ふるさと長門市で夢に向かって生きていく。山口県長門市へ移住された福永さん
目次
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仕事が忙しく、家族との時間がとれないことに違和感を感じていた福永さん
自然の中に身を置いて生きていきたいと考えるようになり、
転職を決意。移住先に選んだのは故郷長門市でした
移住者プロフィール
福永 篤史さん 30代 東京都よりUターン
福ノ杜林業 代表
移住前のお仕事について聞かせてください
高校を卒業後、東京にある服飾関係の専門学校に進学し、スタイリストを志望していたため、松竹衣裳に就職しました。松竹衣装は着物部門に力を入れており、歌舞伎など伝統文化を扱う部署に配属されました。新入社員はまずそこで学ぶという社風で、約10年間歌舞伎を彩る舞台衣装の仕事に携わっていました。
どうして移住を考えるようになったのでしょうか?
仕事自体は面白かったのですが、拘束時間が長く時間も不規則で、子どもが生まれた事をきっかけに、家族との時間を持てないことに違和感を感じるようになりました。長い目で将来の事を考えた時に、転職を決意したのが、移住のきっかけです。
移住先はどのようにして探しましたか?
はじめは地元にUターンするなんて全く考えていませんでした。転職を考えた時に目に留まったのが植物の世界でした。妻の故郷である大阪の神社の境内にそびえ立つ一本の巨木・およそ千年の樹齢を誇る雄大で美しいクスノキの佇まいに一瞬で魅了され、木に関わる仕事への関心が湧き立ちました。やりたい方向性が決まっていたので、それができる場所を探していくという感じでした。ホームページなどで情報収集をし、長野県飯山市へ現地視察に行きました。
移住先を長門市に決めた理由を教えてください
長野県飯山市は超豪雪地帯です。長野県はリゾート地のイメージがありますが、飯山市は田舎で、雪がずっと残っています。それでも、僕にとっては魅力的な要素が沢山あって、「ここに住もう!」って妻に言った時に、妻は「ありえない・・・子育てをしながらの毎日の雪かきはさすがに無理かも・・・」と思ったそうです。
でも反対はしなかったです。
僕が意欲満々な感じだったので、反対なんかできるような状況ではなかったそうです (笑)。
そんな時、妻の両親が、「ちょっと篤史君、そこまでのところは、どうかと思う。篤史君の地元で何かできんのか?何も知らない場所よりも篤史君の家族がいるところの方が心強いし、何かあったときに助けてくれるんじゃないか。そっちの方が娘を送り出す親の立場としては、安心できるんだけど。」って言ってくれて。
その言葉は大きかったですね。
そこから移住先を地元である長門市で考え始めた時に、長門市で木材加工・製材等を手掛けるシンラテックという会社が目に留まりました。企業理念に共感して、「自分の田舎にも素晴らしい理念を持った企業がある!」と、長門市への移住を本気で考えるようになりました。
妻の両親の想い、素晴らしい理念を持った企業の存在が、長門市にUターンする決め手となりました。
お仕事はどのようにして探しましたか?
タイミングよく、舞台の空き時間で参加できる『森林の仕事ガイダンス』を見つけ、そこで林業の仕事や山口県の林業の状況などを詳しく聞く事ができました。そこからシンラテックのホームページを見て、直接電話をしました。自分のやりたい事を熱く語って(笑)。そうしたら、社長が「君みたいな人を待っていた!」と言ってくれて、採用が決まりました。
今はどのようなお仕事をされていますか?
林業に転職すると決めた時から、起業する事を念頭において動いていました。シンラテックでの木材加工、森林組合で林業の基礎を学び、2021年10月に「福ノ杜林業」として独立しました。(詳細はこちらから⇒しごとインタビュー)
当時、住まいはどのようにして探しましたか?
Uターンということで、半年ほど実家で暮らしました。その間に賃貸のアパートや古民家を内覧して築年数の浅いアパートにほぼ決めていましたが、入居の契約をする直前に知人を通じて広めの借家を紹介していただき、家賃も間取りも好条件でしたので、そちらを選びました。居住地は実家も現住所も仙崎(せんざき)地域です。
最近はあまり不動産を調べていないので状況はわかりませんが、築年数の浅いアパートはすぐに埋まってしまうというイメージなので、条件が合えば早めに契約するべきかもしれません。築年数が経っている物件は割と多くあると思うので、古民家改修などに興味があればいろいろ探してみるのも楽しいかもしれません。
生活コストの変化はありましたか?
光熱費は田舎の方が高いです。家賃はピンキリで物件次第です。生活コストは都会に比べるとかからないかと思いますが、車を所有していなかったので、最初に購入費が必要になりました。車はガソリン代や維持費など案外かかります。
子育て環境はどうですか?
僕は地元でしたが、妻の方は知らない土地で、はじめはすごく心細かったと思います。
そんな中で、子育て支援センターの存在はとても大きかったようです。子どもを連れて遊びに行って、そこでママ友ができて、輪が広がっていった。先生は保育士の資格を所持している地元の人が多いので、育児の相談をするだけでなく、世間話などから地域情報などを知る事もできたようです。
親の心にゆとりがあるから、子どもがのびのびと天真爛漫に育っていると思います。
公園が大好きなので、長門市総合公園によく行きます。住んでいる仙崎地域からは海も近いので、仕事終わりに家族揃って「さわやか海岸」に行く事も多いです。子どもが楽しそうに石投げしたり、砂浜に絵を描いたり・・・沈む夕日をバックにそんな光景をゆったりとした気持ちで眺めながら、「東京にいたらこんな景色を見る事は無かったよね」と妻と笑い合って・・・。
夫婦、親子の時間を紡いでくれる豊かな自然環境は、長門市、仙崎地域の特権のように感じています。
移住を考えている人へのメッセージをお願いします
UターンとIターン、移住先での仕事の内容などで大きく違うと思いますが、場所が変われば価値観が大きく変わるので、今までの当たり前を当たり前をと思わずに受け入れて解きほぐす時間が必要な気がします。焦らずといった感じです。
あとは都会と違って人口が少ないので、周りの視線が気になる時があるかもしれません。はじめは少し我慢が必要かもしれませんが、1年くらいたつと慣れてきますので安心してください。
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山口県のおすすめ情報
気になった市町村がある方は、自治体ごとの特徴や支援制度について情報収集をしましょう!
実際に移住や2拠点生活をされている方のインタビュー記事を読むことで移住後のイメージが湧きますよ。
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