「今が一番充実している」仕事も暮らしも納得感が高い暮らし 持続可能な観光まちづくりを実践する瀬川知香が語る地方暮らしのリアル
目次
「自分にあった二拠点生活・移住先が分からない…」
「知らないだけで、もっと自分にぴったりなまちがあるのでは…」
そんな方には「住みたいまち検索」がおすすめ!
政府機関が発表する中立・公平なデータをもとに、
全国1,741すべての自治体から
本当にぴったりなまちが探せるのは、
二拠点・移住ライフ大学の「住みたいまち検索」だけです。
【鹿児島県南九州市頴娃町で空き家を改修した滞在型拠点を運営する「暮らしの宿福のや、」代表・瀬川知香】
大阪、高知、鹿児島で旅行業や観光業を経て、今なおキャリアップを図れていると実感する移住ライフについてお話します。
【高校卒業後、旅行業界を目指し大阪の専門学校に進学。鹿児島→大阪→高知→鹿児島と理想のキャリアのため居場所が転々と変わった10年間】
高校卒業後、日本中様々な町へ出向き、たくさんの人と出会うことができるのではないかと考え旅行業界を目指しました。
大阪にある観光系の専門学校に進学し、卒業後は大阪にある旅行会社に正社員・総合職として入社。その時は移住や二拠点という言葉は聞いたこともありませんでしたが、町や人との関わりを無意識に求めていたのかもしれません。そしてベストな働き方は、都会の大手企業で正社員として働くことだと信じていました。大阪の旅行代理店で3年程働いていくうちに、ある疑問を感じるように。
日本は広いのに、多くの人が有名観光地と呼ばれるスポットばかりに行きたがる。ふるさと鹿児島もいいところだし、魅力的な地方はたくさんある。
私のやりたいことは、都会に居ながら人気スポットにお客様を送り込むことではなく、地方に居ながらその町の良さをじわじわと伝える事なのではないかと思い、地方で観光の仕事を始めることを決意しました。
やりたいことが明確になると、都会の大手企業で正社員として働くことは自分的にそう大切なことではないと気が付きました。旅行代理店退社後は、高知県や鹿児島のいちき串木野市の観光協会で地域資源を観光商品化し、まちの活性化に寄与できる取り組みができたと自負しています。高知県やいちき串木野市では契約社員として働いていました。契約社員といっても、確実に毎年更新はあり安定した日々を送っていました。
【よりなりたい自分になるためさらに移住】

暮らしの宿 福のや、

大野岳の麓茶や、
高校卒業後、3つの町で経験を積み、30歳目前になった頃、鹿児島県南九州市頴娃町で地域住民主導の観光まちづくりに取り組んでいることを知りました。自分も何か関わることができないかと考え、祭りの手伝いや住民との交流を目的に1年間頴娃町へ通いました。
2拠点で活動をしたからこそ、頴娃の暮らしが自分には合うなと確信できました。通っているうちに、頴娃町のNPO法人の職員として仕事ができる環境が整い、持続可能な観光まちづくり実現のため様々な活動を行いました。移住してから3年間は行政と連携した事業に取り組みました。
期間が終了した後は、個人事業主として開業し空き家を改修した宿泊施設の運営を始めました。新卒で正社員、その後契約社員として誰かに雇用される働き方を長く続けてきた自分がまさか起業するとは思ってもみませんでした。客観的に見ると、キャリアダウンしたかのようにうつるかもしれませんが、自分としてはこれまでの経験をフル動員した納得感のあるキャリアアップを図れたと思います。都会だから、地方だからと場所に限った話ではないかと思うのですが、地方は活躍できるチャンスが多く回ってくるように感じます。
【頴娃で暮らす魅力】

自分のやりたい仕事ができるというのはもちろん、一住民としての暮らしも楽しく頴娃での日々に満足感を感じています。
NPOの職員として働いている時に地元農家である夫と出会い結婚。
数年後に娘を授かり現在は家族3人での暮らしを送っています。頴娃で暮らすことの魅力は、人と人との距離が近く、どこに行っても知った顔がいるということです。自分や家族のことを大切に思ってくれる方が多く居て、安心感があります。また、少子化で子供の人数が少ないことは課題ではあるのですが、少ないからこそ子供たち一人ひとりを大切にしてくれる環境も親としてとてもありがたいです。

そして自然豊かな環境もとても気に入っています。
空き時間ができると、茶畑を一望できる展望台に散歩に出かけたり、海に貝殻拾いに行ったりと遠くに行かなくとも心が満たされる景色が多くあります。宿を運営していると絶えず外の人との交流もあるので、地方に居ながらも多くの出会いに恵まれているなと思います。
「地方暮らしこそ豊かです。」と言い切るつもりはなく、外と中、行ったり来たり往来できる環境や、外と中どちらとも関係性を築けることが幸せだなと感じます。
【これから移住・二拠点生活を考える方へメッセージ】
その町に自分の心地よい居場所を見つけてもらえたらいいと思います。何度も帰りたくなる店、宿。心のよりどころと呼べる場所ができると移住・二拠点生活がスタートした後もスムーズにいくのではないかと思います。
暮らしの宿福のや、
公的な機関ではなく、どこかの市町村に属しているわけでも無い
民間のサービスだからこそあなたの理想の暮らしの応援者として寄り添います。