地域おこし協力隊募集情報まとめ|応募条件や募集要項を解説

地域おこし協力隊の募集情報についてまとめました。応募条件や募集要項、選考方法などの詳細な情報を解説!記事の後半には地域おこし協力隊の募集を行っている自治体をまとめています。
この記事を読むことで、スムーズに地域おこし協力隊の参加に1歩踏み出せるような構成になっているのでぜひ最後までお読みください!
地域おこし協力隊とは?

地域おこし協力隊について簡単に説明
「地域おこし協力隊」は、2009年創設され都市地域から過疎地域等へ移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。
地域おこし協力隊の一般的な募集要項と応募資格

応募資格について
自治体よって細かな条件がありますが、おおむねこのような条件、応募資格を設けている自治体が多いです。
- 満18歳以上(自治体によっては45歳未満といった制限も)
- 健康で、継続して活動できる見込みがあること
- その地域に関心や縁があること
- 過去に犯罪歴がないこと
- 任期満了後に定住や起業の意思がある方
- 応募する隊の活動計画や仕事内容に合わせて、応募書類に必要事項を記入し提出すること
- 普通自動車免許
各地方自治体よって異なるので応募前には、必ず地域おこし協力隊の公式サイトや担当窓口で確認することをおすすめします。
募集要項について
勤務期間
勤務期間は、地域によって異なりますが、一般的には1年から3年の間となっています。また、勤務期間中は、1年ごとに更新される場合があります。
活動内容
地域おこし協力隊員の活動内容は、地域の課題解決や地域資源の活用、地域交流など、地域の発展に貢献することが求められます。
具体的には、地域のイベントの企画・運営、地域のPR活動、農業・漁業・観光・文化・歴史・工芸などの地域資源の活用、高齢者や子どもたちへのサポート、地域の環境問題の解決などがあります。
待遇
待遇については、地域によって若干差がありますが、一般的には、給与、社会保険、退職金、住居、交通費などが支給されます。ただし、支給額や条件は地域によって異なるため、応募前に確認が必要です。
選考方法
地域おこし協力隊の選考方法には、書類選考、面接、適性検査、体力検査、講義・研修などがあります。選考に通過した場合は、勤務開始前に研修を受講することが必要となります。
募集期間や応募方法について
地域おこし協力隊の募集期間や応募方法は、各自治体や県によって異なりますが、一般的な情報を以下にまとめます。
募集期間
地域おこし協力隊の募集期間は、自治体や県によって異なります。募集開始時期は、年度によって異なりますが、多くの自治体では、6月から7月にかけて募集を開始し、9月から10月にかけて締め切りとなります。
応募方法
応募方法も、自治体や県によって異なりますが、以下のような手続きが一般的です。
項目 | 詳細 |
---|---|
応募要件を確認 | 応募資格や条件を確認し、自分自身が応募可能な状況かどうかを確認します。 |
募集要項を入手 | 募集要項を自治体や県のホームページ、直接役所にて入手 |
必要書類の用意 | 応募に必要な書類を用意します。多くの場合、履歴書や職務経歴書、志望動機書、健康診断書などが必要 |
申請書類の提出 | 募集要項に記載された提出先に申請書類を提出。提出期限を過ぎると、応募ができなくなる場合がありますので、応募期限内に申請書類を提出するようにしましょう。 |
選考試験を受験 | 書類選考後、面接や筆記試験などの選考試験を受験する場合があります。合格者には、研修や準備期間などがあり、その後、地域おこし協力隊員として活動を行います。 |
以上が、地域おこし協力隊の募集期間や応募方法についての一般的な情報となります。応募にあたっては、自治体や県のホームページなどで最新の情報をチェックしましょう。
地域おこし協力隊の選考プロセス

地域おこし協力隊員の募集方法や選考プロセスは、各地方自治体や地域おこし協力隊の事務局によって異なりますが、一般的には以下のような流れになります。
①募集情報の公開
地域おこし協力隊員の募集は、自治体の公式ホームページや地域おこし協力隊の公式サイト、求人情報サイト、新聞、広告などを通じて、募集情報が公開されます。
②応募書類の提出
募集に応募するためには、応募書類を提出する必要があります。応募書類には、履歴書や職務経歴書、志望動機や意欲、活動計画の提案などが含まれます。応募書類の提出締切は、募集期間中に設定されます。
③書類選考
提出された応募書類を基に、地域おこし協力隊の事務局や自治体が書類選考を行います。応募者の経験やスキル、志望動機、活動計画の内容などを総合的に判断して、選考結果を発表します。
④面接
書類選考で通過した応募者には、面接の機会が与えられます。面接では、地域おこし協力隊の事務局や自治体の担当者が応募者の人柄やコミュニケーション能力、活動計画の具体性などを評価します。
⑤選考結果の発表
面接後、合否が発表されます。合格者は地域おこし協力隊員として採用され、研修を受けた後、任期内で地域での活動に従事します。不合格者には、理由や改善点などのフィードバックが与えられることがあります。
ただし、地域おこし協力隊の募集方法や選考プロセスは、各自治体や地域おこし協力隊の事務局によって異なります。応募前には、必ず公式サイトや担当窓口で確認することをおすすめします。
地域おこし協力隊の募集中の自治体
大分県 九重町
九重町は大分県の中西部に位置し、“九州の屋根”とも呼ばれる、「くじゅう連山」に覆われる九重町は、その約半分を国立公園が占めるほど自然豊か。
「九重“夢”温泉郷」と呼ばれる個性豊かな温泉群や、九州最大級の「くじゅう森林公園スキー場」、日本一の高さを誇る「九重“夢”大吊橋」など、豊富な資源と雄大な自然の中で、人と人が支え合って暮らしています。
静岡県 静岡市
静岡市は、本州のほぼ中心に位置し、北は3,000m級の山々が連なる南アルプスから、南は水深2,500mの駿河湾までの豊かな自然を有しながら、東京駅から新幹線(ひかり号)で約1時間の距離感にある人口およそ70万人の政令指定都市です。
静岡市は、中心市街地(静岡地区)において、域外に居住していた者の知識及び技能を活用して地域の活性化を図るとともに、その定住を促し、中心市街地の持続可能な発展に資するため、「中心市街地地域おこし協力隊」を募集しています。
長崎県 南島原市
南島原市は長崎県の南部、島原半島の南東部に位置し、雲仙山麓から南へ広がり、雄大な山々と美しい海を併せ持った、自然豊かで魅力的な地域です。
名水百選にも選ばれた雲仙岳山麓からの美味しい湧き水で作られる特産の「島原手延そうめん」は、伝統の手延べ製法により製造され、強いコシと滑らかな食感が特徴です。小麦粉からそうめんになるまで約2日間の時間をかけ、職人の手により熟成を重ねながら丁寧に造られています。
しかしながら、このそうめん産業は生産者の減少により、生産が追いつかない状態が続いており、担い手の確保が課題となっています。
伝統の技(手延べ製麺技術)を学び、起業・就業を目指しませんか/地域おこし協力隊(そうめん製造修業生)募集
長野県 岡谷市
長野県のほぼ中央に位置する諏訪湖の西岸に面し、北は塩嶺王城県立公園、東には八ヶ岳連峰、遠くには富士山を臨む、湖と四季を彩る山々に囲まれた風光明媚なまちです。
面積は長野県内の市のなかで最も小さく、人口密度は県内の全市町村のなかで最も高い、コンパクトで利便性の高いまちが形成されております。また、首都圏、中京圏、県内主要地域とのアクセスも良好で、近年はテレワーカーの移住も増えてきています。
広島県 庄原市

庄原市は、中国地方のほぼ中央に位置し、水と緑に恵まれ、四季の変化に富んだ豊かな自然環境を土台として、中山間地域ならではの心なごむ里山景観を有しています。
北自治振興区では、「協同の力で笑顔が輝くまち」をキャッチフレーズに掲げ、「元気を生み出す地域づくり」に挑戦しています。
特に、社会福祉活動に重点を置き取組をおこなっている地域です。
地域資源を利活用した地域づくりと情報発信にチャレンジする隊員を1名募集します!
岩手県 大船渡市

大船渡市では、気候特性や地域資源を効果的に生かした新たな分野の産業を推進しています。
このような中、当市では、ワインぶどうや夏イチゴの産地化、体験観光プログラムの創出を図る地域おこし協力隊員を募集します。
大船渡市地域おこし協力隊募集~あなたらしくなれるまち~一生に一度くらい、港町で生活してみませんか~
新潟県 出雲崎町
出雲崎町は、人口約4,000人で新潟県では二番目に人口の少ない自治体です。町の人口推計では、令和12年には約3,400人、令和17年には約3,000人と人口が減っていくことが予想されています。
町の特徴的なものとして、伝統工芸品である紙風船があり、現在は国内で唯一の手作り紙風船の製造所が出雲崎町にあります。
また、海沿いには妻入り建築の町屋が立ち並び、佐渡島を望む景色や大きく見える夕日と相まって、出雲崎町の誇るべき財産となっています。
福島県 会津若松市

福島県の西部に位置し、人口約11万人の会津若松市。
磐梯山や猪苗代湖など四季折々の美しさを見せる豊かな自然に囲まれ、鶴ヶ城に代表される歴史や文化・伝統が今も息づく城下町です。市街地から少し足をのばすと田園地帯、山間部もありお好みの生活スタイルが選べます。
会津若松市には日本初のコンピュータ理工学専門の大学「会津大学」があり、ICTを活用したまちづくりも進められています。
【福島県会津若松市】地域おこし協力隊(コミュニティ活動支援)募集
高知県 津野町
津野町は、高知県の中西部に位置し、約90%が山林で占められ、農地や宅地の面積比率は低くなっています。
エリアごとに特色が異なり、葉山地域は中央部を東西に清流新荘川が、東津野地域は東部を不入山を源流とする日本最後の清流四万十川、中央部を北川が流れ、どちらの地域も川沿いに集落が点在しています。
熊本県 高森町
高森町は、九州の中央にあって熊本県の最東端に位置し、高冷地特有の立地条件を活かした安心・安全な農水産物や、世界的に有名な阿蘇山の恩恵を受けて「住みやすく、暮らしやすいまち」であることが特徴です。
県内の他地域に比べ気温が低く、8月でも30℃を越える日はほとんどないため冷房無しでも快適に過ごすことができます。
【熊本県高森町】高森町のケーブルテレビで町づくりに携わっていただける協力隊を募集します!
大分県 佐伯市

佐伯市は宮崎県延岡市に接する大分県の南東部に位置し、903㎢と九州一広い面積を誇ります。
本市は、将来にわたり持続可能なまちを創るため、「経済・社会・環境」の3つの側面に配慮した取組(佐伯版SDGs)を推進しており、さいきオーガニックシティ「人と自然が共生する持続可能なまち(循環型共生社会)」の実現を目指しています。
本市では、現在5人の地域おこし協力隊が有機農業の実践や国際交流の推進、地域の特産品を活用した商品開発、漫画を活用した地域情報などの発信などに取組んでいます。また、18人のOB・OGが任期満了後も本市に定住し、農業や漁業、ゲストハウスの経営などに取り組んでいます。
◆佐伯市を観光で元気に! ◆ごみの削減で課題解決! ◆道の駅うめ周辺に賑わいを! ◆米水津地域をアートで魅力的に! それぞれ興味のある方を募集します。
大分県 由布市
由布市は、 大分県のほぼ中央に位置しており、住みやすい住環境等の特色を生かしながら、快適で住み良い空間都市を目指しています。 また、温泉や豊かな自然などに恵まれており、特に湯布院地域には多くの観光客が訪れています。
大分県といえば温泉のイメージでしょうが、由布市は近年商業施設なども増えており活気もあふれているまちです。
北海道 歌志内市

歌志内市は、石炭のマチとして発展し山間のわずかな平坦地に、細長くマチが拓けた独特な地形が特徴で、現在でも露天掘りの石炭採掘が行われています。
北海道のほぼ中央、札幌と旭川の中間に位置していますが、国道とJR線から離れ、相次ぐ閉山によって最盛期は46,000人を誇った人口も、今は約3,000人となり、「日本一人口の少ない市」となりました。
現在は、スキー場や温泉施設、道の駅を柱とした交流人口の拡大を図りながら、地域一丸となって”小さくても住んでいて良かったと実感できる”まちづくりに取り組んでいます。
≪北海道歌志内市≫農業振興担当の地域おこし協力隊員を募集します!!
先輩の地域おこし協力隊が語る魅力
地域おこし協力隊の先輩体験談①
求人サイトで地域おこし協力隊の存在を知り、商品開発やイベント企画など、自由度の高そうな募集要項に惹かれ、2015年、長門市で5人目となる地域おこし協力隊に着任しました。
協力隊退任後、屋台飲食販売やイベントコンサル業を開始。協力隊時代にお世話になった行政の方をはじめ、長門商工会議所、ながと大津商工会、中山間移住創業支援チームなど沢山の方々の働きかけ、協力があり無事事業を始められました!
地域おこし協力隊の先輩体験談②
地域おこし協力隊制度を活用しつつ複業スタイルで直近の3年間は収入を安定させて移住に踏み切りました。
家族で移住するので、その後の生計が成り立つのかを慎重に考え、固定報酬がある地域おこし協力隊を選びました。
移住前より収入は落ちてしまったものの、最低限の生活支出は賄うことができメリットは大きいです!
地域おこし協力隊の先輩体験談③
札幌で開催された地域おこし協力隊の合同募集フェアに参加。様々な市町村の話を聞く中で、「農業が身近にある暮らしや 田畑に囲まれた町の風景に魅力を感じるようになった。」と語る其田さん。秩父別町の地域おこし協力隊の楽しそうな写真を見て決断。
農家さんのところへお邪魔して農業体験をさせていただいたり、町の加工センターで町民の方と加工品を作ったり、たくさんのことを経験しました。
役場の方が町の方とのパイプをつなげてくれるので「まちに馴染めるか」という点においてはあまり悩む必要はないと思います。もちろん、そのあとは自分から関わっていくこ とが大切ですが、みなさん温かく迎え入れてくれます。
地域おこし協力隊の先輩体験談④
地域おこし協力隊という制度を活用し、農業のノウハウをゼロから学んで就農できる朝日町独自の手厚いサポート制度を利用しました。農業研修奨励金として月額報酬に毎月3万円を上乗せして支給するほか、新たに建設した就農者向けの研修宿泊施設を住居として提供したり、使用する車両を町が無償で貸与しています。さらに、任期終了後に起業する場合、起業支援事業補助として上限100万円を補助する支援制度も行っています。
応募前に知っておくべきこと

地域おこし協力隊の活動内容や責任について
地域おこし協力隊の活動内容は、地域の課題解決、地域資源活用、地域交流の3つに大別されます。
地域の課題解決
地域の課題を解決するためのプロジェクトやイベントの企画・運営、地域資源を活用した商品やサービスの開発・販売、地域の魅力を発信するPR活動や交流イベントの企画・実施などが挙げられます。
地域資源活用
地域住民や自治体、企業などと協力して、地域の魅力を再発見し、地域の活性化に貢献することが求められます。
地域の歴史や文化、自然環境、地域経済をはじめ地域住民とのコミュニケーション能力、プロジェクト管理能力、マーケティングやPRの知識もあるよ良いですね。
地域交流
地域住民から期待される役割や責任もあり、地域住民や自治体などの関係者との円滑なコミュニケーションや協力関係の構築、地域のイメージ向上なども重要です。
地域おこし協力隊に応募する際のまとめと注意点

地域おこし協力隊に応募する際には、以下のまとめと注意点に留意する必要があります。
応募資格を確認すること
地域おこし協力隊に応募するには、応募資格を満たしている必要があります。応募する前に、必ず応募資格を確認しておきましょう。
面接の準備をしっかりすること
地域おこし協力隊として活動するまでに面接があります。面接では、自己PRや熱意などが評価されます。応募する前に、自己PRや地域おこしに対する考え方や、その町について集めた情報などをまとめておき、面接の準備をしっかりと行いましょう。
希望する地域の情報を調べること
地域おこし協力隊は全国各地で募集が行われています。応募する前に、希望する地域の情報を調べ自分にはどのような活躍ができるのかイメージを膨らませておくことがスムーズです。
また、地域おこし協力隊は活動後の定住を期待されている部分もあります。地域の情報をチェックし、自分に合った地域を選びましょう。
勤務条件や待遇を確認すること
地域おこしに貢献することが求められますが、一方で最低限の勤務条件が募集要項に記載されています。その条件をしっかりクリアできるのかは、しっかり検討しましょう。また、待遇面についてもしっかりと確認し、納得のいく自治体に応募を行いましょう。
応募書類を丁寧に作成すること
応募にあたって、履歴書や自己PRなどの書類が必要。応募書類は、応募者の第一印象を左右する重要なポイントです。応募書類は丁寧に作成し、自分自身をしっかりとアピールしましょう。
あなただけの移住ノートを作り不安を減らそう!
このメディアでは、納得の行く移住をサポートするために、移住者の声をヒアリングした結果、移住ノートを作成しました。
読者の考えていることや、不安に思っていることがいったいなんなのかを具体的にしていく「問い」を用意しています。
あなたの気持ちを整理するため、理想のライフスタイルをスムーズに送るためにも「移住ノート」を活用してください。
無料でpdfのダウンロードができるので、印刷して書き込みながら使ってくださいね!
