シングルマザーの地方移住。手厚い支援が嬉しいおすすめ移住先8選もご紹介!

最近、シングルマザーの地方移住を応援するべく、手厚い子育て支援制度を設けている地方自治体が増えてきています。
シングルマザーは1人で子どもと自分の生活を支えなくてはなりませんが、「子どもを自然に触れさせながらのびのびと育てたい」「毎日の生活にもう少し余裕が欲しい」という思いを抱えるお母さんも多いでしょう。
地方の充実した子育て支援を受けながら、自然に囲まれた場所でゆったりと暮らすため、地方に移住してくるシングルマザーの家庭が増えてきているのです。
本記事では、シングルマザーの方が地方移住をする際のメリットやデメリット、子育ての支援制度が充実しているおすすめの地域を紹介しています。
支援内容は、地方自治体によってさまざまですが、ひとり親世帯の生活をしっかり支えてくれるものばかりです。
地方移住を考えているシングルマザーの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
シングルマザーの地方移住のメリット

「知らない土地で子ども2人でやっていけるか不安」「田舎は生活が不便になってしまうのでは…」という不安もありますよね。
実際、田舎での生活は都会と比較すると不便なことも多いです。
しかし、家賃や物価が低い分、生活費を抑えられたり、自然豊かな場所で子育てができるというメリットも。
ここでは、シングルマザーの地方移住にはどのようなメリットがあるかをみていきましょう。
生活費が安く済む
地方や田舎は、都会と比較すると物価や家賃が安いという特徴があります。東京都では、子供と2人で暮らそうとすると8〜10万円ほどの家賃がかかってきます。それが、地方だと東京よりも広いお部屋なのに4〜5万円代で借りられることが多いです。
日用品や食品も、地方では安く買うことができます。
筆者は東京から田舎へ移住をした身ですが、東京では10個入り200円以上していた卵が、地方では安いときだと100円で買えることにびっくりしました。
地方は農作物の名産地であることも多いです。美味しい名産品が安く購入できるのは、大きなメリットですね。
自治体で子育てのサポートが受けられる
地域の手厚い子育て支援制度も、シングルマザーにとってはとても魅力的です。
サポートの内容は自治体によりますが、「高校生までの医療費無料」や「保育園無料」といった、シングルマザーが困りがちな金銭面の支援を積極的に行っているところもあります。
生活費が安く抑えられることに加えて、金銭的な支援が受けられれば、都会ではなかった金銭的な余裕も生まれてくるでしょう。
自然に囲まれた場所で育児ができる
自然に囲まれた土地で子育てができるのも、大きなメリットと言えるでしょう。
どこへ行くにも人混みで、子連れだったりベビーカーを押していたりすると、電車やバスの中で肩身の狭い思いをしたことがあるお母さんは多いはず。
都会の喧騒から離れ自然の中でゆったり過ごせるのは、子供にとってもお母さんにとってもメリットが大きいはずですよね。
そして何より、川遊びやキャンプなどのアウトドアの遊びが気軽にできるのも魅力のひとつです。
地域のコミュニティが心強い
都会に住んでいると「隣の家の人と話したこともなければ顔も知らない」ということも多いです。
しかし、田舎だとそうはいきません。
町内会の集まりや子供会など、地域でのイベントも多いですし、回覧板を回すこともあるので、嫌でも隣人と顔を合わせて話す機会が頻繁にあります。
また、子供会などに参加をすると、もちろん子供達の親も来ていることが多いため、同じシングルマザーの方と話す機会もあるでしょう。
都会では人間関係がドライな場合が多く、地域の中で孤独感を感じているシングルマザーの方も多いと思います。
地方では、ご近所のコミュニティーが発達していることが多いため、孤独感を感じることは少ないです。
シングルマザーの地方移住のデメリット

シングルマザーの地方移住はメリットが大きいですが、デメリットももちろんあります。
ここからはシングルマザーの地方移住で考えるデメリットをみていきましょう。
公共交通機関が使いにくい
地方移住で不便を感じるのは、やはり移動手段でしょう。
地方の公共交通機関は都会と比較すると発達していないことがほとんどで、電車やバスが通っていない地域も多く、車がないと生活できないことも多いです。
車は車両代だけでなく維持費もかかってくるため、管理が大変なこともありますが、移住先の地域によっては必要不可欠な場合も多いです。
車を持ちたくない方や、免許を持っていない方は、公共交通機関がある程度発達している地域への移住をするのも手ですが、日々の買い物や子どもの習い事の送り迎えなどを考えると、車はあったほうが良いでしょう。
学校や習い事が少なく選択肢が制限される
地方は人口が少ない分学校も少なく、習い事も都会ほど種類が豊富ではありません。
そのため、子どもが希望する習い事ができなかったり、塾に通わせたりするのも地域によっては難しいことも考えられます。
子供に質の高い教育を受けてもらいたいと考えている方には、地方移住はストレスが大きい可能性があるでしょう。
母親の仕事が少なく給料が減る恐れも
人口が少ない地方では、仕事の種類も制限されるため、仕事を見つけるのに苦労することも考えられます。
また、地方は物価が安いため最低賃金も低くなり、収入が減る可能性も考えておきましょう。
移住後に、なかなか仕事が見つからないと生活が厳しくなってしまいます。移住前に自治体とコンタクトを取ったり、仕事に結びつきそうな資格を取得しておくと安心して移住することができるでしょう。
買い物をする場所が少ない
地方では、地域によっては家の近くにスーパーはおろかコンビニがないことも多いです。
そのため、日々の買い物も不便に感じることがあるでしょう。
洋服を買う場合も都会に比べてお店が少ないため、ネットショッピングを利用することが多くなります。
実際にお店を回ってショッピングをするのが好きな方は、ストレスを感じてしまう可能性がありますね。
ご近所付き合いが面倒
先ほどメリットのところで、ご近所のコミュニティが発達していて孤独感を感じづらいと紹介しましたが、人によっては面倒だと感じることもあるでしょう。
働きながら子育てをしている中で、回覧板を回したり地域のイベントに参加するのは大変です。しかし参加しないでいると、コミュニティが発達しているご近所内では居心地の悪さを感じる場面が出てくる可能性も。
ある程度の付き合いを保っていかなくてはならないため、人によっては住みづらさを感じることも考えられますね。
シングルマザーが地方移住をする際にチェックしておくべきこと

シングルマザーの方で地方移住をするなら、自分にとっても子供にとっても合っている移住先を見つけたいですよね。
そこでここでは、移住先を決める際にチェックしておくべきことを紹介していきます。
移住先をこれから探すという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
子育て支援制度の内容
地方移住を応援しようと、子育て支援制度を設けている自治体はたくさんありますが、その支援の内容や金額はそれぞれです。
せっかく移住するなら、手厚い支援を受けられた方が嬉しいですよね。
移住先を決める際は、子育て支援の内容や金額までしっかり確認しておきましょう。
移住後の収入の確保はどうするか
先述のとおり、地方では仕事の求人が少ないため、仕事の確保が難しい場合もあります。移住前に移住先での仕事の確保をしておいた方が安心です。
転職サイトなどを使って求人を探すのも良いですが、自治体やハローワークに相談するのもおすすめですよ。
自治体によっては、シングルマザーの方が資格を取ったり職業訓練を受けたりする場合、生活費を支援してくれるところもあります。
移住に伴い、新しい仕事にチャレンジしたい場合はこういった支援を活用するのがおすすめです。
移住先の周りの環境をチェック
移住先が決まったら、家の周りの学校やスーパーなどの買い物ができる場所、塾や習い事の場所などの確認も大切です。
子どもの希望する習い事ができなかったり、学校までの経路も安全である方が親としては安心できます。
また、忘れがちなのが災害リスク。
川が近くにあると増水のリスクがありますし、冠水する道路もあるでしょう。日本は地震が多い国なので、完全に災害の心配がない地域はありませんが、事前に把握しておくと安心です。
シングルマザーの地方移住におすすめの地方自治体8選!

ここでは、シングルマザーに嬉しい子育て支援制度が充実している地方自治体を、8つ厳選して紹介していきます。
温暖な気候で住みやすい地域や、自然が豊かでのびのび育児ができる地域もあるので、少しでも参考になれば幸いです。
静岡県富士市
1年を通して温暖な気候で、山と海に囲まれた静岡県は、シングルマザーの移住先として人気です。富士市は東海道新幹線も通っており、交通の便も良好。窓から富士山が見え、海も近いので、自然を楽しめるアクティビティが豊富なのもポイントです。
- ひとり親家庭の修学資金・就学支度資金の補助
- ひとり親家庭の医療費のの助成制度
- ひとり親家庭自立支援給付金
シングルマザーにとっては、子どもの医療費や教育にかかるお金の補助を受けられるのは、嬉しい制度ですよね。
富士市ではそれに加えて、母親が仕事に就く際の教育訓練の支援制度もあります。
パソコンや介護職のような技術や資格があった方が就労に有利な場合、そういった講座の資金を援助してもらうことが可能です。
田舎は求人が少なく、仕事が限定されにくいというデメリットも解決できるでしょう。
長野県須坂市
長野県の県庁所在地がある長野市まで車で約20分ほどの場所にある須坂市は、自然が豊かで公園や動物園など、子どもを連れて出かけられるスポットが多く子連れ移住に人気の場所です。
- ひとり親家庭の就業支援が充実
- 自然が豊かでのびのびと暮らせる
移住支援制度はありませんが、シングルマザーの方が仕事を得るための就労訓練や、資格を取るための支援制度が充実している点が魅力です。
(参考:須坂市「子育て・助成に関連する情報」)
兵庫県神河市
兵庫県神河市は、子どもの医療費や奨学金などの支援制度に加えて、母親の就労訓練の支援も手厚いのが特徴です。
- 母親が看護師や介護福祉士などの特定の資格を取るために訓練を受ける場合、最大月10万円支給
- 医療費負担が軽減される
- ひとり親家庭の奨学金制度
神河市内でも地域によって補助してくれる金額や、支援内容は異なりますが、就業支援や医療費の補助など、神河市全体がひとり親でも住みやすい地域と言えるでしょう。
(参考:兵庫県神河町のひとり親に関する子育て制度・相談窓口一覧|イクハク)
島根県浜田市
シングルマザーの方は、働くためにも遅くまで子どもを預けておくところが必要な場合もあるでしょう。
放課後児童クラブなどの利用料金が免除になるなど、働きながら育児をするお母さんに嬉しい制度が充実しているのが、島根県浜田市です。
- 高校3年生までの医療費負担が1割
- 放課後児童クラブ負担金を減額又は免除
- コロナで収入が減ってしまったひとり親家庭への支援
医療費の補助や放課後児童クラブが低負担で利用できるのは、働くシングクマザーにとっては安心です。
また、コロナによる収入減にも柔軟に対応してくれているのとみると、今後イレギュラーな事態が起きた時にも安心感がありますね。
(参考:浜田市子育て支援サイト)
千葉県松戸市
東京都からのアクセスも良好な千葉県松戸市は、働くシングルマザーの方に嬉しい子育て支援が充実しています。
- 待機児童ゼロへの取り組みで、お母さんも安心して働ける
- 三世代同居等住宅取得支援で、補助金最大100万円
- 公共交通機関が発達しており車がなくても生活できる
シングルマザーにとって、子供を預けられないというのは死活問題。千葉県松戸市では、保育園や幼稚園を充実させることで待機児童ゼロへの取り組みに力を入れており、2022年4月には、7年連続待機児童ゼロを達成しています。
また東京に近いため、保育園や幼稚園に子どもを預けて東京まで働きに出ることも可能です。母親の働き口も確保しやすいと言えるでしょう。
松戸市内に実家があったり、親が住んでいる場合は、親と同居したり、実家の近くに家を建てたりすると、補助金制度も受けられます。お金がかかる家に関する支援が充実しているのは嬉しいですね。
(参考:松戸市「三世代同居等住宅取得支援、まつどDE子育て)
神奈川県藤沢市
海が見える町でのびのびと育児をしながら暮らしたいという方におすすめなのが、神奈川県の湘南エリアです。
サーフィンを楽しむ人が多く移住する町で、日常的に海辺を散歩したり子どもを連れて海水浴もできます。
なかでも藤沢市は、ひとり親家庭への支援も充実しているため、シングルマザーの子連れ移住に人気の町です。
- 養育費確保支援制度
- シングルマザーの相談窓口が整備されている
- 親が病気やけが、仕事などの理由で育児の補助が必要な場合、支援員が派遣される制度
- 高校3年生までの医療費が無料になる
離婚によってシングルマザーになった場合、父親から養育費をもらっている家庭が多いと思いますが、この養育費を確実にもらえるような支援が「養育費確保支援制度」です。養育費は、育児をする上で大切なお金です。養育費を確実にもらうために市が介入してくれるのはなかなかない制度ではありますが、ありがたいですね。
また、シングルマザーの場合は予定外の残業や病気やけがで、一時的に育児の手伝いが必要になることも考えられます。
そういった場合には、市の支援員さんが派遣され子どもの食事の世話や掃除などの支援が受けられる制度もあり、安心です。
金銭的な支援だけでなく、万が一の場合の支援も充実しているのは、ありがたいですね。
(参考:藤沢市「ひとり親家庭支援」)
富山県富山市
富山県富山市は、ひとり親家庭への金銭的な支援が充実しているのが魅力です。
- 子どもが3人以上いる家庭は電気代や安くなる
- シングルマザーへの支援金制度が充実
富山県には水力発電所があるため、その利益の一部を支援に利用することで、子どもが多く電気代がかさみがちな家庭の電気代を抑えることが可能です。子どもが多いシングルマザーの家庭だと、子どもが家でお母さんの帰りを待っているということも多いはず。電気代がかかる夏や冬は特にありがたいですね。
また、「ひとり親家庭住宅支援資金貸付事業」で家賃の補助が受けられたり、子どもの教育や就業に関する支援金制度も充実。子どもが大きくなって働き始めるまで、手厚い支援が受けられます。シングルマザー家庭への支援が手厚い自治体と言えますね。
(参考:富山市「ひとり親家庭等の支援について」、企業局子育て支援事業「とやまっ子すくすく電気」)
栃木県宇都宮市
餃子が有名な宇都宮市にも、シングルマザーのお母さんに嬉しい制度があります。
- 高校生までの医療費の自己負担額がゼロ
- 子どもの遊び場として「ゆうあいひろば」が優秀!
宇都宮市には「子ども医療費助成制度」があり、高校3年生までの医療費の自己負担額が無料になります。
健康保険が適応になる診療のみですが、子どもが怪我や病気になってしまった場合でも、気兼ねなく病院を受診できるのはありがたいですよね。
また、宇都宮市にある「ゆうあいひろば」は、大型の遊具や工作教室といった子どもが遊べる施設です。無料で利用することができ、子どもが自由に遊べる施設となっています。
(参考:宇都宮市「こども医療費助成制度」、宇都宮市「ゆうあいひろば」)
シングルマザー家庭こそ地方移住でのびのび育児を!|まとめ

シングルマザーの方だと、金銭面での不安や、慣れない土地での生活でなかなか移住に踏み切れない方も多いでしょう。
しかし地方創生の動きもあり、日本各地で移住を支援する動きが活発になっている動きの中で、シングルマザーの方を支える移住制度も充実してきています。
シングルマザーの方で地方に移住をするなら、安心して子育てができる地域で、充実した子育て支援が受けられる地域を選びたいですよね。
「都会での生活は、金銭的にカツカツで余裕がない…」
「自然豊かな場所でのびのび子育てがしたい…」
そのような考えをお持ちの方は、ぜひ自分と子どもに合った土地で移住生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
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こちらの記事でも移住の流れを10ステップ紹介しているのでぜひ参考にしてください。