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甘くみるな!私の地方移住が「失敗」だったと振り返ってみて思うこと

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甘くみるな!私の地方移住が「失敗」だったと振り返ってみて思うこと | おすすめ

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移住」や「デュアルライフ」という言葉を聞くと充実してキラキラしたイメージが先行します。

しかし現実は甘くありません

13年前に結婚と同時に移住した私にとって地方移住は「失敗」でした。とても後悔しています。

この記事がみなさんにとって「幸せな移住をかなえるために、自分と真剣に向き合う」きっかけになれば嬉しく思います。

私が移住した背景

甘くみるな!私の地方移住が「失敗」だったと振り返ってみて思うこと |二拠点・移住マガジン|二拠点・移住ライフ大学
札幌出身の私は、大手生命保険会社に事務職として入社しました。

事務職だけでは飽きてしまい、途中から外回りも担当し充実した生活を送っていました。

そんな私がなぜ移住することになったかというと、いわゆる「授かり婚」です…。

「産むこと」しか決められませんでした

はじめて行った産婦人科で衝撃が走りました。

双子を授かっていたのです。

正直なところ子どもを育てる自信がなかったので、受診前は「産むのか産まないのか」悩んでいました。しかし診察後は「自分で命を絶つことはできない。産むしかない」と感じました。産む以外の選択肢は「選んではならない」と思ったのです。

「自分はどうしたいのか」ではなく「こうするものだ」「こうした方がいい」を採用

「出産したい」のではなく「出産するしかない」と思った私は、その後も主体的に考えず、世間に責められず周りを心配させない選択をし続けました。「こうするものだ」「こうした方がいい」と感じたことを採用したのです。今思えば「周りのことを考えて決めれば、他人から責められることはないはず。」

それが自分にとってよいだろう」と言い聞かせてきたのだと思います。

4ヶ月後には挙式、5ヶ月後には移住。

限られた範囲でベストの選択」ばかりが続き、心は満たされていませんでした。
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双子の妊娠は想像以上の負担でした。

しかし私は自分の身体のことよりも、結婚式を挙げることや旦那さんのもとへ引っ越しすることに気を取られていたのです。

引っ越しの予定に合わせて挙式日も決定。ドレスもお腹の双子に負担のないものの中から選びました。全てが「限られた範囲でベストを尽くす選び方」だったので、周りからもらう祝福の声に違和感を感じます。

いつも心が満たされていなかったのでしょう。

移住して「失敗」だったと感じた3つの点

「一般的にはこういうものだろう」で選んだことで大好きな地元を離れたことを大後悔

双子を妊娠した当時の私は「妊娠したら結婚するもの」「結婚するなら旦那さんのところへ行くもの」だと思っていました。

本当はどうしたいの?」と自分に聞くことを全くしなかったのです。

大好きな地元を離れたことへの後悔は、移住してから10年以上過ぎた今でもずっと残っています。

「どんな生き方をしたいのか」「どんな風に暮らしたいのか」をパートナーを話し合わなかった

周りの目を気にした選択ばかりをしていたので、パートナーと「自分がどうしたいのか」話し合わなかったことを後悔しています。生活環境が全く異なるところで生きてきた二人なのに、お互い「新しいところへ行けば何とかなる」と甘い考えでいました。

そのため、移住先の生活でのすれ違いが多く、ストレスでいつも喧嘩しましたし、気持ちが落ちてふさぎ込むことも。

親がストレスを抱えて穏やかではない毎日は、生まれたての子どもにとって悪環境だったと思います。

移住先の雰囲気や人柄は、住んでみないとわからない

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移住してとてもびっくりしたのは「人柄の違い」でした。これは住んでみないと本当にわからないと思います。地域によって「旅行で知り合う人」と「新しく来た同じ生活圏の人」への接し方に差があります。このギャップが大きい地域に行くと移住後に苦労するでしょう。

私が移住した地域の人は「新しいものを受け入れない」傾向にあります。縄張り意識が強いというのでしょうか。表面的にはニコニコしてくれますが、言葉や態度から「私を受け入れてくれている」感じが伝わってきません。物事を新しくはじめることへも、多くの人が強い抵抗を感じている気がします。

「人から受け入れてもらえない」経験をしたことがなかった私にとって、心から話せる友人ができるまでとても辛い日々を過ごしました。

他県から愛知県に引っ越してきた方に聞くと、多くの人が私のように辛い思いをしていたり違和感を感じたりしています。なので私は「愛知県の人は仲間同士の繋がりや今までのやり方を重視し、新しいものや人をありのまま受け入れ難い県民性を持っている」と思っています。

移住後に親しくしている友人は、県外出身者か海外移住経験のある県内出身者ばかりです。その人たちといると、無理せずにいられるからです。心通える仲間と過ごしながら地元の人と少しずつ距離を縮めるようにしています。しかし移住先の人と心から通じ合えているのかは、今でもわかりません

人生の大事な決断に「失敗」しないためにも伝えたいこと

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「自分がどんな生き方をしたいのか」を徹底的に考える

「移住」へは大きな決断が必要です。

その際に「自分の価値基準」を明確にしておくことがとても大切です。自分の好き嫌い、本当はやりたいことやりたくないこと、どうしても譲れないこと…など「自分を知る」こと「自分がどんな生き方をしたいのか」を徹底的に考えることが必要不可欠となります。

たとえ他人から「常識的ではない」と言われても、自分に必要な価値観であれば大切にしましょう。

例えば私のような「授かり婚」であっても「今は地元を離れたくない」という考えを持っていいのです。旦那さんに移住してもらうこともできますし、二拠点生活もいいかもしれません。

パートナーとの生活を考える前に、まずは「自分がどんな生き方をしたいのか」を徹底的に考えることがとても大切です。

自分の価値観が明確になってからパートナーや家族と納得するまで話し合う

「自分の価値観が明確になってから」パートナーと話すことが重要です。

自分の大切にしているものをわかっていない状態だと、相手に合わせる形で話が進んでしまいます。

移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、自分の価値観を明確にした上でパートナーと納得するまで話し合うのがベストです。

もし自分の考えがはっきりしていない状態でパートナーと話し合っていたなら、改めて感じたことを正直に伝えましょう。特に違和感を感じた時にノートに書き出すと、自分の大切にしたいことが明確になります。

移住後の生活でお子さまを予定していたりお子さまがいる場合は、関係するすべての人と価値観をすり合わせる必要があります。

移住後に「実は我慢していた」と誰かが言うことのないようにしたいものです。焦らずに何度も話し合いましょう。

現地の生の声はメリットだけではなくデメリットも冷静に聞こう

東京都足立区の下町の商店街エリア
生活している人の声をたくさん聞ければ、移住後の生活をイメージしやすくなります。

このとき重視してほしいのが「デメリットの声」です。なぜなら、いい話ばかりを聞いてデメリットを見ないで移住すると、理想と現実とのギャップに耐えられなくなる可能性があるからです。

例えば、あなたが「地域との繋がり」を一番大切に思っているのに、県外からきた人に対しては距離をおく傾向のある地域に移住してしまうと、心の距離を感じたり人間不信になるかもしれません。

あなたがいきたい場所へ先に移住している人なら「デメリット」をよくわかっています。

できるだけ多くの人から生の声を聞けるといいですね。

「自分を大切にすること」が幸せな移住には必要不可欠

移住してしまえば何とかなることはたくさんあります。

しかし「幸せな移住」をしたいのなら「自分を大切にすること」について真剣に考えなければなりません。誰かがあなたを幸せにするのではなく、自分が自分を幸せにするのです。

十分な時間を使って「自分の大切にしたいことは何か」を見つけましょう。また、パートナーや家族と一緒に移住を考える場合、自分の考えにズレが生じていないか都度確認が必要です。

自分の幸せを真剣に考え、移住した先輩の声を聞き、パートナーや家族と本音でたくさん話し合って決めた移住なら「ここに来てよかった」と思えることは間違いありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2拠点・移住ライフ大学より

都会の喧騒から少し距離を置き、「いつかは地方へ」そう思っているなら、その気持ちを忘れないように持ち続けることも大事です。

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