移住ライフの始め方をわかりやすく解説!注意点やメリット・デメリットも説明します
目次
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新型コロナ感染症の影響により、東京から地方に移住する人が増加しています。
2020年に内閣官房が行った調査によると、20代から50代の人々のうち49.8%は移住に関心があると回答しました。
しかし突然よその土地に住むとなると、そう簡単には決断できません。
仕事や住まい、子どもの教育など、解決すべき問題が多数待ち受けているのです。
この記事では、初心者向けに移住の始め方を解説していきます。
理想の移住ライフを実現させたい人は、ぜひ参考にしてください。
移住ライフとは?
移住の概念は幅広いため、一言でまとめるのが難しいというのが正直なところです。
住まいを転々と移したり、どこかに定住したりするまでのプロセスも含めて「移住」と呼ぶケースもあります。
今回は「元々の住まいを手放して別の土地に移り住むこと」を移住と定義して解説していきます。
Iターン
Iターンとは、地方(生まれ育った田舎)から大都市に引っ越し、その後にふるさとへ帰るタイプの移住です。
たとえば埼玉県秩父市から東京都中野区に転居して、再び秩父市に里帰りするケース。
就職や進学で実家を離れた人が、何らかの理由でIターンする場合が想定されます。
Uターン
主に大都市出身の人が地方都市に住まいを移すタイプの移住です。
具体例としては、兵庫県神戸市で生まれ育った人が和歌山県みなべ町に引っ越して新しい生活を始める場合が当てはまります。
旅行や仕事などで地方に立ち寄った際に、田舎暮らしに興味を持ってUターンする人もいるでしょう。
Jターン
地方都市から大規模な市町村に移り住み、最終的には地元から近い地方の大都市や中規模な都市に引っ越すタイプの移住です。
宮城県登米市から愛知県名古屋市に移住し、宮城県石巻市に定住するといった流れ。
事情により転居する回数が多い人は、このパターンに近いかもしれません。
移住ライフを実現する5ステップ
移住ライフでは従来の住まいを残さない生活スタイルを前提にしています。
ここがデュアルライフ(二拠点生活)との大きな違いですね。
つまり失敗しても帰る場所がないことを意味しており、移住候補地の選定を間違えると取り返しがつきません。
そこで、後悔しない移住ライフを実現するための5段階について説明しましょう。
より詳細な移住までのステップをこちらの記事で紹介しています!
移住の目的を定める
移住計画の軸となるのは目的です。
- なぜ移住したいのか
- 移住してまでやりたいことは何か
ここまで決められたら、できれば「それは移住しなければ実現できないことか」という段階まで踏み込んで考えてください。
もしかすると、デュアルライフでも問題ない可能性もあります。
移住にはリスクが付きものですから、時間をかけて判断すべきですね。
移住候補地を決める
続いては移住先を探します。慎重に住むところを検討しましょう。
情報収集は抜かりなく実施してください。
移住候補地を選ぶポイント
- その地域に仕事があるか
- 近くに病院があるか
- 塾や学校はあるか
もし新しい仕事を探す場合、かなりの確率で年収は下がると考えて間違いありません。
なるべく求人が多い地域に住むのが得策といえます。
医療施設の充実度も必ず調べましょう。
万が一の事態を想定し、近くに大きな病院がある土地に住むと安心ですね。
お子さんがいるご家庭なら、教育環境のリサーチもお忘れなく。
塾や学校を探すのに難航する可能性もあります。
仕事を探す
繰り返しますが、地方での職探しは大都市圏と勝手が異なります。
正社員でも給料がそれほど高くない企業は、決して珍しくありません。
おすすめは仕事を変えずに移住すること。
リモートワークをしながら地方に移り住めば、以前と同じ収入が見込めます。
もし移住先で仕事を探す場合は、下記の情報サイトを活用しましょう。
■LO活
地方での就職を検討している若年層向けのサイトです。
https://local-syukatsu.mhlw.go.jp/
■『緑の雇用』RINGYOU.net
林業に就きたい人を対象としたサイトです。
https://www.ringyou.net/
■全国新規就農相談センター
農業に挑戦したい人向けのサイトです。
https://www.be-farmer.jp/
■漁師.jp
漁師になりたい人向けのサイトです。
上記以外にも、転職サイトや転職エージェント、自治体の就職支援などを活用して新たな仕事を探しましょう。
情報源が複数あると求人を比較できるため、よりよい条件の仕事が見つかるかもしれません。
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移住先の住まいを探す
仕事が決まったら、新たな住まいを探す段階に移ります。
計画段階で、地方の空き家バンクに登録しておくことを推奨します。
可能であれば勤務先から近い場所に住むと、通勤が楽でしょう。
どこでも仕事ができる在宅ワークなら、お子さんが学校に通いやすい場所にするのも1つの手ですね。
注意点として、いきなり物件を購入するのは得策ではありません。
まずは賃貸物件からスタートし、家を購入して大丈夫だと判断してからでも遅くないでしょう。
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近所へのあいさつ
移住先への引っ越しが済んだら、近隣の家に挨拶します。
あなたの第一印象を良くするためにも必須だと心得ましょう。
田舎ではご近所付き合いが欠かせません。
地域社会に溶け込むには、進んで挨拶する必要があるのです。
もちろんそれだけでは親しくなれませんが、最低限の礼儀は弁えてください。
移住前後に必要な手続き
ここからは、移住する前とした後にしなければならない手続きについて説明します。
通常の引っ越しを想定すればわかりやすいですね。
住所変更やガス・水道の手続きなど、新天地で生活していくために欠かせない手続きがたくさんあります。
抜け漏れがないよう、事前にリストにまとめるといいですね。
移住前の手続き
まずは移住する前に済ませるべき手続きを簡潔にまとめます。
- 住まいを処分する(賃貸契約の解除、持ち家の売却)
- 引っ越し業者に見積もりを依頼する
- 現在住んでいる市町村の役所に転出届を提出する
- 印鑑登録の廃止届を提出する
- 児童手当の受給事由消滅届を提出する
- 転校の手続きをする
- 電気、ガス、水道を停める
- 郵便物の転送依頼をする
- 粗大ごみの収集依頼をする(必要な場合のみ)
引っ越しの準備をしつつ、合間を縫って上記の手続きをします。
ご家庭によって状況は様々ですが、確実に忙しくなると想定しておきましょう。
私立の学校への転校を予定している場合、編入試験を受ける必要があるケースも。
早めに学校へ問い合わせておくのがベターです。
移住後の手続き
無事に引っ越しが終わっても、まだやることは残されています。
ひと安心してうっかり手続きを忘れないよう、気を付けてください。
- 電気、水道の使用手続きをする
- 転入先の市町村に転入届を提出する
- 国民健康保険に加入する
- 国民年金の住所変更をする
- 印鑑登録をする
- 転入学届を提出する
- 児童手当の認定申請をする
- 運転免許証の住所変更をする
- 自動車の登録変更をする
- 車庫証明の取得申請をする
転入届は転居してから2週間以内に役所の窓口に提出してください。
国民健康保険の加入手続きや、車庫証明の取得手続きに関しても同様です。
その他にもクレジットカードの住所変更やインターネット回線の設置工事など、枚挙にいとまがありません。
1つ1つ確実にこなしましょう。
移住ライフのメリット・デメリット
ここからは移住生活に付随するメリットとデメリットについて解説します。
いい部分と悪い部分の両方を知っておけば、後悔するリスクを軽減できますよ。
移住ライフのメリット3選
まずはメリットから見ていきます。
■自然を満喫できる
移住を希望する人の多くは、自然に囲まれた生活に憧れているのではないでしょうか。
特にアウトドアやマリンスポーツが好きな人にとって、山や海が近くにある暮らしは理想そのもの。
都会では享受できないメリットであり、移住ライフならではの楽しみといっても過言ではありません。
豊かな自然を求めて移住する方はぜひこちらの記事も読んでみて下さいね!
■食べ物がおいしい
水や空気がきれいな場所は、農産物や海産物に恵まれている傾向にあります。
新鮮な野菜や魚介類が、都会では考えられないほどお手頃な価格で買えるのです。
田舎では近所の人からの貰い物も多いかもしれません。一般的に生活費が安いといわれる理由の1つです。
■環境が変化すると生活に刺激がある
住む場所を変えれば、生活パターンや人間関係などがリセットされます。
慣れるまでは大変かもしれませんが、新しい暮らしは新しい出会いをもたらすでしょう。
それが仕事にインスピレーションをもたらしたり、子どもの想像力を伸ばすきっかけになったりする可能性もあります。
移住ライフのデメリット3選
物事には必ずマイナスの側面も存在します。
プラスの部分だけを見て移住すると失敗につながりかねませんので、デメリットも理解しておいてください。
■金銭面で不安がある
当然ですが、移住にはお金がかかります。
住宅の取得費用や改装費用など、想定外の出費がかさむかもしれません。
また当面の生活費も工面しなければならないため、事前にまとまった資金があると安心ですね。
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■運転できないと行動範囲が極端に狭い
田舎では自家用車で移動するのが一般的です。
車の運転ができないと、買い物や子どもの送り迎えなどに支障をきたすでしょう。
交通機関が整備されておらず、1時間に1本しかバスが来ないというのは珍しくありません。
地方の大都市ならそれほど困らないかもしれませんが、免許は必須です。
現時点で持っていない人は、取得してから移住することを強く推奨します。
■地域によって学習環境に格差がある
お子さんがいるご家庭は、今後の教育プランも考慮したうえで移住場所を決めてください。
繰り返しますが田舎では学校や塾が少ない傾向にあり、進学時に困る事態も想定されます。
教育に力を入れている地域を探して移住すると安心ですね。
移住ライフの注意点
移住ライフのメリット・デメリットについて解説したところで、注意点にも言及します。
理想の移住を実現させるために目を通しておきましょう。
必ずお試し移住する
いざ移住してみたら、想定していなかった事態に遭遇して途方に暮れてしまった。
以前の家は処分してしまい、帰る場所もない。
このような状況に陥ったら目も当てられません。
失敗を避けるためにも、事前にお試し移住しておくべきです。
現地の生活を体験して、本当にそこで暮らせるか判断してください。
おすすめは夏と冬の2回に分けて滞在すること。
暑さや寒さに耐えるのは容易ではありません。
特に豪雪地帯での生活は過酷です。雪に慣れていない人は慎重に検討しましょう。
お試し移住についておすすめの記事
家族と話し合う
移住はデュアルライフと違い、生活の本拠地を丸ごと移転します。
今後の暮らしに関わる一大事ですから、絶対に独断で計画を進めてはいけません。
家族に納得してもらえるまで、とことん話し合ってください。
どうしても同意を得られないなら、二拠点生活に切り替える手段もあります。
田舎特有の人間関係に慣れる
すでにお伝えしたように、田舎には田舎の人間関係があります。
都会の感覚をそのまま持ち込むと、地域のコミュニティで浮いてしまうでしょう。
そうなると、その土地で生活するのは厳しいと言わざるを得ません。
地域の清掃活動や運動会などに必ず参加して、近隣住民との交流を欠かさないようにしてください。まさに「郷に入っては郷に従え」なのです。
お得な移住支援制度を活用しよう
最近は移住支援策が充実しています。ここでは一部を紹介しましょう。
■ 移住支援金
国が実施している制度で、東京23区内や東京圏(条件不利地域は対象外)に住んでいる人が地方に移住すると支援金が支給されます。
2人以上の世帯には100万円、単身世帯なら60万円。移住後に転入先の自治体に申請して受け取る仕組みになっています。
受給条件が定められているため、ご自身が該当するか確認してください。
■ 住宅取得支援
自治体が主体となって実施しています。
新築住宅の建築費用を一部助成してくれたり、中古住宅の改修費用を一部肩代わりしてくれたりと、支援内容はさまざま。
移住したい地域の自治体が実施している制度を調べてみましょう。
■ 奨学金返還支援制度
若年層を対象とした支援で、実施していない自治体もあります。
奨学金の返済は、若者にとって大きな負担です。そこで自治体が補助金を出し、地方に若い人を誘致する目的で始まりました。
定住や就職に関する条件をクリアする必要があり、自治体によって内容は多岐にわたります。
コツを抑えて移住ライフを成功させよう
移住ライフを成功に導く秘訣は、なるべく若いうちに準備を進めておくことです。
年配になるほど新しい環境になじむのは難しく、金銭的な負担も大きくなるのです。
働き盛りの年代で二拠点生活を開始し、緩やかに移住ライフへ移行しましょう。
最後に記事の内容をおさらいしておきます。
- 移住ライフとは?
- 移住ライフを実現する5ステップ
- 移住前後に必要な手続き
- 移住ライフのメリット・デメリット
- 移住ライフの注意点
- お得な移住支援制度を活用しよう
田舎暮らしに憧れて地方に移住する人は多いですが、入念な準備なくして成功はありません。
どこでどんな生活をしたいのか、仕事はどうするのか。
この記事を参考に、理想の移住ライフへの第一歩を踏み出しましょう。
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終わりに
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