移住・古民家暮らしの魅力を解説!物件の探し方、デメリット、支援制度も解説
目次
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コロナ禍で移住に注目が集まる中、古民家カフェや民宿など古民家の人気が高まっています。憧れはあってもハードルの高そうな古民家暮らしですが、空き家バンクや自治体の補助金制度などを利用して古民家を安く購入・リフォームできることはご存じですか?
この記事では古民家の魅力、古民家暮らしのデメリット、安く購入する方法や自治体の支援制度などをご紹介します。
憧れの古民家ライフに興味のある方はぜひ最後までお読みください。
移住を考えたら!古民家を買ってのんびりスローライフはいかが?
古民家とは日本で建てられた民家のうち、建築年が経過した住居のことです。
明確な定義はありませんが戦前や大正時代に建てられた住居で、茅葺屋根や瓦屋根、軒、土間などがあり、太い柱や梁が使われている住居をイメージする人が多いと思います。このような古民家は日本伝統の建築様式である、木造軸組工法(釘などを使わず木と木を組み合わせる工法)で建てられているケースが多いです。また間取りが広く部屋数が多い古民家は子どものいる世帯にも人気があります。
趣のある囲炉裏で囲む家族団らんや、自然いっぱいの広い庭を眺めながら縁側でゆったり…といった田舎でのスローライフは魅力的ですね。移住や田舎暮らしを考えている人の中には古民家の昔懐かしい雰囲気に魅せられ、移住を決意する人も多いようです。
古民家暮らしの魅力とは?
古民家暮らしの魅力1:趣があり木のぬくもりが感じられる
古民家の最大の魅力は何と言っても趣のある雰囲気です。天然木が使用された大きな柱や梁は、現代建築ではそうそう実現できません。囲炉裏や縁側も古民家ならではの趣ある生活を演出してくれます。また古民家はアンティーク家具との相性もよく、より一層雰囲気のある生活を演出できます。
古民家暮らしの魅力2:天然の素材を使用している
古民家は床は天然木、壁は漆喰や土などの天然素材で仕上げられていることも多く環境にも優しい家と言えます。化学物質を使用していないので、アトピーやシックハウス症候群の心配もなく安心して暮らせます。
古民家暮らしの魅力3:天井も高く、家の中が広い
古民家は天井が高いので広々と過ごせるのも魅力の1つです。また50年以上前に建てられている古民家は、もともとは大家族で生活を想定した設計の物件も多いので、広い間取りも特徴的です。部屋数も多いのでファミリー世帯にもおすすめです。
古民家暮らしの魅力4:耐久性に優れている
現代の建築方法で建てられた住宅の一般的な寿命は30〜50年ほど。一方適正なメンテナンスやリノベーションを行った古民家は、200年以上の建築寿命を持つことも。日本の伝統的な建築方法で建てられた古民家の多くは釘などは使用せず、使われた木材が月日の経過によって強度が増していくため耐久性に優れていると言えます。
古民家暮らしの魅力5:安く購入できる
古民家は築年数が経過しているため、安く購入できる場合がほとんど。中にはゼロ円で無償譲渡されるケースもあります。また移住先によっては土地代も非常に安いです。
さらに自治体によっては、購入費用や改修費用に補助金が出る場合もあります。補助金も数百万円以上受け取れるケースもありますので、一般的な戸建ての購入より古民家はかなり安く購入できるでしょう。
古民家暮らしのデメリットは?注意するポイントは?
古民家のデメリット1:通気性が良い分「断熱性」が低い
日本の高温多湿の気候に適応するため、古民家は窓が大きかったり天井が高かったりと通気性がよく設計されています。通気性がいいと夏は涼しく過ごせますが、逆に断熱性が低いため冬は家が温まりません。特に雪国での古民家暮らしは隙間風で凍えてしまうという話も聞きます。
家の熱は窓から逃げていくケースが多いため、二重窓にリフォームするなど対策を考えてから移住したほうが賢明でしょう。
古民家のデメリット2:耐震性に劣るケースも
現代建築では耐震基準が国で定められていますが、古民家はこの耐震基準を満たしていないケースがほとんど。まずは専門家に耐震性を調べてもらうようにしましょう。
耐震性が低かった場合には、補強工事などが必要になります。自治体によっては耐震補強工事の補助金を受け取れる制度がありますので、ぜひチェックしてみましょう。
古民家のデメリット3: リフォームが必要
古民家は長く空き家だったケースも多く、移住する前にリフォームが必要になる可能性を考慮しましょう。屋根の雨漏りや腐った床の張り替え、水回りや電気系統も生活には欠かせません。場所によっては電気を引くところから…という可能性もあります。
購入費用は安く抑えるだけではなく、買った後の費用もきちんとチェックしましょう。
古民家のデメリット4: 動物や虫との遭遇
自然とともに暮らす古民家暮らしでは、そこで暮らす動物や虫とは共生していくという考え方が必要です。山のふもとにある古民家では、イノシシやサル、タヌキなどと出くわして畑を荒らされることがありますし、時期によってはクマと遭遇する可能性も。
また古民家はどうしても屋外との隙間がありますので、虫が家に入ってくることも日常茶飯事です。シロアリ被害にも注意しなければなりません。
古民家を安く購入する方法
古民家を安く購入する方法1:自治体の空き家バンクを利用する
誰でも利用できるのが自治体が解説している空き家バンクを利用する方法です。空き家バンクとは空き家を売りたい・貸したいと考えている所有者の情報を登録し、空き家を買いたい・借りたい人に紹介する制度です。
自治体が運営しているため仲介手数料はかかりませんが、登記費用などは必要になります。相場よりも安く購入できる物件も多く、中には古民家の情報やゼロ円の物件も多いです。
相場を知るためにも、まずは一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
古民家を安く購入する方法2: 不動産サイトなどのインターネットで探す
空き家バンク以外にもネットの不動産ポータルサイトなどで古民家を探す方法もあります。古民家専門の不動産会社などもありますし、気になる物件を比較しながら検討ができます。
販売実績豊富な不動産会社と付き合えば、古民家購入の注意点や地域の情報を直接入手できることもありますよ。
また中にはSNSで「古民家募集」の広告を出して、運命の古民家に巡り合ったという人もいます。ネットやSNSを活用した古民家探しは可能性を広げてくれそうです。
古民家を安く購入する方法3:地域の人や自治体の紹介物件を探す
自治体の中には、防犯上の理由から空き家バンクを活用していないケースもあります。また知らない人には貸したくない、ご近所の人から管理ができてないと思われたくないなどの理由で、持ち主が公にしていない空き家も数多くあります。
地域のキーパーソンや自治体の空き家対策の担当者などと繋がりを持つことで、思わぬ物件に出会うケースも多々あるようです。
古民家を安く購入する方法4:自治体の支援制度を活用する
長く人の住んでいない空き家は倒壊の危険性があるなど、自治体にとっても頭の痛い問題です。そこで中古物件を購入した移住者に購入費用や改修費用を補助する制度を準備している自治体が数多く存在します。
自治体によって補助金の金額や対象になる条件はさまざまですが、中には百万円以上の補助金が受け取れる自治体もあります。移住費用を安く抑えるためにも、ぜひチェックしてみましょう。
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古民家のリフォーム費用は?安く抑える方法はないの?
状況にもよりますが、古民家で快適に暮らせるようにするためのリフォーム費用はかなり高額になるのが一般的です。風呂・トイレなどの水回りのリフォームだけでも一般的に50〜100万円かかりますし、基礎や柱に問題があるような場合には一軒家が建つほどの金額になることも珍しくありません。
しかし古民家暮らしを諦めるのはまだ早いです。ここではリフォーム費用を安く抑えるための方法をご紹介します。
自分で古民家をリフォーム
DIYに詳しい人であれば、自分で古民家をリフォームするという選択肢があります。水回りや電気・ガス工事など専門業者にお願いしなければいけない部分だけを業者に依頼し、壁紙の張り替えなどは自分で行えば費用を抑えられますね。
自分の手でリフォームを行うことで、より古民家に愛着がわくケースもあるようです。
補助金を利用して古民家をリフォーム
自治体の補助金制度を賢く利用するのもリフォーム費用を抑える方法の1つです。特定の空き家バンクで中古物件を購入した場合や、地元のリフォーム業者を使った場合に補助金が受け取れるなど、自治体によってさまざまな条件があります。中には費用面だけでなく材木の助成を行っている自治体もありますよ。
事前に自治体に利用できる助成制度を確認して、積極的に制度を活用しましょう。
古民家の購入やリフォームの支援制度がある自治体を紹介
ここでは古民家の購入やリフォームに使える支援制度がある自治体の一部をご紹介します。自分の理想の古民家暮らしを助けてくれる支援制度を探してみましょう。
【北海道地方】北海道津別町 リフォーム費用補助が最大50万円
津別町には中古住宅の購入には最大30万円、住宅の改修には最大50万円の奨励金があります。10年以上定住の確約や、固定資産税課税標準額100万円以上の住宅であること、町内の業者が請け負う50万円以上の改修工事であることなどの条件がありますので、まずは自治体のホームページを確認してみてください。
持家建設奨励金 (town.tsubetsu.hokkaido.jp)
空き家バンクにも多数の物件が登録されていますので、理想の古民家がないかぜひチェックしてみましょう。
北海道津別町空家バンク (tsubetsu-estate.com)
【関東地方】神奈川県鎌倉市 耐震工事費用最大100万円補助
古い建物の多い鎌倉市では、耐震診断や耐震相談の案内を積極的に行っています。毎月1~2回程度市庁舎で専門家による耐震相談を実施しています。さらに市または市が指定した事業者が行った「現地耐震診断」の結果、総合評点が1.0未満だと耐震改修工事費等の補助金を受けることができます。耐震改修工事費等の補助金は費用の2分の1、かつ最大100万円まで受けとれます。
鎌倉市/耐震改修工事等費用の補助制度について (city.kamakura.kanagawa.jp)
【中部地方】長野県泰阜村 空き家をリフォームして最大100万円
泰阜村では村内に約200件も空き家がありますが、防犯上の理由から空き家バンクがないため、自治体で管理している空き家ストックを紹介する制度があります。
この空き家のリフォーム費用や残置物の撤去、支障木伐採の費用に対して、最大100万円まで助成が受けられます。助成の条件は50歳未満であること、空き家となって1年以上の物件であること、リフォーム後5年以上定住することなどです。
泰阜村は積雪量が少ないため、空き家の多くは太い柱や梁がない簡素なつくりをしていて、よくイメージされる古民家とは違った趣の家が多いです。しかし昔ながらの家がある土地は比較的地盤が強かったり、蔵があったり、今では作れない崖屋づくりの家だったり、特徴的な立地が魅力です。
ぜひ一度自治体のホームページをご覧ください。
泰阜村の空き家について – 泰阜村 (vill.yasuoka.nagano.jp)
【近畿地方】和歌山県有田市 空き家のリフォーム補助金最大100万円
有田ミカンで有名な有田市では、空き家バンクに登録された物件を活用するための補助金制度が多数準備されています。
空き家の購入や改修費用の補助で最大100万円。条件は有田市空き家・空き地バンクに登録された物件であること、世帯主が40歳未満または中学生以下を扶養していることなどです。また空き家のごみ処分費用を補助してくれる上限10万円の「空き家お片付け補助金」、売買・賃金の契約に係る仲介手数料が上限5万円まで補助される「仲介手数料補助金」といった制度もあります。
有田の人々|和歌山県有田市移住サイト【ありたーん】 (wakayama-aridaiju.jp)
【中国地方】岡山県岡山市 中古住宅購入・リフォーム費用補助最大50万円
岡山市では移住者・二拠点居住者向けに中古住宅購入・リフォーム費用として最大50万円の補助を行なっています。
二拠点居住をしたい場合は、あらかじめ「二拠点居住開始届」の届出が必要となります。移住を考えている人はもちろんのこと、二拠点居住を目指す人もチェックしておきましょう。
岡山市は山陽新幹線など交通の要所で大型商業施設もあるとても栄えた街です。古民家暮らしがしたいけど、不便な土地はちょっと…と考えている方はぜひチェックしてみてください。
【補助金】移住者・二拠点居住者向け中古住宅購入・リフォーム補助制度を創設しました! | 岡山市 (city.okayama.jp)
【四国地方】高知県幡多郡大月町 耐震補強工事補助に最大100万円
大月町では多数の支援制度がありますので、ぜひ一度移住相談員のいる大月町役場に連絡をしてみましょう。空き家紹介やお試し滞在費の補助、移住・定住お試し住宅も準備されています。
住宅耐震化・耐震改修リフォームへの補助として、耐震改修設計に最大35万円、改修工事費として最大100万円の補助金制度があります。一方耐震工事でのような大きなリフォームをする必要がない軽微な住宅の改修であれば、最大50万円の補助金制度もあります。
その他にも移住者向けの自動車運転免許取得料金の優遇措置や、農業・漁業への就業支援事業も行っていますので、移住してからの暮らしの助けになる制度も活用して、憧れの古民家ライフを満喫してみるのはいかがでしょうか。
支援制度いろいろ|大月町役場 (town.otsuki.kochi.jp)
【九州地方】沖縄県久米島町 空き家バンク制度
「琉球一美しい」という意味で「球美の島」とも呼ばれる久米島。
久米島町は空き家や空き地を有効活用して町の活性化を図るための「空き家・空地バンク制度」を運用しています。
この空き家バンクに登録されている物件の改修や家財道具等の撤去にかかる費用を最大50万円まで補助する制度もあります。
ホームページには地元の不動産会社の情報なども載っていますのでご確認ください。
住まい | 【沖縄・久米島の移住定住情報】島ぐらしガイド (shimagurashi.net)
田舎へ移住して憧れの古民家暮らしを実現しよう
都会の喧騒に疲れてしまうと、古民家でのスローライフに一度は憧れを抱くことがあるのではないでしょうか。自分には夢のまた夢だと思っていた人でも上手に補助金制度などを利用すれば、古民家暮らしが実現できるかも!?と思っていただければ幸いです。
やっぱり、古民家暮らしのハードルは高そう!そう思った方はこちらの記事を参考にしてください!
移住先での住まい探しについて、より詳細な情報を掲載した記事はこちら!
移住計画を立てる際の注意点
移住をして後悔しないために。ここからは、移住で失敗しないための注意点を解説します。事前に移住前に考えておくことで、それぞれの注意ポイントをクリアして移住を進めて下さい。
こちらの記事では、ご自身の移住が「失敗だった!」と語る方のリアルなインタビューの内容を掲載していますので参考までにどうぞ!
家族にきちんと相談し勝手に決めない
家族に良く相談せずに移住という重要な決定をしてしまうと、移住後にお互い不満がたまってしまいます。きちんと、お互いに理解と納得をしたうえで、移住を決めましょう。
パートナーも、ご自身で決めた実感があれば不便や不満なことがあっても乗り切れるでしょう。
仕事を見つけて移住すると失敗が少ない
移住にお金の問題はつきもの。
移住前に、仕事を見つけておくと大変安心して移住を決断できます。
理想は、リモートで業務ができる職種や会社の雇用が決まること。安定した給与や保障などもあるので、リスクを最小限に抑えることができます。
地方には都会と比べて企業も少ないので、求人もぐっと少なくなります。その場合は、起業やご自身で生計を立てる手段を考え無ければならず、その土地の暮らしを楽しむことができないかも・・・。
しかし、田舎には田舎特有の、1次産業(農業・林業・漁業)などで働く選択肢があります。人手が足りていない田舎では、歓迎されるとともに、経験としては面白いかもしれません。
光熱費が地方によっては倍以上になることも
特に、ガス代が地方によっては大きな差があります。理由は、インフラ面で都市ガスが普及しておらずプロパンガスを利用するケースが多い地域があるから。また、雪国で都市ガスが普及していない場合は、倍以上の費用がガス代だけでかかってくることもあります。
地域選び・物件選びの際は特に注意が必要です。
お試し暮らし体験をしておく
そのまちで暮らすことを決めるうえで、お試しで移住体験をしておくことをおすすめします。その街のイメージや理想、世に出ている情報だけではなくて、自分の足で確かめて感じたことがすべてです。
できれば、1ヵ月滞在すること、そして、夏と冬と2つの季節を体験しておくと失敗が少ないです。
例えば、夏は海沿いで趣味ややりたいことができるけど、冬は寒すぎて風も強いし、車もサビるし、洗濯物も潮風で干せない!そして、冬は暇!
といったことや、
想像以上に雪が降って、寒すぎで暖房も全然効かない!雪かきしなければ、車でどこにもいけない!
みたいなことが起こる確率をぐっと減らせますよ。
あなただけの移住ノートを作り不安を減らそう!
このメディアでは、納得の行く移住をサポートするために、移住者の声をヒアリングした結果、移住ノートを作成しました。
読者の考えていることや、不安に思っていることがいったいなんなのかを具体的にしていく「問い」を用意しています。
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