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「仕事も暮らしも、どちらも諦めない」奄美×鎌倉を行き来する実践者・矢吹飛鳥さんに聞く、地域と共に育つ“二拠点居住”という選択

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「仕事も暮らしも、どちらも諦めない」奄美×鎌倉を行き来する実践者・矢吹飛鳥さんに聞く、地域と共に育つ“二拠点居住”という選択 | 二拠点生活

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奄美大島と鎌倉を拠点に、二拠点居住を実践しながら地域に根ざした事業を展開する「合同会社KAZAMI」代表・矢吹飛鳥さん。

ライフスタイルとしての二拠点居住をどう築いてきたのか、そして地域の経済や暮らしをどう支えていこうとしているのか——
2025年夏、私たちは奄美と鎌倉をつなぐ“風見”のような存在に話を伺いました。


島に惹かれ、通い続けた10年。加計呂麻島が「第二のふるさと」に


――まず、奄美大島との出会いを教えてください。
「大学時代から“島”に惹かれて、東京の島々や沖縄など、毎年どこかに足を運んでいました。奄美大島もその一つで、きっかけは正直なんとなく。
ですが、実際に行ってみて心を奪われたのは、加計呂麻島でした。奄美大島よりさらに奥、静かで豊かな自然の中にあるこの島には、10年ほど毎年のように通い続けました。


奄美で起業するということ――“仕事”を通して地域とつながる

「東京でテレビ番組の制作やSNS・動画マーケティングの仕事をしてきましたが、当時は奄美で自分の仕事を生かせる場がなかった。そんな中、島暮らしのきっかけを掴めればと、日本の離島を専門に情報発信を行うNPO法人に転職し、離島移住促進プロジェクトの立ち上げなども行いました。」
しかしそこで感じたのは、地域に外からしか携われないもどかしさ。だからこそ、矢吹さんは自ら「現地に根ざした仕事づくり」を選びました。
そして誕生したのが、合同会社KAZAMI
社名には、島への航海に関わる“風見(風向きを示す矢)”のように、風に乗ってやってきた自分自身と、地域に新しい風を届けたい想いが込められています。


奄美市で「特定居住支援法人」に認定。複業マッチングサービス「リトリモ」の挑戦

「今、KAZAMIでは、奄美で“複業マッチング”を展開しています。名前は『リトリモ』。
奄美に関わりたい都市部の人材と、リモートや短期アルバイトでの仕事を探す地域企業をつなぐ仕組みです。」

この事業は国土交通省の実証事業としてスタートし、現在までに14の事業者の求人情報を掲載。
KAZAMIは2025年に奄美市から二拠点居住に係る「特定居住支援法人」として認定され、リトリモの活用を軸に挑戦の幅を広げています。
「島の事業者さんは“外部人材との仕事”にまだ慣れていない。だからこそ、KAZAMIが間に入ることで、“信頼できる仲介者”として新たな人材活用の可能性を開いています。」

リトリモのサイトhttps://ritoremo.com/


二拠点居住を支える「働く」という視点。理想の暮らしは、自ら作るもの

 
「暮らしだけでなく、“なりわい”も諦めない。それが私のテーマです。」

都市部での仕事も継続しながら、そのスキルや経験を地域にも活かして奄美での暮らしに還元していくこと。
それが、矢吹さんの考える理想的な「二拠点居住の経済的基盤」のあり方です。
例えば、KAZAMIが代理店となって島内への導入を進めているタイミーも、地域での仕事の入口のひとつ。日雇いや副業的な形で地元事業者の人手不足解決の糸口となるとともに、二拠点居住者や移住希望者には「お試し就労」と言う形で地域に関わるきっかけを提供しています。


生活者としての視点——奄美で暮らすリアルと、地域との関わり方


「実は、奄美は車社会なので、歩くことがほとんどない。鎌倉では買い物も電車移動も徒歩。奄美に来ると運動不足になるんです(笑)」

暮らしのリアルは意外にも“生活スタイル”の変化にあります。加計呂麻島では、人口
約900人の小さな島で月1回の集落作業になるべく参加するなど、地域との関わりを大切にしています
「地域には地域の事情があるので、引っかかることがあっても“都会風を吹かせない”ことは意識しています。それでも、この場所が未来も続いていくために、自分にしか言えない提案だと感じれば勇気を出して発言する。主観ではなく、なるべく俯瞰で見て、自分というピースをどう地域にはめていくのがいいのかを考えています」


今後の挑戦「あまみの人事部」を立ち上げる


「2025年から『あまみの人事部』を始動します。」

「『あまみの人事部』は地域企業の人材確保・育成・定着を一貫して支援する、奄美発の人材支援プラットフォームです。
人材不足という地域課題に対し、リトリモやタイミーなどデジタルプラットフォームと地域連携を掛け合わせることで、「奄美で働く・奄美に関わる人材の流れと育ち」をつくります。
個人的な思いとして、最終的には二拠点居住が当たり前の世の中になったら良いと思っています。自分が関わるどの場所においても、働くことを通じて繋がっていくことで、それぞれの地域力が向上していけばよい。
そのような前提から『あまみの人事部』では、島外からの外部人材の活用も積極的に提案していきたいと考えています。


移住・二拠点生活を考える方へのメッセージ


「私は奄美に通い始めてから、実際に住むまでに10年かかりました。すぐに移住するのも一つですが、時間をかけて関係性を築くのも大切です。」

「今は情報も人とのつながりも、昔よりスピーディーに得られる時代。でも、やっぱり“何度も足を運ぶ”ことで見えてくるものがある。
地域の人たちと関係性を築いていくことを、ぜひ大事にしてほしいですね。」



合同会社KAZAMIのHPへとぶ


 

 

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