北海道へ移住したい方へおすすめの地域10選。手厚い支援制度も解説

北海道へ移住したい!でも、実際に住むところを探すとなると生活環境や家賃の相場、仕事事情など、調べておくべき情報はたくさんありますよね。
北海道の特徴やおすすめの移住先10選、移住支援制度について説明していくので、移住を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね。
北海道ってどんなところ?
北海道に移住する前に抑えておきたい特徴
言わずと知れた北海道ですが、まだ1度も旅行などで行ったことが無い!そんな方のためにも、北海道の基本的な情報を簡単にまとめています!

北海道の基本情報
人口は約562万7422人(男性:約267万人 / 女性約295万人 / 世帯数約238万 ※国勢調査2005年)で日本人口の約4.6%を占めています(全国で7番目に多い)。
政令指定都市でもある札幌市は道庁所在地で、北海道全体の約35%を占めており、ずば抜けて人口が多いです。人口は札幌近郊都市で増加傾向。人口第2位の都市は北海道の中央部にある旭川市。そのほかにも第3位の都市函館市も人口の多い主要都市となっています。
北海道の地形や気候について
北海道は、国内で最も面積が広いです。農業や酪農、漁業が盛んで食べ物がおいしいことでも知られています。広大なので、道央や道南など地域によって気候も大きく異なります。
しかし、北海道は全体的に真夏日が少ないので、夏は過ごしやすいでしょう。冬を過ごすには厳しいと思われるかもしれませんが、雪まつりや流氷など北海道ならではの見どころも満載。
エリアによって異なりますが、冬になると積雪が数メートルにもなる地域もあります。除雪や雪かきを行う住民の様子がよく見られます。そんな北海道の気候は「亜寒帯気候」と呼ばれ、夏は比較的過ごしやすく、12月から3月にかけては気温が氷点下まで下がることもしばしばです。梅雨がなく、台風も滅多に上陸しないのが特徴。
交通の便について

2016年3月に北海道新幹線が開業したことにより、本州から新幹線での北海道上陸が可能になりました。そんな北海道新幹線を利用すれば東京から終点の新函館北斗駅まで最速列車だと3時間58分。
しかし、道内の移動が大変で新函館北斗駅から特急「北斗」に乗り換え、JR札幌駅まで約3時間かかります。札幌へ関東地方から移動する場合も、飛行機の方が移動時間を短縮できるでしょう。
札幌市に程近い千歳市には新千歳空港があり、国際便も就航中。本州から偏西風に乗る新千歳行きは追い風のおかげで、行きの便は少し速く移動できます。東京駅から札幌駅までは約3時間程度の移動時間となります。
その他にも、道内には空港が12拠点あります。運行している便数や区間も空港によって異なるので、移住する前には、最寄りの空港の情報収集をしましょう!
北海道公式PR動画もチェック
「北海道ミライノート」という団体から、北海道の新たな魅力を発信するプロジェクトとしてこちらの動画では、その一部が紹介されています。
北海道の移住支援制度
北海道で実施している移住支援制度について解説します。

北海道の移住支援は2つ
①最大100万円もらえる!移住支援金制度について
要件を満たした上で札幌市や旭川市などの127市町村に移住した場合、移住支援金の交付を受けられます。就業や起業だけでなく、テレワーク移住も対象です。
・単身で移住:最大60万円
・世帯で移住:最大100万円
申請期限:移住(住民票の移動)または起業の交付決定から1年以内
※申請の受付期間がありますので事前にチェックしたり、窓口へ問い合わせしておくとよいでしょう
移住支援金特設ページ(移住者向け)北海道【UIJターン新規就業支援事業】
②北海道で異業種転職は最大30万円の奨励金
北海道にはコロナ禍による離職者が支援金の対象業種(異業種)に正社員として就職した場合に奨励金が支給される「今こそジョブチャレ北海道」という制度があります。
- コロナ禍による離職者が対象業種で正社員等として就職した場合に10万円
- 転職者が就職にあたり、転居した場合は上限20万円の支給
- 合計最大30万円の奨励金
北海道として支援しているのはこの2つ。この支援制度以外に自治体が独自でサポートしている支援制度や補助金がありますので、少ない!と思った方ご安心ください。
北海道のおすすめ移住先10選
ここからは、自治体が独自で行っている支援制度も含め北海道のおすすめ移住先10選を紹介していきます。

1人暮らしにもおすすめ!利便性の高いまち
北海道のおすすめ移住先① 北広島市

北海道ボールパークFビレッジの開業を控え、今後も発展が期待されている北広島市。札幌に近接していることから、ベッドタウンとして戸建て住宅も多く建設されている地域です。JR千歳線北広島駅の西口から徒歩約5分の東光ストア、徒歩約6分のコープさっぽろと、駅の近くにスーパーが複数あるので食料品や生活雑貨の買い物にも困りません。その他、北海道銀行や北広島郵便局、東口には北広島病院、北広島小児科などの医療機関もあり日常生活で利用する施設が駅前を中心に集まっています。
また、快速電車で札幌まで16分、新千歳空港まで20分。東京(羽田)空港から1時間50分、関西空港から2時間10分程度でアクセスも可能です。利便性が高く、物価や家賃も安いため選びました。
移住支援制度
住宅リフォーム支援をはじめこども医療助成制度、新しく事業を始めたい方への起業支援、農業を始めたい方への就農支援があります。
北海道のおすすめ移住先② 札幌市

交通面でも生活面でも抜群の利便性があり、魅力的なスポットも豊富の人気エリア!都心ながら大通公園や円山公園など、豊かな緑も身近に感じられるまち。住民も札幌市の魅力として、「文化・娯楽施設が充実」「いろいろな場所に電車やバスで移動できる」「まちに活気がある」といった点を挙げています。
移住支援制度
北海道の実施している移住支援金制度を申請することで対象者は単身で最大60万円、世帯で最大100万円が給付されます。また、小学生までの子どもの保険診療の自己負担分を市が助成してくれます。初診時には一部負担が発生する場合がありますが、再診時の負担はありません。
北海道のおすすめ移住先③ 函館市

北海道の都市の中でも有名で、異国情緒あふれる街並みが目を引く函館市。北海道の南端に位置していることから、北海道の中でも比較的温暖で住みやすい気候の街です。また、アクセスの良さもメリットの1つ。函館市中心部から最寄りの函館空港までの距離は約9km、車でおよそ10分です。
移住支援制度
北海道の移住支援金も対象です。その他、函館市独自で子育て世帯に対する家賃の補助や中学校卒業までの子どもの医療費一部助成、成績優秀な学生への育英金制度や空き家改修に対する補助金が出ます。
子育て世帯におすすめ!教育環境充実なまち
北海道のおすすめ移住先④ 深川市

深川市は広い北海道のほぼ真ん中に位置していて、のどかでのんびり子育てもしやすいまちです。また、北海道エリアでの住みたい田舎ベストランキングで上位の常連です。
自然が豊かな一方で、札幌までJRで約1時間、旭川まではおよそ15分の距離で、高速道路のインターチェンジもあるなど利便性にも優れています。空路については、新千歳空港と旭川空港の2つの空港にアクセスが可能です。
子育て環境としては、保育園・幼稚園は12か所、小学校6校、 中学校2校、 高等学校3校、大学もありますよ。医療機関は病院や診療所を合わせると17か所、歯医者も13か所あります。
移住支援制度
子どもの医療が15歳まで無料であったり、保育料の助成、「育児相談サロン」を無料で受けることができたり、子育て環境が整備されています。住宅新築時には、最大200万円の助成があり、固定資産税も5年間助成あるなど、子育て時の経済的な負担を軽減できそうですよ!
北海道のおすすめ移住先⑤ 恵庭市

恵庭市は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間にある、生活に必要な施設がコンパクトに集約されたまち。札幌までJRで約24分、新千歳空港までJRで約13分とアクセスも良く、車が無くても生活に困らないです。
子育て環境は、小学校8校、中学校5校、高校3校、大学が1校あります。また、病院が7カ所、診療所は35カ所あり、休日・夜間などの救急医療にも対応しているので安心です。また、市立図書館や総合体育館、野球場やスキー場などで読書やスポーツを日常的に楽しむことができます。
移住支援制度
小学校6年生までの医療費の自己負担額が助成されます。また、子育て支援サイト「えにわっこなび」というものがあり、困ったらことがあっても問い合わせ窓口も集約されているのでスムーズに解決できます。その他、起業支援にも力を入れており、新規出店にかかる費用のうち50万円を上限として補助されたり、事業に関する個別相談会が開催されています。
北海道のおすすめ移住先⑥ 東神楽町

東神楽町は北海道の第二の都市である旭川市のベッドタウンとして大きく発展し、道内屈指の人口増加率を誇ります。また、花を町内に植える活動が盛んで「花の町」としても知られます。
町内には、旭川空港が旭川空港から車で約5分あり、札幌駅から旭川駅まで約85分(特急利用)
子育て環境は、保育園は3か所、幼稚園が3か所、小学校4校に中学校1校あります。他には、子育て支援センター「これっと」&「ぱれっと」という施設があり、専任の保育士が育児の悩みや不安に応えながら、親同士の交流など、さまざまな支援活動を行っています。
移住支援制度
出産に関して、妊娠期間中の定期健診料の助成があります。医療費については、小学校6年生までの自己負担額が助成されます。他にも、所得に応じて私立幼稚園や保育園の入園料・保育料の補助や、急な病気や仕事の残業など緊急時に、利用会員の自宅で小学6年生以下のお子さんを預かってくれる仕組みがあります。
どっぷり田舎暮らししたい人におすすめ!自然が豊かなまち
北海道のおすすめ移住先⑦ 東川町

東川町は北海道の真ん中「旭岳」の麓にあり、美味しい水が豊富にあるため、各家で天然ミネラル水が利用されています。有名な温泉地でもあり、旭岳温泉と天人峡温泉の2つがあります。移住地としても人気が高く、約20年間で14%人口が増加しています。
移住支援制度
住まいに関する補助金をはじめ、起業や就農にあたる費用を支援しています。起業に関しては最大100万円、新規就農者の農業研修費に対して最大30万円の助成があります。また、医療費に関しては、中学生までの子どもの医療費の自己負担分全額助成があります。
北海道のおすすめ移住先⑧ 美瑛町

美瑛町は北海道のほぼ中央にあり、なだらかな丘陵と雄大な自然環境が魅力のまちです。畑作農業を主産業で、近年は「日本で最も美しい村」連合とした、美しい景観を次の世代に伝える取り組みも行っています。美瑛町の自然環境は、映画やドラマ、CMのロケ地として有名です。
町内には温泉もあり、大自然のもとで心穏やかな生活を送れるでしょう。
移住支援制度
住まいに関する支援が手厚く、新たに住まいを新築した場合に最大100万円の助成や、町内の対象賃貸住宅に入居した場合に家賃の一部助成などがあります。他にも、起業や就農にあたる費用や、お試し長期滞在のサポートも行っています。
仕事も利便性もバランスよく!とかいなかなまち
北海道のおすすめ移住先⑨ 小樽市

小樽市は、札幌市のやや北西にある自然が豊かで四季折々の変化を感じられる都市です。海と山が共存し夏は海水浴も楽しめます。秋は紅葉、そして冬にはパウダースノーが楽しめる一方でスーパーや郵便局、病院などの施設も充実しているので、日常生活に不便さはあまり感じないでしょう。
教育環境は、幼稚園や保育園が26か所、小学校17校、中学校12校、高等学校や大学もあります。
交通アクセスは「札幌駅」までは電車で30分ほど、「新千歳空港」へも約70分ほどで行けるので、空の便での移動も非常に便利です。また、市内外へのバス移動はもちろん、札幌・小樽間の直通バスもあります。
移住支援制度
中古住宅の購入や増改築の費用を補助する制度があり、購入時は30万円、増改築20万円が補助されます。※子どもの年齢条件等により最大100万円。他にも、こども医療費の一部助成や起業・創業の支援も行っています。
北海道のおすすめ移住先⑩ 北斗市

北斗市は、北海道新幹線の終点である新函館北斗駅があります。本州との玄関口でもあり、東京などの主要都市への移動の利便性も道内では高いです。一方で、きじひき高原といった自然豊かな環境もあるため、農業や漁業が盛んなまちでもあります。
子育て環境は、保育所・幼稚園・認定こども園が市内各地域に12カ所、放課後児童クラブは17カ所設置されており、共働き世帯にとっても心強いです。
移住支援制度
住まいに関して、空き家の購入費や改修費などを最大100万の補助が受けられます。育児支援制度も充実しており、高校卒業までの医療費無料制度や市内小中学生の給食費軽減制度があります。その他に、移住就業支援で10万円の助成や、新規就農者には3年間にわたり月5万円の助成、奨学金の償還にあたっては最大120万円支援も。手厚い支援制度は整備されています。
北海道の仕事探し。求職窓口をご紹介

北海道の仕事について、全国のハローワークで相談できます。
また、ジョブキタに登録すると、キャリアアドバイザーのサポートを受けながら企業探しを進められますよ。
【北海道U・Iターンサポートデスク】
道内の求人企業と道外在住のU・Iターン就職希望者に求人・求職情報を提供するなど、 北海道U・Iターン就職の実現に向けた支援をしています。
所在地:〒060-8588 札幌市中央区北3条西6丁目(北海道経済部労働政策局産業人材課内)
【札幌UIターン就職センター】
UIターンをお考えの方に札幌市内企業の求人情報や住宅など暮らしの情報を提供しています。
東京駅近くに開設し、北海道に詳しい4名のカウンセラーが相談を受けます。
所在地:〒100-8228東京都千代田区大手町2-6-4
自然が豊かな北海道で四季を楽しむ

北海道は四季の変化が明確で、季節ごとに異なる過ごし方が楽しめます。
どうしても冬を過ごすのが厳しいイメージを持たれますが、豊かな自然や観光資源、グルメは魅力的。
北海道はとても広いので、道民でも行ったことのない地域や知らないことがあるというケースも少なくありません。
そのため、移住してもしばらくの間は道内にいるだけで飽きずに過ごせるでしょう。
北海道のおすすめ情報
実際に移住した方のインタビュー記事を読むことで、より移住のイメージが鮮明になります。
気になった市町村がある方は、自治体ごとの特徴や支援制度について情報収集をしましょう!
移住計画を立てる際の注意点

移住をして後悔しないために。ここからは、移住で失敗しないための注意点を解説します。事前に移住前に考えておくことで、それぞれの注意ポイントをクリアして移住を進めて下さい。
こちらの記事では、ご自身の移住が「失敗だった!」と語る方のリアルなインタビューの内容を掲載していますので参考までにどうぞ!
家族にきちんと相談し勝手に決めない
家族に良く相談せずに移住という重要な決定をしてしまうと、移住後にお互い不満がたまってしまいます。きちんと、お互いに理解と納得をしたうえで、移住を決めましょう。
パートナーも、ご自身で決めた実感があれば不便や不満なことがあっても乗り切れるでしょう。
仕事を見つけて移住すると失敗が少ない
移住にお金の問題はつきもの。
移住前に、仕事を見つけておくと大変安心して移住を決断できます。
理想は、リモートで業務ができる職種や会社の雇用が決まること。安定した給与や保障などもあるので、リスクを最小限に抑えることができます。
地方には都会と比べて企業も少ないので、求人もぐっと少なくなります。その場合は、起業やご自身で生計を立てる手段を考え無ければならず、その土地の暮らしを楽しむことができないかも・・・。
しかし、田舎には田舎特有の、1次産業(農業・林業・漁業)などで働く選択肢があります。人手が足りていない田舎では、歓迎されるとともに、経験としては面白いかもしれません。
光熱費が地方によっては倍以上になることも
特に、ガス代が地方によっては大きな差があります。理由は、インフラ面で都市ガスが普及しておらずプロパンガスを利用するケースが多い地域があるから。また、雪国で都市ガスが普及していない場合は、倍以上の費用がガス代だけでかかってくることもあります。
地域選び・物件選びの際は特に注意が必要です。
お試し暮らし体験をしておく

そのまちで暮らすことを決めるうえで、お試しで移住体験をしておくことをおすすめします。その街のイメージや理想、世に出ている情報だけではなくて、自分の足で確かめて感じたことがすべてです。
できれば、1ヵ月滞在すること、そして、夏と冬と2つの季節を体験しておくと失敗が少ないです。
例えば、夏は海沿いで趣味ややりたいことができるけど、冬は寒すぎて風も強いし、車もサビるし、洗濯物も潮風で干せない!そして、冬は暇!
といったことや、
想像以上に雪が降って、寒すぎで暖房も全然効かない!雪かきしなければ、車でどこにもいけない!
みたいなことが起こる確率をぐっと減らせますよ。
あなただけの移住ノートを作り不安を減らそう!
このメディアでは、納得の行く移住をサポートするために、移住者の声をヒアリングした結果、移住ノートを作成しました。
読者の考えていることや、不安に思っていることがいったいなんなのかを具体的にしていく「問い」を用意しています。
あなたの気持ちを整理するため、理想のライフスタイルをスムーズに送るためにも「移住ノート」を活用してください。
無料でpdfのダウンロードができるので、印刷して書き込みながら使ってくださいね!
