地域おこし協力隊は天職、鳥取県へ移住した正田さんのライフスタイル
目次
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今回は鳥取県琴浦町へ移住され、地域おこし協力隊として活動されている正田さんにインタビューを行いました。
これからご紹介する、正田さんが移住する前に取った行動や、移住前後の固定費の変化など、移住を検討されている方のお役に立てれば幸いです。
正田さんのプロフィール
鳥取県琴浦町にて地域おこし協力隊。関係人口創出のための情報発信・イベント企画運営を行う。協力隊になる前は大学生。人と話すのが好きで、繋がりを作り、選択肢に気づく人を増やす活動に力を入れている。
地方に興味は無く、ずっと海外に行きたかった
生まれてからずっと埼玉で育ち、首都圏から出ることは考えていなかったという正田さん。学生の頃は海外で働くことを夢見ていたそうです。
そんな正田さんの考え方が変わったのは新型コロナウイルスの流行。
「大学4年生の時にデンマークへ留学する予定だったのですが、コロナで行けなくなってしまいまして…気持ちを切り替えて就職活動をしようとしても上手くいきませんでした。」
就活が進まない中、正田さんは気分転換のために4年生の冬休みに青春18きっぷの旅に出ました。18きっぷの旅では、四国のゲストハウスを巡り、地域の人や旅人と交流し、そこで衝撃を受けたそうです。
「旅する中で、次の日の予定が決まってないと伝えると一緒に鰹のたたきを食べに行こうとさせってくれたおっちゃん。」
「全く縁がなかった土地でゲストハウスを始めた人や、なんでも街歩きで紹介しちゃう面白い人にたくさん出会いました。私はずっと埼玉にしか住んだことがなく、田舎は過疎化が進み、街も人も寂れていくしかないというイメージしか持っていませんでした。しかし、旅する中で、面白い人や場所にたくさん出会い、あれ?もしかしてまだ私は日本のことを全然知らないのでは?と気付かされました」
旅したことがきっかけとなり、田舎の人間関係の形成の仕方や、近所の人との人付き合い、休日の過ごし方・遊び方などをもっと知りたいという想いから地方へ移住を決断。
旅から帰ってきて、なんと4ヶ月後には鳥取県琴浦町に移住していたそうです。
地域おこし協力隊は天職
正田さんは琴浦町で地域おこし協力隊をしています。
「地域おこし協力隊は町の活性化に向けた活動をするのが仕事です。その中でも私は『関係人口の創出』をミッションとして与えられています。具体的には協力隊のSNSを使い情報発信、オンライン・対面でイベントの企画運営を行ってます。」
地域おこし協力隊は2011年に始まった制度。任期は最長3年で、協力隊期間中に自分の生業を見つけ、地域に定住する人を増やす移住促進を目的とした制度です。
「協力隊の仕事の面白さは、自分で琴浦町のために仕事にできることを探すので、何をしたらこの地域のためになるのか自分で考えながら取り組めるところです。」
「仕事の都合上、地域のご老人の方とお会いする機会も多く、仲良くなったおばあちゃんからよく野菜をもらっています。」
「勤務時間は、私の場合は月で働く時間が決まっており、基本的には9時始業17時終業の生活を送っているので、仕事が終わってからも時間があり、毎日充実した生活を送っています。有給も好きな時に使うことができています」
移住のために行くまでしたこと
移住を決めてから移住するまでにしたことを正田さんに聞きました。
・理想の移住の条件を洗い出した
「場所に特にこだわりはなかったのですが、自分が今後住む場所になるので、どういう場所に住みたいのか、条件の洗い出しは徹底的にしました。」
雪があまり降らない地域、海まで歩いて行ける場所、先輩協力隊がいる地域など、条件を思いつく限り考え、そこから自分の希望に合う地域を探したそうです。
「ただ一つ誤算だったのは、鳥取はあまり雪が降らないと思っていたのですが、来てから毎年10cmは降るのが普通と言われ、普通が違った!といい意味で驚きました!笑」
「自分と違う状況だった時もいかに楽しめるかは移住のコツかもしれないですね。」
・実際に現地にいる人に連絡をしてリアルな話を聞く
「私は自分が住む場所に妥協はしたくなかったし、知らないまま飛び込むのは不安だったので、移住候補先に住んでる先輩移住者さんに、SNSやメールでコンタクトを取り、オンラインでお話しさせていただきました。」
「聞いておきたかったことをお話しする前に整理しておき、お話しするときは今の自分の不安を全部お話しさせていただきました。いきなりで失礼かなって思ったのですが、みなさん快く対応してくださり、人の暖かさを感じました。」
移住してから上手くいかなかった人の理由として、移住先が思ってたのと違ったというのを挙げる人は少なくありません。ミスマッチを防ぐためにも、移住前の情報収集は重要です。
・実際に自分の目で見に行く
正田さんは移住候補先に実際に現地まで足を運んだそうです。
「移住検討先は最終的に2箇所に絞り、どちらも見に行きました。オンライン上のお話でもある程度の情報を得ることはできたのですが、やはり空気や環境は現地に行かないとわかりません。」
「可能であるならば、一度現地まで足を運ぶことを強くお勧めします。」
実際移住して感じたこと
実際に移住してみてギャップなどはなかったのでしょうか。
「私は地方に対する解像度が本当に低かったので、移住する前はどの地方も車で10分走らないとコンビニに辿り着かないと思っていました笑。」
「地方と一口に言っても人口10万人の大きな市と2000人ほどの小さな町では人づきあいの度合いも異なります。また、海側か山側かによっても異なります。」
「都会では近所の人との関わりは無かったので、人口の違いや住む環境によって人の性格や雰囲気はこんなに違うんだと驚きました。また、人が本当に優しい。時間に追われていないからでしょうか。ゆったりしてる人が多く、穏やかな気持ちになります。」
移住前に知りたかったこと
ここまで移住するときに準備したことや、来てから思ったことなどを聞いてきましたが、逆に事前に知っておきたかったことは無かったのかお聞きしました。
「移住を検討している人は、助成金やお得に使える制度があることは事前に知っておきたかったですね。」
現在、地方は移住促進に向けて大阪や東京などの都市部に、移住相談センターを設けている地域が多いです。
移住相談センターに話を聞きに行くと、移住検討先に行く時の交通費の助成や、住まいのリフォーム補助金など、移住支援を教えてもらえることがあります。
ぜひ活用してください。
生活費は家賃と食費が変わる
正田さんに移住後の生活費を教えてもらった。都会の一人暮らしと平均してもらった。
「大きく変わるのは家賃と食費ですね。特に私の場合は家賃補助でほぼまかなっていますが、そもそも家賃は3Kで45000円と東京で一人暮らしと比べたら破格の家に住んでいます。」
「また、食費は店舗数が少ないのと、車社会で外食をする機会が減ったので、自炊が増え、食費は平均と比べ少ないと思います。あと、地方は子育て世代への補助が多い印象です」
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住居は信頼関係を構築してから
住居の見つけ方は都会と地方によって大きく異なります。
都会の場合はネットで賃貸サイトなどで条件を絞って探すことが普通多いです。
しかし、地方はそもそも賃貸サイトに載っている物件数がとても少ないです。
正田さんの場合は協力隊受け入れ先であった琴浦町役場が町営住宅を斡旋してくれたそうです。
「田舎は賃貸サイトに物件が載ることはあまりなく、人づてに空いてる物件の話を聞くことが多いです。そのため、最初はいきなり物件を購入するのではなく、とりあえず賃貸に入居して、地域の人と仲良くなってからいい物件はないか話を聞くといいと思います」
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移住者へ向けて
これから移住を考えている人へ向けてメッセージをもらいました。
「私の場合は思い立ってすぐに移住しましたが、移住するということは自分の環境を大きく変えるということ。移住前は楽しみながら情報を集めて、後悔のない移住ライフを送ってもらえたらと思います」
鳥取県のおすすめ情報
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実際に移住や2拠点生活をされている方のインタビュー記事を読むことで移住後のイメージが湧きますよ。
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