投稿日：2025.12.12　最終更新日：2025.12.12

家族で選んだ“生きる場所”──東京から長野へ。自然とともに育む、わたしたちの暮らし

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こんにちは。
子どもたちが1つの学校に所属しながらも、さまざまな地域で学び、多様な価値観を尊重し合いながら、新しい環境で自分の意思を伝える力──いわば「生きる力」を育む活動を推進している多拠点エデュケーター＆ライターの山本エミです。
2017年に夫の転職をきっかけに東京から長野県へ移住し、現在は二児の母として、フリーランスで仕事を続けています。
今回は、そんな私自身の長野への移住の思い出を振り返りながら、移住前後で暮らしがどのように変化したのかをお話ししたいと思います。

家族と過ごす場所の理想はどこ？住みたい場所は自分で選べる

移住のきっかけは、夫のひと言でした。当時、私たちは都内の企業で働き、結婚を機に「どこで暮らしたいか」「どんな子育てをしたいか」といった、これからの人生を見つめ直す時間が増えていました。

毎日、通勤電車に揺られて会社へ通い、仕事が忙しい夫の帰宅はいつも遅い。慌ただしくも充実した日々でしたが、夫の中には「いつかは地方で働きたい」という想いがずっとあったのです。
そんなとき、長野に住む夫の友人から声をかけられたことをきっかけに、夫は転職を考えるようになりました。

私たちはもともと地方出身で、子どもが生まれたら自分たちが育ったように、自然の中でのびのびと子育てをしたいという気持ちがありました。

「これから先、家族みんなが楽しく暮らせる場所はどこだろう？」そんな思いを抱いていた矢先、候補地として浮かんだのが長野でした。

長野と言えば、蕎麦、雪、自然。そんな漠然としたイメージを打破するため、旅行を兼ねて長野を視察。

インターネットで情報を集めても、実際の暮らしのイメージまでは掴みにくいもの。
そこで、私たちは「本当にここで暮らしていけるのか」を確かめるために、実際に現地へ足を運んでみることにしたのです。

現地を訪れて感じた「暮らしのリアル」

移住前に見ていた景色を、移住後に生まれた子どもと一緒に散策。

移住前に旅行を兼ねて長野を訪問。友人夫婦のアテンドで、スーパーや学校・公共施設・観光スポットなど、暮らしに関わるであろうスポットを巡りながら、自分たちの将来の暮らしぶりを想像してみました。目の前に広がる大きな山脈と、どこまでも続く広い緑。自分たちが生まれ育った場所とは違うけれど、心が落ち着く光景に背中を押され、2017年に長野県へ移住しました。

「住居」「交通」「仕事」。移住後にまず整えた3つのこと

移住にあたって、最初に向き合わなければならないのは「住居」「交通手段」「仕事」でした。初めての土地ということもあり、まずは賃貸で暮らすことに。

土地勘のない場所でも、日々の生活がしやすいように、公共交通機関が利用しやすいエリアに焦点を当てて物件を探しました。

東京での暮らしでは、電車が主な交通手段でしたが、長野では車が生活の中心。ペーパードライバーだった私は、移住を機にペーパードライバー講習を受けることにしました。夫は友人の会社へ転職し、私はフリーライターとして独立しました。通勤時間に追われていた東京時代とは違い、自分のペースで働ける時間が増え、家族と過ごす時間もぐっと豊かになりました。