空き家バンク完全ガイド|低予算で始めるデュアルライフの実例・手順・チェックリスト
目次

「自分にあった二拠点生活・移住先が分からない…」
「知らないだけで、もっと自分にぴったりなまちがあるのでは…」
そんな方には「住みたいまち検索」がおすすめ!
政府機関が発表する中立・公平なデータをもとに、
全国1,741すべての自治体から
本当にぴったりなまちが探せるのは、
二拠点・移住ライフ大学の「住みたいまち検索」だけです。
「二拠点生活を低コストで始めたい」「家賃はできるだけ抑えたい」——そんな人の強い味方が空き家バンク。
自治体が主体のマッチング仕組みだから、一般のポータルには出ない家賃1万円台や無償譲渡(0円)の案件に出会えることもあります。
ここでは、実例パターン、成功までの手順、現地で使えるチェックリストを一気にまとめました。
空き家バンクの基本
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運営:自治体(または連携事業者)が空き家の貸し手・売り手と、借り手・買い手をつなぐ非営利の仕組み
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掲載物件:長期不在の古民家・空き家、戸建て、空き店舗など
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利用方法:自治体サイトで利用者登録 → 物件の問合せ・内見 → 条件調整 → 契約(賃貸/売買/無償譲渡 等)
ポイント:自治体ごとに要件や流れが微妙に異なるため、候補地を決めたら最初に窓口の手順を確認。
低予算で始める「実例」パターン

1) 家賃1〜3万円の“格安賃貸”モデル
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初期費用:敷礼+鍵交換+保険+軽微修繕=15〜60万円目安
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月額:賃料1〜3万円+水道光熱+通信
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向き:まずは試住/週末拠点として運用、費用感を掴みたい人
2) 無償譲渡(0円)の所有モデル
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初期費用:登記・仲介・残置物撤去・インフラ復旧・修繕=50〜300万円超のことも
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月額:固定資産税+光熱費+維持費
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向き:DIYやセルフリノベで資産を育てる発想の人(時間と体力がカギ)
3) 数百万円購入+段階改修モデル
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初期費用:物件代+諸経費(手数料・税・登記)+優先改修(雨漏り、配管)
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月額:固定資産税+光熱+管理
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向き:長期視点で別荘/二拠点の“本宅級”に育てたい人
どのモデルでも、雨仕舞い(屋根・外装)と給排水の健全性を最優先で確認。ここが健全なら後の内装は段階投資でOK。
進め方 5ステップで迷わない

Step1|候補地を決めて登録
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通勤圏/趣味/気候/医療・教育などの優先条件を整理
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候補自治体の空き家バンクに先に利用登録(新着通知のため)
Step2|物件を絞り込む
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写真は“参考”。日当たり・周辺環境・接道は現地で逆転することが多い
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2〜3件に仮狙い→現地内見を連続アポにする
Step3|内見&一次診断
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後述のチェックリストで建物・法規・コストを3段階評価(◎○△)
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必要なら地元の工務店・不動産に概算見積をその場で当ててもらう
Step4|条件交渉&契約
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賃貸:定期借家の再契約条件、原状回復、残置物の扱い
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売買/譲渡:境界明示・越境・再建築可否・インフラ負担の線引きを書面に
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可能ならお試し居住や短期賃貸をワンクッションに
Step5|初期整備&運用
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優先順:①雨漏り止め ②給排水・電気ガス ③カビ・害獣対策 ④断熱・窓 ⑤内装
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保険(火災・風水害)/防犯/遠隔見守り体制(近隣・管理会社)を整える
現地で使えるチェックリスト

建物・外回り
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屋根:割れ・浮き・サビ/天井シミ=雨漏りサイン
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外壁:クラック・塗膜劣化/基礎のひび・沈み
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床下・小屋裏:含水・白蟻痕・断熱材の欠落
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雨樋・排水:詰まり・勾配不良、宅内排水の枡位置と経路
設備・インフラ
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水:赤水/臭い/水圧、給湯器の年式、井戸か上水
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排水:下水or浄化槽(保守費・法定点検)
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電気:分電盤容量、アース、外部引込の劣化
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ガス:都市orLP(LPは単価・ボンベ位置・凍結対策)
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通信:固定回線の可否/携帯電波の実測
法規・権利
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再建築可否(前面道路の種別・幅員)、用途地域・景観/風致・文化財・農地転用の要否
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境界杭の有無、越境・工作物、私道負担・通行掘削承諾
環境・近隣
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ハザード(洪水・土砂・高潮)/地盤
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生活音・におい・虫、夜間/早朝の静けさの確認
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自治会:ごみ分別、草刈り・雪かき当番、祭事負担
コスト・運用
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初期:残置物撤去、清掃、緊急修繕、保険加入
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維持:固定資産税、浄化槽メンテ、LPガス基本料、除雪・草刈り
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将来:屋根・外壁や給湯器の更新サイクル見込み
契約
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設備表・付帯修繕の誰負担か、引渡し状態、瑕疵担保の扱い
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使途制限(民泊・転貸・事業利用の可否)、ペット・煙・焚火 などローカルルール
現地では写真+メモ+簡易動画を必ず。候補が複数になるほど、後から記憶が混ざります。
予算の考え方

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最低限の立ち上げ(清掃・小修繕・残置撤去・鍵・保険):10〜50万円
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雨漏り・水回りが絡むと:30〜150万円
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構造・外装の本格改修:100〜400万円以上も(段階投資を前提に)
「0円取得=0円スタート」ではありません。“総額”で比較が鉄則。
よくある落とし穴と回避策

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写真で即決 → 平日・雨天・夜間も見に行く
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格安に飛びつく → 修繕・維持のランニングを先に積む
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通信を失念 → 在宅勤務なら実働テスト(Web会議・アップロード)
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近隣と未接触 → 自治会長・隣地に先に挨拶・聞き取り
ミニタイムライン(30–90日計画)

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Week 1–2:条件整理/候補地決定/空き家バンク登録
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Week 3–4:内見アポ連打/概算見積の当て
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Week 5–6:条件交渉・契約/保険・開通手配
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Week 7–12:初期整備(雨仕舞い→水回り→防カビ・害獣→断熱)/試住開始
まとめ

空き家バンクは、住居費を劇的に抑えて二拠点生活を始める最短ルート。
成功のカギは、①候補地の早期登録、②現地チェックの徹底、③総額で判断の3つです。
このガイドの手順とチェックリストをそのまま使って、あなたのデュアルライフを低予算×高満足でスタートさせましょう。
公的な機関ではなく、どこかの市町村に属しているわけでも無い
民間のサービスだからこそあなたの理想の暮らしの応援者として寄り添います。