“場所に縛られない”を試してみた。フリーライターの多拠点生活実験録
目次
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リモートワークが普及した今、働く場所を自由に選ぶ人が増えています。
私も「本当にどこでも生きていけるのか」を確かめるため、住宅サブスクサービス「ADDress」を使って半年間、多拠点生活を送りました。
旅と仕事を両立する中で見えてきたのは、自由の難しさと、その中にある小さな安心でした。
多拠点生活という実験の始まり
リモートワークが一般的になった今、働く場所を自分で選べる時代になりました。
フリーライターである私は、パソコンさえあればどこでも仕事ができます。そこで、「本当にどこでも生きていけるのか」を確かめるため、ADDressという多拠点サブスクサービスを使い、全国を巡る生活を始めました。
期間はおよそ半年。北信越から近畿、そして沖縄へと、1拠点につき1週間ほど滞在しました。
目的は観光ではなく、あくまで「暮らしの実験」です。環境が変わっても仕事のリズムを保てるのか、自分の心はどう反応するのか。
スーツケースひとつで旅立ったその日から、私の「場所に縛られない生活」は静かに動き始めました。
フェリーターミナルがオフィスだった日々
なかでも印象に残っているのが、沖縄・八重山諸島で過ごした時間です。
竹富島、与那国島、西表島など、いくつもの離島をフェリーで渡り歩きました。フェリーターミナルのベンチやカフェに腰を下ろして原稿を書くこともしばしばで、潮風と波の音に包まれながらパソコンを開く時間は、都会の喧騒をすっかり忘れさせてくれました。

朝8時になっても、スーツ姿の人は誰もいません。
島の時間はゆっくりと流れ、急かされることのない空気がありました。
そんな環境で仕事をしていたこともあり、働くことへの感覚が少しずつ変わっていきます。
生産性や効率を追うのではなく、自然と共に呼吸するように働く。
そのリズムが、私にとって理想に近い働き方だと感じたのです。
旅するように働くことの難しさ
もちろん、多拠点生活は良いことばかりではありません。
移動を繰り返す生活では、仕事とプライベートの境界がどうしても曖昧になります。
新しい土地に着くたびに、仕事道具を広げ、Wi-Fi環境を整え、集中するための場所を探す。そんな作業を繰り返しているうちに、一日があっという間に過ぎてしまいます。
遊びや観光の時間を思うように確保できないことも多く、常に「隙間時間に仕事をこなす」ような感覚でした。
それでも、知らない街の駅に降り立ち、初めて見る風景の中でパソコンを開く瞬間は、確かに胸が高鳴ります。効率だけでは測れない「旅するように働くこと」の価値は、その新鮮さと刺激にあるのだと強く感じました。
なお、当時の多拠点生活の費用感は以下の通りです。
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ADDress(多拠点サブスク) |
54,000円(2022年当時の価格) |
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通信費(ahamo大盛り100GB) |
4,950円 |
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食費 |
45,000円 |
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交通費 |
20,000円 |
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カフェ代 |
5,000円 |
八重山諸島のアイランドホッピング時は、ADDressを解約し、1泊5,000円ほどの宿泊施設を利用していました。
それと同時に、航空券やフェリー代は別途で月50,000円ほど発生していました。
また、ADDressは料金設定が当時から大きく変わりましたが、それでも月額99,800円で利用できる「30枚プラン」を活用すれば、1泊あたり3,327円で多拠点生活を送ることが可能です。
これからの拠点選びと生き方
多拠点生活を通して感じたのは、「どこでも生きていける」という小さな自信でした。
場所を変えても仕事は続けられるし、もし疲れたら南の島に行って日銭を稼ぎながら休むこともできる。
そう考えられるようになったことで、心に余白が生まれました。
現在は横浜を拠点にしていますが、いずれは海外のワーキングホリデーにも挑戦したいと思っています。
仕事に集中したい時期は一つの拠点に腰を落ち着け、創作意欲を刺激したい時期は再び旅に出る。その繰り返しが、自分にとって心地よいリズムなのだと考えています。
多拠点生活は、自由を求める手段であると同時に、人生の選択肢を広げるためのライフスタイルでもあると感じています。
公的な機関ではなく、どこかの市町村に属しているわけでも無い
民間のサービスだからこそあなたの理想の暮らしの応援者として寄り添います。


