秩父別町地域おこし協力隊体験談~ドイツ移住された国際交流の活動~
目次
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国際交流基金から日本語教育専門家としてドイツでお仕事をされていた式部さん。任期を終えて札幌に戻り、北海道大学で留学生教育に携わっていました。そんなある日、ふらっと札幌を歩いていたら、地域おこし協力隊の説明会が行われていました。その説明会を機に、北海道秩父別町へ移住された式部さんに
移住者プロフィール
お名前:式部さん
職業:日本語教育専門家、多文化交流コーディネーター
活用した支援制度:地域おこし協力隊
前住所:北海道札幌市、現住所:北海道秩父別町
秩父別町への移住前のお仕事
移住前の仕事や生活環境について教えて下さい
式部絢子さん(以下、式部):移住前は、日本語教育専門家として、(独)国際交流基金からドイツに派遣されていました。ドイツで日本語を勉強する人、日本語を教える先生たちのサポートをする役割です。任期を終えて札幌に戻り、北海道大学で留学生教育に携わっていました。
秩父別町への移住の背景やきっかけ
秩父別町への移住のきっかけについて教えて下さい
式部:留学生に日本語を教えていると、せっかく留学しているのに、教室と寮の往復で終わってしまう学生にたくさん出会います。留学生だけの寮で英語を使うことが多く 「結局英語が上手になってしまいました」と不毛な声を聞く羽目になります。
そのため、”ガイコクジン”ではなく、 ”共に地域に住む人”としてお互い接することができる環境が必要だと、長年思っていたのです。
それは、私が教室だけで留学生と向き合っていても解決できないことでした。そんなある日ふらっと札幌を歩いていたら、「地域おこし協力隊」の説明会が開かれていたので、なんとなくのぞいてみることにしました。
秩父別では、国際交流の仕事として協力隊の枠があり、「教室と地域社会をつなげられるチャンスになるかもしれない」と思いました。
自分の仕事の幅も広がると同時に、留学生のためだけではなく、グローバル化の波が押し寄せて来ている地域社会にも良いきっかけになるだろうという期待もありました。
移住後の秩父別町でのライフスタイル
秩父別町の面白いところ、またはお気に入りの場所は?
式部:子どもだけでなく、大人も挨拶をするところです。また、秩父別の飲食店すべて、“美味しくて居心地が良い”です。 スナック舞も好きです。
秩父別町での暮らし、挑戦したことについて教えて下さい。
式部:1年目はカルチャーショックを受けました。 引越しも多く、海外での生活経験もあったので、ショックを受けることはないと思っていたのですが、ありましたね!驚きました!むしろ言葉やニュアンスが分かるだけに、“違い”を見せつけられた感じがありました。
逆に、同じ日本人同士でも違いがあると改めて気づいたことは、“新たな発見“でしたね。1年目は町や町の人をよく観察していました。
受け入れてくれる方、気にかけてくれる方の多さ、町が当たり前のようにきれいなこと、そういうことが土台になっているとしみじみ感じました。そんな秩父別の良いところを活かすために“何かできることはないか”と、ずっと頭を捻っていたような気がします。
事業としては、町の加工教室に留学生を呼んでみたり、オータムフェストのボランティアに留学生を募ってみたり、知り合いのドイツ人をインターンとして迎えてみたりと、様子を見ながら行いました。“実践してみては頭を捻っての繰り返し”で1年が過ぎました。
そして、町の事業としての国際交流は、「町の課題×地元の人×留学生」の要素を含めたものでなければならないという考えにたどり着きました。移住2年目は、温めていた企画にこれでもかというほど挑戦しました。
・ちっぷべつ観光パンフ翻訳プロジェクト・・・7か国語に翻訳
・農業体験 ~ちっぷべつまるごと5日間~・・・東京の留学生が参加
・国際映画上映会 ・・・東京の学生と町の人と一緒に見て、ワ ークショップを開催。
・ワールドキッチン・・・ベトナム出身の留学生による料理教室。
参加してくださった町のみなさまの反応から、「これは続けてよさそうだ!」と感じました。生活は、週1度札幌での仕事のため移動があり、体力的には大変だと思うこともありますがだいぶ慣れてきました。車での移動に疲れたら、 “JRも簡単に利用できる”という点はかなりありがたい環境です。
今後の秩父別町での展望
今後の展望について教えてください
式部:来年春からは地域おこし協力隊としてではなく、「多文化交流コーディネーター」として秩父別と関わることになりました。
秩父別での経験は、留学生中心の教育からグローバル化する大学、地域に幅が広がりました。“国際交流、国際化の事業”は、役場の方や地域の方々と一緒に、末永く続けていきたいと思っています。
移住を検討している方へメッセージ
協力隊に応募する方に向けてアドバイスをお願いします
式部:職種にこだわらず心機一転したい方、とにかく“田舎に住む”ことが優先という方、起業する具体的な準備のある方、ぜひ挑戦してみてください。
出典: 秩父別地域おこし協力隊体験談
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