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移住の不安をどう乗り越えた?先輩移住者15名に学ぶ移住前の不安と克服方法

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移住の不安をどう乗り越えた?先輩移住者15名に学ぶ移住前の不安と克服方法 | おすすめ移住先

「自分にあった二拠点生活・移住先が分からない…」
「知らないだけで、もっと自分にぴったりなまちがあるのでは…」

そんな方には「住みたいまち検索」がおすすめ!

政府機関が発表する中立・公平なデータをもとに、
全国1,741すべての自治体から
本当にぴったりなまちが探せるのは、
二拠点・移住ライフ大学の「住みたいまち検索」だけです。

 

コロナ禍をきっかけに社会情勢が変化し、地方移住への関心が高まっています。

しかし移住は思っているほど甘くありません。成功事例の陰には、数多くの失敗例が潜んでいるのです

  • 移住前に先輩移住者が持っていた不安とその克服方法を知りたい
  • 移住に関心があるけれど、何をすればいいかわからない
  • 失敗する前にその理由を知っておきたい
  • 移住失敗談・成功談にはどんなものがあるのか

この記事では、上記のような疑問にお応えします。最後まで読めば移住の基礎知識が身につくでしょう。移住に興味があっても実行できない人、近いうちに地方へ引っ越す予定の人は参考にしてください。

はじめての地方移住に不安はつきもの

田舎暮らしに興味はあるけど、「いざ、家を解約して移住!」となると不安ですよね・・・。

お金、人間関係、仕事、子育て、住まいや気候など、移住後に後悔しそうな要素を挙げたらキリがありません。

でも、広々した自然のなかで子育てしてみたい!

一度しか無い人生、自分の住みたいところに住むんだ!

そんな、漠然と移住っていいな!と思っている人が、途中で心を折られないよう不安や悩みの種と、その解決方法を先輩移住者のインタビューを通じて教えてもらった情報をもとに解説します。

この記事を、読むことで漠然とした移住に対する不安が何かを特定し、その不安をどう乗り越えれば良いかを知ることができます。

不安には大きく5つのパターンがある

①移住後の収入やお金の不安

もっとも多いのは移住にかかるお金の不安。そして、移住後の収入面の不安でした。こういった不安を先輩移住者はどのように乗り越えたのでしょう。一緒に見ていきましょう!

住まいに関するお金の話

Q:住まいの取得や家賃の初期費用はどうしましたか?

①東京都から長野県上田市へ移住した方の体験談

かなり古いですが、タダで使って良い空き家があったので活用させていただきました。家賃がないのは助かります。週末はコツコツと楽しみながらDIYで家を直してます(笑)

②東京都から兵庫県の淡路島へ移住した方の体験談

家賃は7LDK+庭・倉庫付きで月3万円。将来的には古民家に移り住む予定ですが、良いと思う空き家に出会えるかは別問題。すぐ住めるような状態の良い空き家は、市場に出てこないことが多いです。

③東京都から京都府福知山市へ移住した方の体験談

移住当初は福知山市が運営する「お試し住宅」に住みました。最長1年間使用可能で、最初の3ヶ月は家賃無料で、以降も格安で住むことができます。市の運営する住宅には、期限内に出る必要があったので、市の空き家バンクを通して探しましたが、なかなか条件の合う空き家が見つからず、市内のアパートに引っ越し暮らすことになりました。

④東京都から瀬戸内海の離島「豊島」へ移住した方の体験談

住む家も決まっていませんでしたが、移住を決行しました。理由は、離島に不動産屋もなく東京で悶々と考えていても進まなかったから。島内で挨拶回りをしながら、出会った方に声をかけていき、1ヵ月ほどかけてようやく貸して下さる方を見つけ、家賃がかなり安くなりました。現在住んでいる家の家賃は、なんと月に1万5千円!さらに町から家賃補助が半額分下りるため、実質7千500円で住ませてもらっています。

編集部コメント

田舎へ行けば行くほど、掘り出しものの古民家や、無料で住める物件が状態はどうあれ見つかりそうですね。また、移住当初は様々なお金がかかってくるので、自治体の提供するお試し移住支援制度(※多くの自治体でサポートされている制度です!)を最初の段階で活用するのも得策です。その間に、街の雰囲気やエリアごとの特徴を知ったうえで、住まいを探すとミスマッチを防げそうです。

また、空き家バンクは自治体ごとに運営されていますが、自治体によって全く登録がされていない地域から、更新頻度の多い自治体まで様々。あまり期待せずにご自身で物件探しをする必要があることも頭に入れておきましょう。

自治体によって、移住者の家賃補助物件の購入費引っ越し費用や空き家に残っている家財道具の廃棄費用の助成や補助があります。活用するためにも、しっかり情報収集が大切だということが分かります。

Q:給与や所得に関するお金の話

⑤東京都から長野県伊那市へ移住した方の体験談

都内での勤務時と比べて、収入は60%程度にまで減少しました。収入が若干減ることは覚悟していましたが、生活費など出費を抑えることができています。移住後はコンサルタントの仕事をしながらパソコン教室を開き、副業も2年が経過して安定した収入が入るようになりました。

⑥東京都から静岡県浜松市へ移住した方の体験談

東京での生活に疲れたこともあり地元でのあった浜松市で転職先を探しました。今はご縁があり、フリーランスライターとして活動していますが、移住すると決めた時はスキルはゼロ。看護師しかしてこなかったので、まずは転職先を探しました

⑦静岡県から富山県朝日町へ移住した方の体験談

地域おこし協力隊という制度を活用し、農業のノウハウをゼロから学んで就農できる朝日町独自の手厚いサポート制度を利用しました。農業研修奨励金として月額報酬に毎月3万円を上乗せして支給するほか、新たに建設した就農者向けの研修宿泊施設を住居として提供したり、使用する車両を町が無償で貸与しています。さらに、任期終了後に起業する場合、起業支援事業補助として上限100万円を補助する支援制度も行っています。

編集部コメント

移住者のスキルやご自身の強みなどを活かして、みなさんうまく生計を立てていらっしゃいました。今回紹介した方以外でも、とりあえず住み始めて、アルバイトをしながら起業された方や、都内の会社に勤めながらリモートワークを中心としたワークスタイルを取りながら、収入を確保されている方もいました。

また、移住者の中には「地域おこし協力隊」制度の活用も検討されている方が多いでしょう。しかし、現実的には手取り換算すると以前と比べて収入が激減したと感じる方も多いのも事実。地域おこし協力隊員は、副業が認められるので、ネットを活用した副業や地域でできることを探して、毎月少しずつ収入を増やす努力をされています。

就農や就漁、林業といった1次産業に就きたい方は、毎月の収入だけでなく住まいや、といった生活に必要なものを提供してくれる手厚いサポートが自治体から受けられるため、支援制度をもとに移住先を決める方も多いようです。

②移住後の人間関係やコミュニティ

⑧大阪市から愛媛県東温市へ移住した方の体験談

近所付き合いといっても、基本的に挨拶と軽い雑談のみです。

地域によっては町内会や消防団への参加が義務付けられているらしいです。私たち夫婦は移住者ですから、はじめはこちらが何者でどこから来たのかというコミュニケーションは積極的に取るようにし「怪しくないですよ」というアピール?は大げさにしておりました(笑)。

⑨東京都から群馬県沼田市へ移住した方の体験談

最初、地域の人からは、都会から来たことを珍しがられました。名刺代わりにと、猪や熊の肉を持って来てくれた人もいます(笑)。高齢者ばかりの地域なので、50代の私が一番年下。考え方に世代の壁もありますが、そこはしっかり話し合いながら、乗り越えていきたいです。

編集部コメント

移住者の声から、気負いすぎず、自然な心持ちで地元の方と接すれば良いのではないかなと感じました。また、他の移住者からは、こんなコメントも!参考までにどうぞ。

「無理して明るく前に出て行かなくても、真面目に働いて少しモジモジしているくらいがちょうど良いのではないでしょうか。」

「人並み程度に義理堅く誠実であることは大事だと思います。真面目にコツコツやっていこうという気持ちさえあれば、協力してくださる方が見つかるでしょう。」

③何から手を付けて良いか分からない

⑩北海道札幌市から愛知県の地方都市へ移住した方の体験談

「移住」は大きな決断が必要です。その際に「自分の価値基準」を明確にしておくことがとても大切です。自分の好き嫌い、本当はやりたいことやりたくないこと、どうしても譲れないこと…など「自分を知る」こと「自分がどんな生き方をしたいのか」を徹底的に考えることが必要不可欠となります。パートナーとの生活を考える前に、まずは「自分がどんな生き方をしたいのか」を徹底的に考えることがとても大切です。

⑪東京都から兵庫県の淡路島へ移住した方の体験談

お金の不安から移住を躊躇している人が多いと思います。ぼくもそうでした。なので、その不安を少しでも解消するために事実を整理して把握することが大事です。漠然とした不安を解消できる近道になるのではないでしょうか。

編集部コメント

「なぜ、移住するのか?」まずここが明確にならなければ、住みたい地域や移住先でどんなライフスタイルを送りたいのかはぼやけたまま。つまり、移住がなかなか進まないことになります。

また、お金の不安についても漠然と「大丈夫かな~?」と悶々としていても、物事が進みません。きちんとどのくらいの生活費が必要で、どういったことを対策(収入を増やすor節約をする)すればよいのか考えると、意外とスムーズかもしれませんよ!

④どこに移住したいか分からない・決まらない

⑫東京から鳥取県琴浦町へ移住した方の体験談

「場所に特にこだわりはなかったのですが、自分が今後住む場所になるので、どういう場所に住みたいのか、条件の洗い出しは徹底的にしました。」

⑬東京から長野県諏訪市移住した方の体験談

これから移住を検討している方は、まず興味のある地域へ観光にお出かけしてみることから始めることをおすすめします。また自分のライフスタイルや仕事とのバランスも重要だと思います。

編集部コメント

上述した「なぜ、移住するのか?」に通じるところがありますが、「どういう場所に住みたいか」というシンプルな質問を自身に問いかけて外せない条件をリストアップすると良いかもしれません。

そして、そのリストアップした条件に合致しそうな地域をふらっと観光気分で訪れてみると、何か気付きが得られるでしょう。中には、1度観光で訪れた地域にほれ込んでしまった人や、たまたま空き家を見つけてそのまま移住した人など、移住のきっかけはリアルの中に埋もれています!

⑤将来年齢を重ねても暮らしやすいか

移住後とても住みやすく、そのまま定住していると・・

気づけば、免許返納のタイミングに・・・。

あまり多くない不安かもしれませんが、気になる方は一定数いらっしゃるでしょう。

⑭東京都から山梨県北杜市移住した方の体験談

やはり車が無いとここでは住みにくい環境です。市が運営しているデマンドバスも運行はしておりますが、事前予約が必須で少々使いにくいところもあり、ゴミ出しにも町の中心部まで移動する必要があり、やはり車に依存してしまう事になります。私たちも高齢者世帯となりつつあるわけで、今後の課題として残りそうです。

移住を検討されているなら、まずは「こんなはずじゃなかった」と、移住してから後悔するより、現地へ赴いて納得いくまで地元の不動産屋さんからいろいろな情報をお聞きする事はもとより、できるならばその土地で店舗を構えているレストランや喫茶店のマスター。現地に一泊し宿泊したオーナー様にお聞きするのもいいかも知れません。

とにかく日々の暮らしぶりなど生の声を聴くのが一番かと思います。

⑮兵庫県から北海道帯広市移住した方の体験談

住みたい地域が決まっていれば、移住相談窓口に問い合わせれば詳しく教えてくれます。都市圏では「移住相談フェア」などが開催されるのでヒントがあるでしょう。しかし、慎重に検討することも大事ですが、考えすぎると動けないので思い切りも必要です。

編集部コメント

移住者の多くが仰ることは、「一生その土地で暮らす」という心持ちではなく、「今その土地が一番気に入っているから住んでいる。」ということ。

人生はあっという間に過ぎてしまうので、慎重になりつつも自身でしっかり情報を集めて選択したことであれば、きっと後悔も少ないはずです!

 失敗例から学ぶ。移住後に後悔した4つポイント

憧れの地方移住を実現したにもかかわらず、理想と現実のギャップに落胆して都会に戻る人は数多く存在します。

まずは移住に失敗して後悔する背景について解説しましょう。

 想像していたより不便だった

もともと田舎で暮らしていた人なら問題ありませんが、都会から地方へ移った場合は要注意です。

不便がつきものだとわかっていても、実際にやってみると思ったより大変だと感じるかもしれません。

たとえば下記のような場合が挙げられます。

  • 買い物に行くのに車で1時間以上かかる
  • 冬の雪かきが重労働でくたくたになる
  • 家を定期的に修繕する手間がかかる

地方と都市部では、まったく違う生活になります。

今まで当たり前に存在していたあらゆるモノやサービスがなくなり、ありがたみを痛感するのです。

 生活費が高い

よく「田舎は物価が安くて暮らしやすい」といわれますが、必ずしも断定できません。

なぜなら地方ならではの事情があるからです。

たとえば自治会や町内会の会費、雪かきに使う道具の購入費などが挙げられます。会費は必須ではないものの、加入しないと近隣の情報を入手できない可能性があります。

その他に車の維持費や燃料費などもかかるため、都会と同じくらい出費がかさむかもしれません。地方で暮らすならどちらも生活必需品ゆえ、固定費は高めになると心得ましょう。

 地域になじめない

文化やコミュニケーションの相違は、移住者にとって大きな壁になり得ます。

田舎では住民同士の距離感が近く、人間関係が希薄な都会出身の人からすると驚きの連続だからです。カルチャーショックに直面して「ここには住めない」と感じる場合もあるでしょう。

わかりやすい例を挙げると、田舎では半強制的に地域行事への参加を迫られます。ゴミ拾いやお祭りなどを通じて地縁が醸成されるため、顔を出さないと地域になじみにくくなってしまうのです。

 収入が下がる

給与明細

そもそも地方では求人数が少なく、給料が安い傾向にあります。収入が安定しないと精神的にも金銭的にも不安定になり、充実した生活が遠のいてしまうでしょう。

移住するなら、なるべく仕事を変えずにテレワークで対応することを推奨します。転職するにしても、移住前に新しい勤め先を確保してからが望ましいですね。

移住直後はただでさえ何かと入り用なため、収入が途絶える状況はなるべく回避してください。

移住の不安を取り除く方法

移住の不安を0(ゼロ)にすることは難しいです。それは、実際に暮らしてみないと分からないことがたくさんあるから。しかし、ここから紹介するポイントを抑えて移住に踏み切れば、移住後の後悔をぐっと減らすことができるでしょう。

 移住する目的を定める

輪島市の棚田

そもそも移住したいと思った理由は何だったのでしょうか。それをしっかり明確にする必要があります。

  • 趣味に没頭できる環境に身を置きたい
  • 子どもを自然の中でのびのびと育てたい
  • 親の実家に住んで一緒に生活したい

人それぞれに事情があるはずです。納得いくまで考え抜いてください。

移住の軸が固まったら、次に「移住しなければできないことか」を検討しましょう。わざわざ引っ越さなくても、二拠点生活や週末移住で事足りるかもしれません。

家族にきちんと相談し勝手に決めない

家族に良く相談せずに移住という重要な決定をしてしまうと、移住後にお互い不満がたまってしまいます。きちんと、お互いに理解と納得をしたうえで、移住を決めましょう。

パートナーも、ご自身で決めた実感があれば不便や不満なことがあっても乗り切れるでしょう。

仕事を見つけて移住すると失敗が少ない

移住にお金の問題はつきもの。

移住前に、仕事を見つけておくと大変安心して移住を決断できます。

理想は、リモートで業務ができる職種や会社の雇用が決まること。安定した給与や保障などもあるので、リスクを最小限に抑えることができます。

地方には都会と比べて企業も少ないので、求人もぐっと少なくなります。その場合は、起業やご自身で生計を立てる手段を考え無ければならず、その土地の暮らしを楽しむことができないかも・・・。

しかし、田舎には田舎特有の、1次産業(農業・林業・漁業)などで働く選択肢があります。人手が足りていない田舎では、歓迎されるとともに、経験としては面白いかもしれません。

光熱費が地方によっては倍以上になることも

特に、ガス代が地方によっては大きな差があります。理由は、インフラ面で都市ガスが普及しておらずプロパンガスを利用するケースが多い地域があるから。また、雪国で都市ガスが普及していない場合は、倍以上の費用がガス代だけでかかってくることもあります。

物件選びの際は特に注意が必要です。

お試し暮らし体験をしておく

そのまちで暮らすことを決めるうえで、お試しで移住体験をしておくことをおすすめします。その街のイメージや理想、世に出ている情報だけではなくて、自分の足で確かめて感じたことがすべてです。

できれば、1ヵ月滞在すること、そして、夏と冬と2つの季節を体験しておくと失敗が少ないです。

例えば、夏は海沿いで趣味ややりたいことができるけど、冬は寒すぎて風も強いし、車もサビるし、洗濯物も潮風で干せない!そして、冬は暇!

といったことや、

想像以上に雪が降って、寒すぎで暖房も全然効かない!雪かきしなければ、車でどこにもいけない!

みたいなことが起こる確率をぐっと減らせますよ。

お試し移住支援を活用し不安を減らそう!

自治体によって様々なお試し移住支援制度があります。

この制度は、移住・定住者を増やすことや、移住後のミスマッチを減らすことを目的に、気軽にその土地に足を運んでもらいやすくしています。

お試し移住支援制度の例

①オーソドックスなお試し移住体験施設

②セミオーダー型移住ツアー

③オーダーメイド型移住ツアー

④交通費や滞在費の補助

あなただけの移住ノートを作り不安を減らそう!

このメディアでは、納得の行く移住をサポートするために、移住者の声をヒアリングした結果、移住ノートを作成しました。

読者の考えていることや、不安に思っていることがいったいなんなのかを具体的にしていく「問い」を用意しています。

あなたの気持ちを整理するため、理想のライフスタイルをスムーズに送るためにも「移住ノート」を活用してください。

無料でpdfのダウンロードができるので、印刷して書き込みながら使ってくださいね!

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