【北海道エリア版】2023年版「住みたい田舎」ランキング!

この記事を読んでいるあなたは、漠然と「地方で自然豊かな土地へ移住したい」といった気持ちを抱いているのではないでしょうか。
「働き方改革」という単語が、ある時期から注目を浴びるキーワードになって久しいですが、2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大により働き方はもちろんライフスタイルの変化を余儀なくされた方も多いことでしょう。
都市部から北海道に移住・二拠点生活する場合、どこの地域がおすすめなのでしょうか?
今回は月刊誌『田舎暮らしの本』(宝島社)が発表した、「2023年版第11回 住みたい田舎ベストランキング」の結果を参考に、それぞれの市町村を自治体の人口規模別に紹介していきます。
ちなみに、全国の総合ランキングはこちら
それではさっそく見ていきましょう!
北海道エリア おすすめの田舎ベスト10
1位 沼田町

沼田町は、約3,000人が暮らすのどかな田園風景が広がるまち。「ほたるの里」や「夜高あんどん祭り」でも知られ、美しい海や山、川などの大自然に囲まれています。沼田町は歩いて暮らせる町づくりを進めており、小・中学校やこども園、介護施設、スーパーなど、生活に必要な施設を半径500m圏内に揃えています。
そんな沼田町は、「住みたい田舎ランキング」で、北海道エリア・3年連続1位になるほど。都市部へのアクセスにも恵まれていて、北海道第2の都市である旭川市まで最短45分、深川市へは車で30分ほどの場所にあり、市街地へ通勤や通学している人もいるようです。
2017年にオープンした「暮らしの安心センター」は、町民の憩いの場となるラウンジやカフェスペース、ジム、リハビリステーションを備えた沼田町のシンボル的な施設です。そのほか、内科や外科、皮膚科などクリニックも完備。沼田町の暮らしに必要な動線をひとつで結ぶ形となっており、スーパーを備えた複合商業施設「まちなかほっとタウン」も近隣にあります。
子育て面では、中学生以下の医療費が無料、高校生には月1万円の手当てなど、多数の子育て支援を充実させています。
2位 下川町

下川町は、約3,100人が暮らす田舎まち。しかし、その面積は東京23区と同程度で9割が森林で占められています。町で暮らす人の8割が市街地から半径1キロに暮らしており、病院や公共施設、スーパー、飲食店が徒歩圏内でコンパクトに揃っています。
町外へ出かけて、大型の商業施設や娯楽施設を利用したい際は、基本的に車で移動することになりますが、日常生活に必要な買い物などは車を使わずに暮らすことも可能です。
基幹産業は林業・林産業・農業・酪農であるため、新規で就農した方や新しいことに挑戦したい方、起業したい方に向けた町の補助金や相談窓口があります。
交通利便性は、名寄駅から車で20分、バスで30分、旭川空港から車で2時間でかかります。名寄駅から札幌駅までは最短2時間30分ほど、旭川駅までは最短1時間でアクセスできます。
3位 砂川市

砂川市は北海道最大の都市である札幌市と第2の都市旭川市の中間にあります。そのため、都市圏へのアクセスに優れており砂川駅から電車で札幌駅まで約1時間ほど、旭川駅までは最短40分です。両都市へ通勤・通学する方も一定数いらっしゃいます。
砂川駅はそういった背景から駅まで迎えに来る自家用車も駐車スペースが広く、常時そんなに混雑していないので快適。駅構内にはベンチ、自動販売機、トイレ、と最低限ではありますが時間を過ごすには問題ない範囲の設備が備えられています。
砂川駅周辺の生活環境は商業ビルいくつかあり、5分~10分歩けば歓楽街があるので、飲食店には困りません。
砂川市には、暮らしをお試し体験できる施設「すながわお試しハウス はるみ」があるので、費用を抑えて砂川市での暮らしを体験できますよ。
4位 三笠市

北海道のほぼ中央にある三笠市は、札幌市へ1時間圏内と主要都市へのアクセスがしやすい場所になります。また、豊かな森と湖に恵まれ、国の天然記念物も多く生息しています。そして北海道の石炭と鉄道の発祥の地として栄えた歴史あるまちでもあります。
「住みたい田舎ランキング」(宝島社)の北海道エリア総合ランキングにおいて2017・2018版と2年連続ベスト3入りとなりました。
三笠市では、住まいに関するリフォームの補助をはじめ、仕事や結婚、子育てに関するサポートが多数あります。
5位 岩見沢市

岩見沢市には、約8万人が暮らし、市の面積はなんと東京ドーム約1万個分。広々とした公園も多く子育て世帯も多く住みます。
子育て環境は、幼稚園5ヵ所 認可保育所13ヵ所 認定こども園 2ヵ所あり、待機児童はゼロです。子育てひろば「えみふる」や子育て支援センター、 こども発達支援センター、子育て親子ひろば「ひなたっ子」、保健センター、幼児ことばの教室、教育支援センターなど子育てしやすい環境が整備されています。
また、交通利便性は、札幌市まで車・JRのどちらでも約60分(高速•特急の場合約30分)で通勤通学圏内という点も魅力の1つ。休日のショッピングも気軽に楽しめる環境です。
支援制度には、住宅の購入支援をはじめ、子育て世帯に向けて第2子以降の保育料等の無料化、医療費助成、お試し暮らしや施設の提供などがあります。
6位 栗山町

夕張郡栗山町は、約1.2万人が暮らす小さなまち。札幌市や新千歳空港まで車で約40分と、都会とほどよい距離感で”とかいなか”ライフが送れます。北海道ならではの大自然の恵みと、都市機能が持つ便利なところをいいとこ取りできるでしょう。
子育て支援として、全国的にも珍しい子育て支援ツールの一つとして母子手帳アプリ『ハグくり』の提供をしており、子育て世代が安心して妊娠・出産・子育てできる環境づくりを実現するべく地域に根ざしたサービスを行っている点も特徴です。
支援制度としては、住宅取得費用の助成や中古住宅リフォーム助成、民間賃貸住宅家賃助成といった住まいに関する支援策が手厚くあります。
7位 深川市

深川市は広い北海道のほぼ真ん中に位置していて、のどかでのんびり子育てもしやすいまちです。また、北海道エリアでの住みたい田舎ベストランキングで上位の常連です。
自然が豊かな一方で、札幌までJRで約1時間、旭川まではおよそ15分の距離で、高速道路のインターチェンジもあるなど利便性にも優れています。空路については、新千歳空港と旭川空港の2つの空港にアクセスが可能です。
子育て環境としては、保育園・幼稚園は12か所、小学校6校、 中学校2校、 高等学校3校、大学もありますよ。医療機関は病院や診療所を合わせると17か所、歯医者も13か所あります。
移住支援制度
子どもの医療が15歳まで無料であったり、保育料の助成、「育児相談サロン」を無料で受けることができたり、子育て環境が整備されています。住宅新築時には、最大200万円の助成があり、固定資産税も5年間助成あるなど、子育て時の経済的な負担を軽減できそうですよ!
8位 旭川市

北海道旭川市は、人口33万人の北海道第2の都市と言われている街です。
サケが遡上する忠別川を含む複数の川が流れており、四季折々の美しい自然を楽しめます。
旭川市は北海道で2番目に人口の多い都市で、ショッピング施設や医療、福祉、教育などの都市機能が充実しています。
冬には雪と氷とあかりの祭典として人気の「冬まつり」も開催される、活気のある都市です。大雪山連峰や十勝岳連峰の麓に位置している旭川市は、生活に便利な機能が充分ありながら雄大な自然を感じて生活できます。
旭川市は北海道のほぼ中央に位置しているので、北海道内の他市への移動もしやすいのが特徴です。そして、市内には旭川空港を有しているため国内線は東京、大阪、名古屋と主要都市への便が乗り入れているので、全国各地への移動もスムーズに行えます。
また旭川市は、人口1万人あたりの医師数が36.3人と、全国で60位の充実の医療体制。大きな病院は旭川医科大学病院、旭川赤十字病院、旭川厚生病院、市立旭川病院など、多くの医療機関があり、診療所も各所に複数あります。
9位 大空町

大空町は北海道の北東部にあり、約7,000人ほどが暮らしています。オホーツクの大自然に囲まれた水と緑あふれるロケーションが魅力で、日々の暮らしの中で美しい景観や豊かな食を堪能しながら、趣味の時間やアウトドアも楽しめます。
市街地から4分の立地に「女満別空港」があるので、全国各地にアクセスしやすいこともおすすめですが、道内の公共交通機関の本数はあまり多くないため、基本的に車での移動がメインでしょう。しかし、そんな車社会の町内の移動を支援するサポートとして、マイカーや運転免許の取得をサポートしてくれるユニークなものがあります。
新築住宅助成金では町内に新築住宅を建てた方を対象に、最大150万円を助成してくれるお得な制度も。
10位 秩父別町

秩父別町は、北海道で2番目に面積の小さいまちで、約2,300人ほどが暮らしています。豊かな自然に囲まれ、その面積の大部分が農地となっており、過去に「日本の米作り百選の地」にも選ばれたことのある、道内有数の田園地帯です。
町内には、「秩父別温泉ちっぷ・ゆう&ゆ」があるほか、地元のスーパーなどや産直市場などが点在します。もちろん、大型の商業施設や娯楽施設などはないですが、自然に囲まれながら静かにのんびり暮らしには良いまちでしょう。
交通利便性は、札幌まで車で約1時間30分とほどよい距離感にあり、最寄り空港である旭川空港までは車で約1時間15分となっています。
移住者への支援としては、新婚世帯・子育て世帯に、民間賃貸住宅および公的賃貸住宅の家賃を最大2万5千円補助していたり、子育て支援に関しては出産祝い金として、第1子10万円、第2子20万円、第3子30万円を支給しています。
その他認定こども園の保育料軽減や、最近オープンした屋内型のこども遊戯施設「ちっくる」は季節や天候を問わず子どもがのびのびと楽しめ、医療費については高校3年生までの医療費を全額助成されます。
こちらの記事では、移住者におすすめの北海道の自治体を紹介しています!今回のランキングとはまた違う切り口で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
地方の移住先を選ぶポイント

まずは仕事があるか
生きていくためにはお金が必要です。もちろん、自分で農業するなど工夫をすれば、都会に比べて固定費はかなり安くなるのでたくさんのお金を稼ぐ必要はありません。
しかし、学費や車の車検、自然災害などにより突発的な出費があります。
その地域でどういった仕事があるのか、その仕事は自分に合っているかという点は、最優先で調べましょう。
都市部の企業に勤めてリモートワークをされている方やフリーランスの方も、確実な安定収入といえるまでは最悪の場合を想定してリスクヘッジをする意味でも、移住先の仕事について調べておくことがベターです。
地域おこし協力隊に着任するというのも1つの手段です。
興味がある方やそもそも地域おこし協力隊について知らない方はこちらをチェック!
仕事に関する支援制度が手厚い自治体も独断と偏見でランキングにしました!
子育てを安心してできる環境が整っているか

地域の治安や病院の数、共働きの場合は託児所などのチェックは言うまでもありませんが、地域や近隣の方々も積極的に子育てをサポートしてくれる地域の風土や環境があるかは大事です。その点、すでに移住者が多い地域は移住者同士のコミュニティがあるため、子育てに関する悩みや相談をしやすい環境ですよ。
経済的なサポートだけでなく子育てに関する心理的な悩みにも寄り添ってくれる自治体かという視点も忘れないようにしましょう。
また、人気の移住地は「待機児童が0」と謳っていることも多いでしょう。しかし、移住した土地に高校が無かったり、偏差値が低かったりとお子さんの教育環境が想像していたことと違うケースもしばしば。
幼児期以降の高校進学までを想定して移住地を選ぶことも心がけましょう。
【合わせて読みたい記事】
高齢になり運転ができなくなっても大丈夫か

年齢とともに車を運転することができなくなるタイミングが、その土地にずっと定住しているとおとずれるでしょう。
そんな状況になっても、生きていける環境があることはとても大事なことです。
例えば、最低限の移動手段を確保するために下記のようなこともチェックすると良いでしょう。
- 少し歩けば市バスが通るバス停まで行くことができる
- 乗合タクシーがある
そうは言っても、「遠い将来のことは分からない!」そんな声も聞こえてきそうですが、頭の片隅に置いておくことが重要だと感じます。
特に物件を購入する場合は、簡単に物件を引き払うこともできないケースがあります。引っ越しをしても、物件の維持費や固定資産税が余分にかかることもしばしば。
そのため、頭の片隅に置いておくことで、大事な選択を迫られた場合にしっかりご自身で考えることにつながるはずです。
移住の前にまずはお試し滞在から
地元に帰省するIターン移住ならまだしも、U・Jターンでの移住の場合は、ご自身が住んだこと無い、良く知らない地域であることが多いでしょう。
移住は豊かな自然環境といった目に見えるメリットもありますが、実際に住んでみないと分からないことが多いことも事実。暮らすように長期滞在することで、その土地が自分の理想のライフスタイルに合っているかを判断でき、失敗や後悔するリスクを減らすことができます。
「移住したい」「自然豊かな土地で暮らしたい」という気持ちがある方の多くは、具体的にどのように行動へ移せばよいか分からない方も。
こちらの記事では、移住するうえでのステップをまとめています。
北海道のおすすめ情報
気になった市町村がある方は、自治体ごとの特徴や支援制度について情報収集をしましょう!
実際に移住や2拠点生活をされている方のインタビュー記事を読むことで移住後のイメージが湧きますよ。
ちなみに、各エリアごとのランキング記事はこちら!住みたいエリアに合わせてご参考ください