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別荘リフォームの相場と進め方|費用感・失敗しないチェックリスト

目次

別荘リフォームの相場と進め方|費用感・失敗しないチェックリスト | 二拠点生活

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はじめに

中古の別荘・セカンドハウスを自分仕様に整える人が増えています。とはいえ、自然環境が厳しく長期不在になりやすい“別荘”は、都市の自宅と勝手が違います。ここではおおまかな費用感に加え、リフォーム前に知っておきたいポイント箇所別の相場進め方のコツをまとめました。

※費用はあくまで目安。建物の状態・面積・仕様・立地条件(豪雪・塩害・多湿など)で大きく変動します。


リフォーム前に知っておきたいこと

  • 耐震・断熱の優先:1981年以前の旧耐震はまず診断→必要最小限の補強を検討。断熱や窓の改修は体感と結露対策に直結。

  • 雨仕舞い先行:屋根・外壁・防水・開口部を先に整えると、内装のやり直しを防げます。

  • 立地と素材の相性:海風(塩害)・豪雪・多湿・獣害は外装仕様を1段上げると安心。デッキや外壁の無垢材は経年変化を前提に。

  • 法規・規約の確認:別荘地の建築協定/景観条例/敷地の接道・私道承諾/建ぺい・容積・高さ制限を購入前にチェック。

  • インフラの現況:上水・井戸・浄化槽・排水経路、分電盤容量、ガス種別、通信環境(テレワーク可否)を事前確認。

  • 長期不在対策:通風計画、封水切れ対策(排水トラップ)、凍結対策、カビ・害獣対策、見回りの体制を設計。

  • 相見積りと実例:最低3社。見積は“数量・仕様・範囲”が明記されたものを。OB宅・施工例の確認でミスマッチを回避。

  • 支援金・減税の扱い:制度は年度や“居住実態”で可否が変わります。確実性のない情報は掲載せず、所在地の自治体・登録事業者で最新要件をご確認ください(必要なら当方で確認をお手伝いします)。


だいたいの費用感

  • 水回り:キッチン60〜150万円前後/浴室80〜150万円前後/トイレ15〜30万円前後/洗面10〜25万円前後。

  • 内装:壁紙は㎡あたり数千円、床張り替えは㎡あたり1〜2万円が目安(下地補修で増減)。室内ドアは1本10万円台〜。

  • 外装:外壁塗装60〜140万円、屋根塗装20〜40万円、屋根カバー80〜150万円、葺き替え120〜190万円が目安。

  • 耐震・断熱:耐震診断は十万円台、補強は100〜200万円帯が中心。窓改修や内窓設置は“体感差・結露対策・光熱費”に効きやすい。


箇所別の費用相場を紹介

水回り

  • キッチン本体交換(I型中心):60〜150万円(グレード/造作の有無で変動)

  • 浴室のユニットバス化・交換:80〜150万円(在来→UBは下地補修で上振れ)

  • トイレ(便器+温水洗浄便座):15〜30万円(配管移設・内装同時で増)

  • 洗面台交換+内装:10〜25万円(収納造作で上振れ)

内装(居室まわり)

  • 壁紙:1㎡あたり数千円(下地調整や巾木交換で増)

  • フローリング張り替え:1㎡あたり1〜2万円(重ね張りは抑えめ)

  • 室内ドア交換:1本10〜25万円(採光・デザインで変動)

  • 造作収納・可動棚:数万円〜数十万円(材とサイズ次第)

外装・屋根

  • 外壁塗装(30坪目安・足場込):60〜140万円(塗料グレードと下地で差)

  • 屋根塗装:20〜40万円(勾配・足場条件で変動)

  • 屋根カバー工法(重ね葺き):80〜150万円(材質・面積で増減)

  • 屋根葺き替え:120〜190万円(解体・野地補修で上振れ)

  • 雨樋交換:10〜30万円(延長・勾配調整次第)

断熱・窓・玄関

  • 内窓設置:1カ所3〜8万円×窓数(サイズで変動)

  • 断熱窓交換(サッシごと):1カ所8〜25万円

  • 玄関ドア断熱交換:20〜40万円(カバー工法かどうかで差)

耐震・構造

  • 耐震診断:10〜20万円(図面有無・方式で差)

  • 耐震補強:100〜200万円が中心(評点・壁量によって上下)

設備・ライフライン

  • 給湯器交換(ガス):20〜40万円/エコキュート:40〜80万円

  • 分電盤交換・回路増設:5〜20万円(容量UP・EV充電増設で増)

  • 給排水のやり替え:30〜100万円(距離・露出/隠蔽で差)

外構・エクステリア

  • ウッドデッキ:20〜80万円(素材・大きさ)

  • 防獣フェンス・造園:10〜50万円(延長・地形で差)


リフォーム・チェックリスト

1)物件選び/購入前

  • 築年・増改築履歴・図面の有無

  • 旧耐震(〜1981)か新耐震(1981〜)か

  • 用途地域・建ぺい率・容積率・高さ制限・景観条例・別荘地規約

  • 接道条件・私道承諾・越境の有無

  • 上下水/浄化槽・電気容量・ガス・通信(光/モバイル)

  • 豪雪・塩害・多湿・獣害・落葉・凍結の度合いとアクセス

2)調査(購入直前〜直後)

  • インスペクション(既存住宅状況調査)

  • 雨漏り履歴の確認、屋根・外壁・コーキングの状態

  • 白蟻・腐朽・結露痕、床下・小屋裏の通気

  • 基礎クラック・不同沈下、床の傾き

  • 給排水・分電盤・アース・漏電の有無

  • 解体を伴う部位のアスベスト事前調査要否

3)設計方針(優先順位を決める)

  • ①雨仕舞い・構造・設備 → ②窓・断熱 → ③内装・意匠

  • 長期不在対策(通風・封水・凍結・カビ・害獣)

  • 仕様選定(塗料・板金・通気層・換気計画)

  • 電気容量増設・通信(在宅勤務・見守りカメラ)も先に

4)見積・業者選定(最低3社)

  • 数量・仕様・範囲が明記された見積(“一式”は避ける)

  • 足場・養生・残材処分・運搬・諸経費の計上

  • 工程・支払い・変更対応・キャンセル条項

  • 実例見学・OB宅の声、点検・駆けつけ体制、保険・瑕疵保険

5)契約〜着工前

  • 近隣挨拶・作業時間、冬季や梅雨時の施工条件

  • 進捗共有の方法(定期写真・チャット)

6)工事中〜引渡し

  • 中間確認(下地・防水・断熱納まり)

  • 仕様変更は書面+追加見積で管理

  • 竣工検査:雨仕舞い、通水・通電、建具建付け、外構排水

  • 保証書・取り扱い説明・メンテ計画、残工事の合意

7)引渡し後の運用(別荘ならでは)

  • 季節ごとの見回り(外装・コーキング・雨樋・基礎)

  • 長期不在前の通水・封水、停電対策、除湿・換気

  • 年1回の簡易点検(写真記録)と予防修繕の積立


進め方のコツ

  • 外皮と窓が先、内装は最後:足場共用で屋根・外壁を同時にすると割安に。

  • 気候に勝つ仕様:海・山・寒冷地は塗料・板金・断熱のグレードを1段上げる前提で。

  • 地場パートナーを味方に:気候の“勘どころ”や緊急対応は地元が早い。工事と管理をワンストップで相談できる会社だと安心。


まとめ

別荘リフォームは「夢の上書き」ではなく、自然と上手に付き合う設計づくりです。

まずは診断で現状を見える化し、雨仕舞い・構造→窓と断熱→内装の順で優先度を整理、地場の良きパートナーと一歩ずつ進めましょう。

チェックリスト片手に現地を確認し、相見積り3社と中身の比較から始めれば、コストも満足度もぶれません。

あなたの“もう一つの拠点”が、四季を気持ちよく受け止める家になりますように。

 
 
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