秩父別町地域おこし協力隊体験談~食のエキスパートが秩父別町の農産物を使った特産品の開発に挑戦~
目次
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札幌で開催された地域おこし協力隊の合同募集フェアに参加し、さまざまな自治体の情報を聞いた中でも秩父別町の田畑に囲まれた町の風景に魅力を感じたと語る其田さん。将来的には、秩父別町で、地元の農産物を活用し特産品の開発・販売を計画したいそうで、地元での取り組みや、ライフスタイルについて伺いました。
移住者プロフィール
お名前:其田 もも子さん
活用した支援制度:地域おこし協力隊
現住所:北海道秩父別町
移住前の仕事や生活環境
移住前の仕事や生活について教えて下さい
其田もも子さん(以下、其田):大学時代からずっと食に携わる仕事がしたいと思っていて、卒業後は野菜を扱う食品メーカーに就職しました。毎日たくさんの野菜を食べて(検査のためです!)、加工した野菜をさらに食べて(検査のためです!!)、商品となって出荷されていくのを見守っていました。
一方で仕事が忙しく「いいもの・おいしいものを届けたい!」 という初心がだんだんと失われていくのを感じていました。また、家と職場の往復の毎日で、 職場の人以外との関わりもほとんどなく、なんとなく味気ない日々を過ごしていました。
秩父別町への移住の背景
秩父別町への移住のきっかけや、その際の心境の変化について教えて下さい
其田:初心が失われていくのを感じる中、ふと、毎日扱っている 野菜を「どんな人」が「どのように」 育てているのか全然知らないことに気づき、生産者の顔が見えない働き方に疑問を抱くようになりました。
そんなとき、札幌で開催された地域おこし協力隊の合同募集フェアに参加しました。様々な市町村の話を聞く中で、農業が身近にある暮らしや 田畑に囲まれた町の風景に魅力を感じるようになりました。 中でも印象に 残ったのが、楽しそうに町の人と交流する先輩協力隊の写真 です。
「田舎だとヨソモノはなかなか受け入れてもらえない」という先入観を多少なりとも持っていましたが、その写真からは、協力隊が町の人に温かく迎え入れてもらっていることがひしひしと伝わってきました。ワクワクする生活が待っているような気がして思い切って応募してみたところ、運良く採用していただくことができました。
秩父別町の暮らし
秩父別町の面白いところ、またはお気に入りの場所について教えて下さい
其田:冒険の森の坂道から町を見下ろす風景がお気に入りです。 道がまっすぐどこまでも伸びていて、その両側には畑と田んぼが広がっています。その見渡す限りの大自然と、季節ごとに色を変える田畑の眺め、さらに森を抜ける気持ちいい風はここでしか味わえないでしょう。
町での仕事や生活をしてみての感想を教えてください
其田:秩父別にはおおらかで温かい人が多く、面白いことや楽しそうなことがあると新参者の私にも声をかけてくれます。おかげで退屈することなく毎日を過ごしています。
採れたてのブロッコリーやトマトなどの野菜を分けていただく機会が多く、野菜そのものがおいしいのはもちろん、野菜を作っている人の顔を浮かべながら食べる食事は格別だなと感じています。
また、家のすぐ横が田んぼなのですが、夏になると家のどこにいてもカエルの声が届きます。私はカエルが好きなので、思わぬラッキーポイントでした。
移住後の活動や取り組み
実際に移住後の具体的な活動を教えてください
其田:移住1年目は、まず秩父別を知ることから始めました。農家さんのところへお邪魔して農業体験をさせていただいたり、町の加工センターで町民の方と加工品を作ったり、たくさんのことを経験しました。
その中で、秩父別では大豆を作っていることや、加工センターで豆腐作りを経験したことがきっかけで、秩父別産の大豆で作った豆腐を開発しました。 豆腐は町のイベントで販売しています。
また、秩父別に来て間もないころ、過去に町民グループでかぼちゃのポタージュを販売していてとても人気があったこと、人手不足等の理由により現在は販売していないことを聞きました。
かぼちゃのポタージュをなんとか復活させたいと思い、かつてかぼちゃのポタージュを作っていた方からレシピを伝授してもらい、秋ごろより「かぼちゃのポタージュ」の開発・製造販売を開始しました。移住2年目も、前年度同様に、豆腐・かぼちゃのポタージュの販売を行っています。
また、加工だけではなく作るところもちゃんと知っておきたいと思い、かぼちゃ農家さんにお邪魔して種まきや定植を経験させてもらったり、元協力隊員が日帰り農園で育て始めた大豆のお世話を手伝わせてもらいました。 育てることの大変さを知ることで、「おいしいものを作りたい」という気持ちがさらに強くなったように感じます。
さらに、協力隊という限られた期間の中で、任期終了後も活動の成果を残していきたいと思い、協力隊の枠を飛び出し町の方とグループを結成して、 特産品開発や、ほぼ秩父別町の食材だけで作ったお弁当の販売なども行っています。
今後の展望について教えて下さい
其田:協力隊期間中は、これまでと同様に秩父別町の農産物を使った特産品の開発・販売を行いたいと思います。また、作ったものを町に残せるような土台作りも併せて行っていきたいと思います。
地域おこし協力隊に応募する方に向け、アドバイスをお願いします
其田:役場の方が町の方とのパイプをつなげてくれるので「まちに馴染めるか」という点においてはあまり悩む必要はないと思います。もちろん、そのあとは自分から関わっていくこ とが大切ですが、みなさん温かく迎え入れてくれます。
また、旭川まで車で1時間、札幌までも高速道路で1時間半程度の距離なので、買い物に不便することもほとんどありません。あとは自分のやりたいこと・やりたい仕事をしっかりと持っていれば、楽しい田舎生活が送れます。
出典: 秩父別地域おこし協力隊体験談
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