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お試し移住(暮らし体験)は必須!注意点や種類や申請手続きについても解説

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お試し移住(暮らし体験)は必須!注意点や種類や申請手続きについても解説 | 二拠点生活

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生活スタイルの変化に伴い、田舎でスローライフをしてみたいと考える人が増えています。

しかし、いざ地方移住すると「こんなはずではなかった」と都市部に引き上げるリスクがあるのです。

本気で移住するつもりなら、お試し移住で実際の生活を体験してからにしましょう。

やってみないとわからないことは、山ほどあるはずです。Webの情報を鵜呑みにせず、信頼できる情報を集めるべきなのです。

この記事では、プチ移住について解説します。これから引っ越しを検討している人は、参考にしてください。

 お試し移住とは?

まずはお試し移住について説明します。何となく聞いたことはあっても、よく分からない人もいるのではないでしょうか。

お試し移住の全体像をつかみ、賢く活用するための第一歩を踏み出しましょう。

 お試し移住の概要

お試し移住とは、希望者を対象に実施している期間限定の移住体験です。

主に地方自治体が旗振り役となって実施しており、権限を委託された民間団体と協力して取り組んでいる場合もあります。移住する意欲がある人を対象にしているため、旅行や観光目的での滞在はできません。

すべての自治体でお試し移住できるわけではなく、東京都や大阪府のような大都市では積極的に推進していません。

その場合は、定額で全国に住めるサービスを利用してください。たとえば「ADDress」や「HafH」といったサイトがおすすめです。

 お試し移住の種類

一口にお試し移住といっても、4つの種類があります。目的に応じて選んでください。

以下では、それぞれについて説明します。

 暮らしを体験するタイプ

移住候補地へ足を運び、地域の住民と同じ環境で生活します。お試し住居を借りて滞在し、移住後の暮らしを疑似体験できます。家電や家具など必要な物資は一通りそろっており、自宅から持っていかなくてもOK。ただし寝具は自前のものを持ち込むか、レンタルする場合が多いですね。

こだわりがある人は、調味料や調理器具なども持参するといいでしょう。

 暮らし+仕事を体験するタイプ

お試し住居での生活に加え、現地で就業体験できるタイプ。たとえば以下のような仕事があります。

  • 農業
  • 林業
  • 水産業
  • サービス業
  • 地域の伝統産業

いわゆる一次産業が多い傾向にあります。二次産業であるサービス業に従事するケースもあるでしょう。後継者不足に悩む地方では、移住希望者に仕事を体験してもらって経営者候補を見つけたいという狙いがあるようですね。

 教育を体験するタイプ

お子さんがいるご家庭なら、田舎の学校に期間限定で通う形での移住体験もおすすめです。

念願の田舎暮らしを始めたところ、子どもが進学する際に思わぬ問題が立ちはだかるケースも少なくありません。都会と比較すると、どうしても教育の充実度は下がるからです。

そこで実際に現地の学校に通うことで、将来に向けた見通しが立つでしょう。

 お試し移住のメリット4選

続いては、お試し移住にまつわるメリットについて解説します。

以下の4点を知っておくと、役に立つのではないでしょうか。

 補助金制度が適用される場合がある

必ずしも補助金制度が整備されているとは限りませんが、たいていの自治体が支給してくれます。自治体としても、外から人を呼び込むという目的を達成したいからです。

特に昨今は人口減少や少子高齢化に悩む市町村が多く、定住する移住希望者が増えるとありがたいのではないでしょうか。

自治体ごとに補助金の支給条件や金額はまちまちですので、気になる場所があれば積極的に調べましょう。

 移住後の生活を疑似体験できる

お試し移住をするうえで最大のメリットといっても過言ではありません。

地域の実生活を知らずに引っ越すのは危険極まりなく、手間ひまをかけて情報を集めるべきなのです。

最低でも1回はトライアル移住を実行し、五感で情報をキャッチしてください。インターネットでは表面的な部分しかわかりません。特に夏と冬の暮らしを体験すると、田舎暮らしの過酷さを肌で理解できるはずです。

 移住前に現地で顔見知りができる

自治体が主催するお試し移住制度を利用すると、担当者が仲介役となって地域の住民を紹介してくれます。現地の関係者というクッションを挟む効果は大きく、心理的な障壁を崩しやすくなるでしょう。

何の後ろ盾もなく、単身で田舎暮らしを始めると地域の人的ネットワークになじむのが難しいかもしれません。もともと住んでいた人からすると、見ず知らずの他人に対する警戒心を抱くのは当然だからです。

 現地の人に移住希望者だと認識される

移住して定住できる人は少なく、都市部に引き上げる人も珍しくありません。口に出さずとも、地域住民はあなたが田舎暮らしに適応できるのかと怪しんでいる可能性があります。

「わざわざ移住支援制度を利用してまでお試し暮らしするなら、この人は本気で移住する気があるのだろう」と思ってもらえるほうが得策なのです。

少しでも移住を成功させる確率を上げるために、担当者や紹介してもらった人を通じて熱意を伝えておくといいですね。いわば根回しのようなものです。

田舎のコミュニティは狭く、すぐに情報が広まります。あなたが仕事や住まいを探していると知れ渡れば、役立つ情報が飛び込んでくるかもしれません。

 お試し移住する際に必要な手続き

お試し移住のメリットがわかったところで、具体的な手続きに踏み込んでいきます。

ここは重要な部分ですので、しっかり目を通してください。

 お試し移住の条件を確認する

お試し住居を借りるには、入居条件をクリアしなければなりません。

自治体ごとに異なる条件を設けているため、気になるところがあれば早めに問い合わせましょう。

本人(=世帯主)だけでなく、同行する家族についても確認する必要があります。ご注意ください。

 自治体へ問い合わせる

候補地を洗い出したら、自治体の担当部署に空き状況を確認してください。お目当ての住居が埋まっている可能性も想定されます。

申請方法についても、事前に調べておきましょう。郵送・持参・オンラインなどのパターンがあります。

 必要な書類を提出する

本人確認書類(免許証・パスポートなど)や申請書、誓約書などを自治体に届け出ます。

提出書類をもとに審査が行われ、通過すれば担当者から連絡が来る流れです。

 日程のすり合わせを行う

晴れて審査に通ったら、スケジュールを組む段階に移ります。仕事や家庭の状況に応じて、滞在期間を考えましょう。

なお、入居手続きの際に印鑑と自治体が発行する許可書を持参してください。

 お試し移住の注意点

以下では、お試し移住する際に意識すべき注意点について説明します。

満足できる結果を得るために必須ですので、頭の片隅に入れておきましょう。

 お試し移住制度は1回しか利用できない場合が多い

お試し移住は何度も体験できるわけではなく、1つの家庭につき1回と定めている場合が大半です。多くても2回程度でしょう。

それだけでは移住の可否を判断できかねる可能性があるため、他の移住関連イベントと組み合わせることを推奨します。

できれば夏と冬の2回に分けて滞在するのが望ましいため、都合がいい時期にお試し移住してください。

探してみるといろいろありますので、関心がある行事には積極的に申し込みましょう。

 得られる情報はほんの一部と心得る

引っ越した後の生活を疑似体験するためのお試し移住にも、実は落とし穴が存在します。

一言でまとめると、必ずしも実態を反映しているとは言い切れないのです。

「それでは何のためにお試し移住制度があるのか」という声が聞こえてきそうですが、自治体の立場になって考えてみれば理解できるでしょう。

そもそも希望者を誘致するために実施しているのであり、あまり表に出したくない部分が盛り込まれていないとしても不思議ではありません。

したがって、本当に知るべき事柄は目に見えない可能性があると心得てください。知ろうとしなければ入手できない情報は山のようにあります。だからこそ現地の住民と交流し、気になる部分を深掘りしましょう。

 冷静に移住を検討する

お試し移住している最中は、非日常の連続にワクワクしているはずです。

期間が終了して帰宅した後に、改めて滞在中の感想を洗いざらい書き出してください。良かった点・気になった点をリストアップして天秤にかけるといいですね。

  • 想像していたよりも不便さを楽しめた
  • 暑さや寒さが厳しくて体にこたえた
  • 地元の住民とのやりとりが新鮮だった

上記は一例ですので、人によってさまざまな意見が出てくるはずです。

他の参加者がいる場合、意見交換してみるのも有効な手段でしょう。気づかなかった点が見えてくるかもしれません。他者の意見は参考になるはずです。

 お試し移住できる自治体

最後に、お試し移住を実施している市町村をピックアップしてまとめました。

調べてみるとたくさん出てきますので、移住マッチングサイトを参考に検索してみてはいかがでしょうか。

【移住マッチングサイトの一例】

なお、以下で紹介する自治体の情報は「LOCAL MATCH」から引用しています。

 岐阜県高山市

飛騨高山にあるふるさと体験施設「秋神の家」は、かつて教員の社宅だった家屋をリノベーションして作られました。

御岳や乗鞍など、山々を間近に眺めながらプチ移住できます。自然豊かな朝日町にて、里山の暮らしを体験してみてはどうでしょうか?合計で6つのお試し住居を用意しています。

【利用期間】

最短で1ヶ月、最長で2ヵ月

※希望期間の2週間前までに申込書を提出する

【住居の設備】

  • 生活家電あり
  • Wi-Fiあり

【料金】

日数×470円

 新潟県佐渡市

さど暮らし体験住宅」では、海と山に囲まれてオーダーメイドの移住体験を満喫できます。もちろん家具と家電は完備されており、Wi-Fiも使えるためワーケーションにも最適ですね。ペット同伴で宿泊できる物件が2戸用意されています。

佐渡市で暮らしてみたい人は、ぜひ詳細をご覧ください。

【利用期間】

最大で6か月まで(集落連携型は24か月まで)

【料金】

物件により異なる、ひと月あたり20,000円~50,000円まで

 秋田県羽後町

羽後町体験住宅」は、国道398号線沿いにあるお試し施設です。オール電化のため、暑くても寒くても快適に過ごせるのがメリット。歩いて行ける範囲内にスーパーや病院などがそろっています。

秋田県といえば豪雪地帯であり、冬場は貴重な雪かきを体験できますよ。積雪に慣れていない地域の人は、ぜひ寒い時期に訪れてみてください。

【利用期間】

  • 原則として3泊4日(延長も可能)

【料金】

  • 5月~10月:7,500円
  • 11月~4月:9,000円

※追加料金

  • 5月~10月:1日あたり2,500円
  • 11月~4月:1日あたり3,000円

【その他】

  • 食材、調味料、シャンプー&リンスなどは持参する
  • 寝具のレンタルあり(3泊4日で2,100円)

 茨城県那珂市

東京からほど近い茨城県那珂市では「いぃ那珂暮らしハウス」にてトライアル移住できます。広々とした2LDKなので、単身でもファミリーでもOK。

近所には小学校・図書館・公園などの他、スーパーもあります。滞在中はあちこち出かけて茨城暮らしを心行くまで楽しんでください。

【利用期間】

  • 原則として3日まで(延長可能)

【料金】

  • 3泊まで:5,000円

それ以降:1日あたり1,000円ずつ加算

 お試し移住で実際の生活を体験しよう

移住するうえで、トライアル期間は必ず設けましょう。繰り返しお伝えしているように、現地の暮らしを知ってからでも遅くはありません。

ただしお試し移住のプログラムでは、表面的な情報しか見えてこない可能性も考えられます。地域住民との交流を通じて、より深くリサーチしてください。

移住が成功するかしないかは、準備段階ですでに決まっているといっても過言ではありません。時間をかけて下調べし、綿密な計画を立てるのが成功の鍵です。

移住計画を立てる際の注意点

チェクポイント

移住をして後悔しないために。ここからは、移住で失敗しないための注意点を解説します。事前に移住前に考えておくことで、それぞれの注意ポイントをクリアして移住を進めて下さい。

こちらの記事では、ご自身の移住が「失敗だった!」と語る方のリアルなインタビューの内容を掲載していますので参考までにどうぞ!

家族にきちんと相談し勝手に決めない

家族に良く相談せずに移住という重要な決定をしてしまうと、移住後にお互い不満がたまってしまいます。きちんと、お互いに理解と納得をしたうえで、移住を決めましょう。

パートナーも、ご自身で決めた実感があれば不便や不満なことがあっても乗り切れるでしょう。

仕事を見つけて移住すると失敗が少ない

移住にお金の問題はつきもの。

移住前に、仕事を見つけておくと大変安心して移住を決断できます。

理想は、リモートで業務ができる職種や会社の雇用が決まること。安定した給与や保障などもあるので、リスクを最小限に抑えることができます。

地方には都会と比べて企業も少ないので、求人もぐっと少なくなります。その場合は、起業やご自身で生計を立てる手段を考え無ければならず、その土地の暮らしを楽しむことができないかも・・・。

しかし、田舎には田舎特有の、1次産業(農業・林業・漁業)などで働く選択肢があります。人手が足りていない田舎では、歓迎されるとともに、経験としては面白いかもしれません。

光熱費が地方によっては倍以上になることも

特に、ガス代が地方によっては大きな差があります。理由は、インフラ面で都市ガスが普及しておらずプロパンガスを利用するケースが多い地域があるから。また、雪国で都市ガスが普及していない場合は、倍以上の費用がガス代だけでかかってくることもあります。

地域選び・物件選びの際は特に注意が必要です。

お試し暮らし体験をしておく

田辺市田舎エリア

そのまちで暮らすことを決めるうえで、お試しで移住体験をしておくことをおすすめします。その街のイメージや理想、世に出ている情報だけではなくて、自分の足で確かめて感じたことがすべてです。

できれば、1ヵ月滞在すること、そして、夏と冬と2つの季節を体験しておくと失敗が少ないです。

例えば、夏は海沿いで趣味ややりたいことができるけど、冬は寒すぎて風も強いし、車もサビるし、洗濯物も潮風で干せない!そして、冬は暇!

といったことや、

想像以上に雪が降って、寒すぎで暖房も全然効かない!雪かきしなければ、車でどこにもいけない!

みたいなことが起こる確率をぐっと減らせますよ。

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