横浜で「人事・キャリア支援」を行う人間が、長野県栄村でも暮らす理由。「仕事」と「家族」、どちらも諦めないための二拠点生活
目次
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スタートアップ・中小企業向けの人事機能構築支援と、個人のキャリア支援を行う「株式会社ディテールキャリア」代表・山田 慎(やまだ まこと)さん。 横浜で経営者として企業や個人の戦略を描く一方、長野県栄村(さかえむら)では地域おこし協力隊としての顔も持ち、地域の一員として活動しています。 「個人のウェルビーイングが社会を豊かにする」を掲げる山田さんが、なぜあえて移動の多い生活を選んだのか。そこには、祖母の言葉から始まった地域への想いと、家族と仕事を両立させるための覚悟がありました。

――二拠点生活の舞台に、なぜ「長野県栄村」を選ばれたのでしょうか?
山田: 栄村は私の祖父母の実家があり、子供の頃から夏休みのたびに訪れていた馴染み深い場所でした。 ただ、大人になって改めて訪れたとき、過疎化の現実に直面しました。私が子供の頃はたしか3000人近くいた人口が、今では1500人程度まで減ってしまっていたんです。
そんな中で祖母がふとこぼした、「人が減って寂しくなってね……」という言葉が、私の心を強く動かしました。 「なんとしてでも、この素晴らしい地域と、祖母たちが愛した暮らしを残していきたい」 そう感情が揺さぶられたのが、すべての出発点でした。単なる観光客として消費するのではなく、自分もその“暮らしの担い手”になりたいと思ったのです。

――そこからどのように地域での活動をスタートさせたのですか?
山田: 実は最初から「移住しよう」と強く計画していたわけではなかったんです。地域の方に相談する中で、たまたま「地域おこし協力隊」の募集があることを教えていただき、ご縁があって着任することになりました。
協力隊の活動では、「自分はこれがやりたい!」とエゴを押し通すのではなく、地域から求められる役割を果たすことに徹しました。 「人手が足りないから手伝って」と声がかかれば農業の現場に入り、「この特産品を知ってほしい」と言われればPR活動を行う。地域の方々の暮らしの中に入り込み、自分ができる範囲でお手伝いをするスタンスです。
正直なところ、自分の会社の経営と協力隊としての活動、そして二拠点生活の移動を両立させるのは想像以上に大変でした。地域の皆さんの期待に十分に応えられない場面もありましたが、泥臭く関わり続けることで、少しずつ理解をいただけたのかなと思っています。

――そうした「家族の事情」や「リアルな苦労」は、現在のディテールキャリアの事業にどう影響していますか?
山田: ものすごく大きく影響しています。 実は今、私の母も栄村と行き来しながら祖母の面倒を見ています。私自身もそうですが、親の介護や地元の事情で、望むと望まざるとに関わらず「Uターン」や「二拠点生活」を選択せざるを得ない人は、これからもっと増えていくはずです。
だからこそ、ディテールキャリアでは「キャリア=仕事」と切り離して考えるのではなく、家族の事情も含めた人生全体(ライフキャリア)の相談に乗ることを大切にしています。 「実家に戻らなきゃいけないけど、今の仕事はどうする?」「収入はどう確保する?」 きれいごとではない、そういった切実な悩みを持つ人たちを、実体験を持つ私が戦略的にサポートしたい。それが私の使命だと思っています。

――最後に、これからの目標や読者へのメッセージをお願いします。
山田: 私が目指しているのは、「仕事も家族も、どちらも高レベルで大事にして生きる」ことです。どちらかを犠牲にするのではなく、両方を諦めない。 そして、都会のリソースだけでなく、地方や田舎にある資源もフル活用して、新しい価値を生み出していく。
そのために、私は「ディテールキャリア」の事業を通して、仕事と暮らしの両立に悩むすべての人への支援に全力投球していきます。 もし今、家族のことや場所の制約でキャリアに悩んでいる方がいたら、ぜひ相談してください。一緒に「あなただけの最適解」を見つけましょう。
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