空き家バンクとは？自治体の取り組みや活用方法を紹介

空き家バンクとは、自治体が管理する空き家情報を集約したデータベースのことです。この記事では、空き家バンクの概要や自治体の取り組み、空き家バンクの活用方法について紹介します。空き家バンクの制度を利用して、お金をかけずに住まいを手に入れるための方法を理解しておきましょう。

実は20年以上も前から空き家バンクという制度は使われていましたが、全国に広がったのはここ最近のこと。登録制度の定着と共に、移住・交流に対する世の中のニーズが広がってきているのが理由。空き家バンクについて詳細を説明していくのでぜひ最後までお付き合いください。

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空き家バンクの概要

空き家バンクの定義と役割

空き家バンクとは、空き家を有効活用するための制度であり、国土交通省が2013年に策定した「空き家等の利活用の促進に関する法律」に基づいて設置されたものです。具体的には、空き家のオーナーと、空き家を活用したい人（賃借人、購入希望者、企業など）をつなぐ役割を担っています。また、空き家を有効活用することで、地域活性化や住宅供給の改善など、社会的な課題の解決にも貢献しています。

空き家バンクを運営する自治体

空き家バンクを運営する自治体は、令和5年の最新のデータで956自治体となっており、登録されている物件数は約1.1万戸。日本全体の空き家数からすると、やや登録数は少ない気もしますが、今後もより伸びていくと予想されます。

（出典：国土交通省「全国版空き家・空き地バンク」参加自治体・登録物件数推移 ）

空き家バンクのメリットとは

空き家バンクを利用することには、様々なメリットがあります。

地域活性化の促進に貢献

まず一つ目は、空き家を有効活用することで地域活性化が促進されることです。空き家が多い地域は、人口減少や過疎化が進むことが多く、その結果、商業施設や公共施設が減少し、地域経済が停滞してしまうことがあります。しかし、空き家バンクを通じて、空き家を活用することで、新たな人が移り住み、地域経済が活性化することが期待されます。

住宅供給の改善

二つ目は、住宅供給の改善です。空き家バンクを通じて、新たな住宅が供給されることで、住宅需要に対しての供給不足が改善されることが期待されます。また、中古住宅市場においても、空き家バンクで登録された空き家が流通することで、市場の活性化が促進されることが期待されます。

オーナー側の維持管理に関する負担が軽減

三つ目は、空き家の維持管理に関する負担が軽減されることです。空き家バンクを通じて、空き家を利用してくれる人がいれば、空き家の維持管理に関する負担がオーナーから移転されることになります。これにより、オーナーは、空き家を放置せずに維持管理することができます。

住みたいひとはお得に物件を取得できる

四つ目は、空き家バンクの制度を利用して物件を借りたり、購入することでコストを抑えて住まいを手に入れることが期待できることです。もちろん、空き家の状態によっては修繕コストが余分に必要になったり、冬の時期の寒さに耐えられなかったりと暮らしてみて分かる不具合もありますので、注意点は後述しますね。

空き家バンクに登録された空き家を有効活用することで、地方自治体にとっても、空き家オーナーにとっても、住みたい人にとってもメリットがあることが分かりますね。

空き家を有効活用し、例えば、空き家を修復して宿泊施設にしたり、空き家を利用した交流イベントを開催したり、空き家の修繕に地元の業者さんと協力したりと、空き家バンクを利用して、地域の方と交流の機会も生まれるという話も良く聞きます！

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空き家バンクを運営する自治体の取り組み

空き家・空き地バンクの最新動向

空き家バンクを運営しているのは、ほとんどの場合が自治体の職員です。自治体では、物件情報の紹介だけでなく、遠隔での内覧サポートや多様な助成支援を行っています。中でも、最新の空き家バンクに力を入れている自治体をいくつか紹介します！

静岡県 ふじのくに空き家バンク

静岡といえば、豊かな自然、そして富士山。こちらの空き家バンクでは細かく検索条件を絞り込むことができ「富士山が見える」「農地付き」といった検索条件を指定できます。

ひろしま空き家バンク みんと。

広島県では、積極的に空き家の有効活用を促進するべく、全域で空き家をVR化しています。物件に興味のある人が手軽に室内を見られるようにするため、バーチャルで内覧できるので、物件に興味のある人が手軽に室内を見ることができます。

津市 空き家情報バンク

三重県の津市では、室内を360度のパノラマ写真で見られるようにされていたりと、自治体単位でここまで取り組めているところはまだ少ないでしょう。津市では、リノベーション等補助金、家財道具処分補助金、利用物件改修費補助金、商店街等新店舗誘致奨励金など空き家活用における助成金も充実しています。

自治体の多くは津市のように空き家の利用者へ補助金を用意していますので、経済的な支援を受けやすいという点も空き家バンクの特徴ですね。

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空き家バンクの活用方法

空き家の購入や賃貸する場合の流れと注意点

ここからは、実際に空き家を購入する際の方法や注意点などを記載していきます。

空き家の購入方法と注意点

自治体の空き家バンクを閲覧し、お気に入りの空き家が見つかった際はその自治体の担当者さんに問い合わせすることが一般的な流れです。見知らぬ土地に移住を考えたときに、周辺の環境や、気を付けるべきことなど自治体の職員が教えてくれる点は安心です。

実際に、空き家を契約する場合、物件の状態や価格などについては自己責任で確認する必要があります。特に、リフォーム費用が高くなり過ぎないか、水回りだけでなく物件の基礎などについてもしっかり確認することをおすすめします。

田舎で物件も少ないエリアでは民間の不動産会社にはないような物件情報も見つかることも多くあります。土地や建物に関する法律や規則などにも詳しく理解しておくと安心ですね。

空き家の賃貸方法と注意点

空き家バンクを通じて登録された空き家は、購入だけでなく賃貸も可能なケースもあります。賃貸する場合も必要なリフォームや設備の整備なども考慮する必要があります。物件の状態を詳しくチェックしておくことが重要です。

ただし、賃貸の方が万が一の時にも手放しやすく、身軽に移住をしたい方にはおすすめできる方法でしょう。

空き家バンクを利用して住まいを手に入れようと考えている方へ

空き家バンクは、お金をかけずに住まいを手に入れるための制度の一つです。まずは、あなたが住みたい地域で空き家バンクが運営されているか確認しましょう。自治体のウェブサイトや地域おこし協力隊の情報にアクセスして、空き家バンクがあるかどうかを確認することができます。

空き家バンクを利用する場合、注意しなければならない点があります。まずは、空き家の状態や周辺環境を十分に確認し、リフォームや改装に必要な費用を見積もりましょう。また、契約や手続きについても、必要書類や手続きがあることを忘れずに確認しておきましょう。

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空き家バンクは、住まいを手に入れるだけでなく、地域おこしにも貢献することができます。あなたのアイデアやスキルを地域の活性化に役立てることができますので、自分自身が望む住環境を手に入れつつ、地域の発展に貢献することができるというメリットがあります。

最後に、空き家バンクを利用することで、新しい出会いや体験をすることができるかもしれません。地域の方々との交流やコミュニティ活動に参加することで、地域に馴染み、より豊かな生活を送ることができます。ぜひ、空き家バンクを活用して、あなたにぴったりの住まいと素晴らしい地域生活を手に入れてください。

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