【八戸市移住ガイド】日本最大級の朝市と「雪の少ない」快適な港町ライフ

青森県への移住を考えるとき、多くの人が懸念するのが「雪」です。
しかし、青森県は広大です。日本海側と太平洋側では、まるで別の国のように気候が異なります。
今回ご紹介する「八戸市（はちのへし）」は、青森県の南東部、太平洋側に位置する「三八（さんぱち）地域」の中心都市です。

ここは、「青森＝豪雪」というイメージを良い意味で裏切ってくれる街。雪かきの苦労を最小限に抑えつつ、北国の美味しい食と文化、そして都会的な利便性を享受したい方にとって、八戸市はこれ以上ない有力な選択肢となるでしょう。

地方移住のプロが、八戸暮らしのリアルを徹底解剖します。

八戸市の概要

青森県八戸市は、県南東部の太平洋側に位置する中核市で、「三八地域」の中心的な都市です。city​
令和2年国勢調査時点の人口は223,415人で、県内では青森市に次ぐ規模となっています。gdfreak+1​

八戸市は港湾・工業・商業が集積した産業都市であり、八戸港をはじめ水産業や製造業が地域経済を支えています。city​
市域には都市的な市街地と郊外の住宅地、沿岸部の漁港エリアなど、多様な居住環境があります。city​

気候と暮らしやすさ

八戸市は太平洋側気候で、青森市など日本海側と比べて降雪量が少ないのが特徴です。weather.time-j+1​
気象庁の平年値（1981〜2010年）では、年平均気温は約10度前後で、冬は気温が低く路面凍結が発生しやすい一方、積雪は県内の豪雪地域ほど多くありません。data.jma+1​

一方で、太平洋側特有の冷たい風（やませなど）の影響を受けることがあり、体感温度は実際の気温より低く感じられる日もあります。weather.time-j​
移住を検討する場合は、冬季の住まい選びとして断熱性能や暖房設備の仕様を確認することが重要です。weather.time-j

交通アクセスと二地域居住

八戸市には東北新幹線の八戸駅があり、東京駅と直通で結ばれています。city​
列車種別により所要時間は変動しますが、東北新幹線の利用により首都圏からの日帰り往復も可能な距離感です。city​

八戸港からは北海道・苫小牧港行きのフェリーが運航しており、車やバイクとともに北海道方面へ移動する手段として活用されています。city​
自動車交通については、八戸自動車道や周辺の高規格道路が整備され、青森県内や岩手・宮城方面への移動にも利用されています。city

生活環境と買い物

八戸市内にはスーパーマーケットやショッピングセンターなど日常の買い物施設が多数立地しており、自家用車を利用する生活スタイルが一般的です。city​
市内の市場や物産施設では、水産物を中心とした地域の食材を購入でき、八戸港で水揚げされる魚介類を扱う店舗もあります。city​

館鼻岸壁朝市などの朝市は、市民や観光客に親しまれているイベントで、多数の店舗が出店する大規模な市として知られています。city​
規模や開催内容は年度や運営方針により変わる場合があるため、参加を検討する場合は最新の開催情報を事前に確認すると安心です。city​

子育て・教育・スポーツ環境

八戸市はスケートやアイスホッケーなどの氷上スポーツが盛んな地域で、市内にはYSアリーナ八戸などの屋内スケートリンクがあります。city​
一部の学校では体育授業等を通してスケートに親しむ機会が設けられており、冬季でも室内外で身体を動かせる環境が整えられています。city​

市内には公園やレクリエーション施設も点在し、子どもの遊び場や家族で過ごせるスペースとして活用されています。city​
医療面については、市内に総合病院や診療所があり、日常的な診療から高度な医療まで一定の受診環境が確保されています。city​

移住支援制度と就労環境

八戸市は、青森県と連携して「あおもり移住支援事業」に参加しており、東京圏からの移住者等を対象とした移住支援金制度を実施しています。city+1​
令和6年度の八戸市移住支援金では、単身移住で60万円、世帯移住で100万円、さらに18歳未満の子どもがいる世帯には子育て世帯加算が設けられています（要件・金額は年度により変更の可能性あり）。city​

支給対象となるには、東京圏からの移住、県・市が指定するマッチングサイト掲載求人への就業や起業など、複数の条件を満たす必要があります。city​
詳細な条件や申請手続きは、八戸市公式サイト「移住支援金支給事業のご案内」ページで最新情報を確認することが重要です。city​

就労面では、八戸市内には製造業、水産加工業、流通・サービス業などの事業所が多数あり、ハローワークや県の就業支援窓口と連携した求人情報の提供が行われています。city​
Uターン・Iターンを希望する人向けに、相談窓口の設置や説明会等の取り組みも見られます。city​

人口動向と今後の見通し

国勢調査によると、八戸市の人口は1980年代以降緩やかな減少傾向にあり、令和2年調査でも前回調査から減少が続いています。ecitizen+1​
一方で世帯数は増加しており、少人数世帯や高齢世帯の増加といった全国的な傾向と同様の構造変化がみられます。ecitizen+1​

将来推計では、今後も人口減少と高齢化の進行が見込まれており、移住・定住促進や子育て支援、産業振興などが重要な政策課題となっています。city+1​
移住を検討する際には、人口構成や将来推計も含めて地域の中長期的な状況を把握しておくと、生活イメージを具体化しやすくなります。ecitizen​

住まい・家賃の目安

公的な統計で細かな間取り別家賃相場は公表されていませんが、不動産情報サイト等の募集賃料を見ると、八戸市の民間賃貸住宅は首都圏主要都市と比較して相対的に低い水準にあります。city​
単身向けアパートからファミリー向け集合住宅、一戸建て賃貸まで幅広い選択肢があり、築年数や立地、駐車場台数などにより家賃は大きく変動します。city​

八戸市では自動車利用が前提となる生活スタイルが一般的なため、住まい探しの際には駐車場の有無や台数、冬季の道路状況なども含めて検討することが望ましいです。city​
購入を検討する場合は、市街地から郊外まで土地価格の差があるため、不動産業者や公的な地価公示・地価調査の情報を参考に比較検討するとよいでしょう。city